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《櫻井ジャーナル》

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2014.02.23
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 ロシアのソチで開かれていたオリンピックが閉幕、ウクライナで新たな動きがありそうだ。

 現在、ウクライナは誰が大統領なのかも明確でない状態。ネオ・ナチが武装闘争を開始している西部が反ロシアの姿勢を鮮明にする一方、東部や南部では反米の気運が高まり、このまま放置しておくと民衆レベルで軍事衝突に発展する可能性もある。

 アメリカのネオコン、例えばビクトリア・ヌランド国務次官補やジョン・マケイン上院議員が後押しするネオ・ナチが今は主導権を握り、ウクライナ議会はアレクサンドル・トゥルチノフ議長に大統領権限を代行させることを決定したというのだが、この人物が議長になったのは2月22日。それまで議長を務めていたボロディミール・リバクの辞任をうけてのことだが、殺害の脅しをうけてのことだったと伝えられている。この議長交代もクーデターのシナリオにあったのだろう。

 トゥルチノフは議長に就任するとユリア・ティモシェンコ元首相を釈放したが、この女性が投機家のジョージ・ソロスに操られていたことは本ブログで書いた通り。ソロスに従属することで巨万の富を築いたようだ。

 これに対し、ビクトル・ヤヌコビッチは大統領の座から降りていないと主張、キエフで行われていることはクーデターだと非難しているようだ。ティモシェンコはヤヌコビッチを裁判にかけろと叫んでいるようだが、ウクライナの東部や南部では今回の政変についてヤヌコビッチと同じ見方をする人が多いようで、このまま混乱が収まるとは考えにくい。

 今回の政変がネオコンの仕組んだクーデターである可能性は高く、ロシアは対抗策をとれないと高をくくっているのかもしれないが、EUは危機感を抱いているだろう。盗聴されたヌランド国務次官補の会話でも、EUの対応が生ぬるいと怒っている。

 西部を拠点とする反ロシア派、つまりネオ・ナチやシリアから入り込んだ戦闘員が東部や南部に攻め込んだ場合、ロシア軍が介入してくる可能性がある。そうなるとNATO軍、あるいはアメリカ軍とロシア軍が衝突する展開になるかもしれない。

 アメリカのスーザン・ライス安全保障問題担当補佐官はロシアの介入はウクライナ、ロシア、ヨーロッパ、アメリカの利益にならないとNBCの番組で発言したようだが、これも奇妙な話。介入しているのはアメリカにほかならない。ウクライナを制圧する邪魔をするなと言っているに等しい。ついでにIMFを持ち出したようだが、つまりギリシャなどと同じように、IMFを使ってウクライナの富を搾り取るということだ。

 ウクライナ情勢についてロシアのウラジミール・プーチン大統領はドイツのアンゲラ・メルケル首相と話し合ったという。ヌランド次官補から愚弄されたEU、中でもアメリカに最も厳しい姿勢を見せているドイツとロシアは手を組もうとしている。このところファシストが台頭しているEUとしても、ウクライナ情勢は自らの問題でもある。





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最終更新日  2014.02.24 05:49:27



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