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今回もハーバードビジネスレビュー2011年7月号より
勉強メモです。 成功も厳しく検証せよ 大抵の職場では失敗に関して あーだこーだと会議をやって分析していると思います。 しかし、成功に関しては、上手く行ったんだから それでいいじゃないかとなって、 祝いはしても分析はしないことが多いというお話です。 ここでは、その要因が3つ上げられています。 1.基本的な帰属の誤り 人は、成功は自分の才能や現在のモデル、または戦略によるものだと 思い込む傾向があるというものです。 例えば、モータースポーツのチームの場合、 レースに負ければ敗因を分析するけれど、 レースに勝ったら勝利を祝うことばかりに目が行くかもしれません。 勝利の要因は多々あって、 才能もあるかもしれないし、 戦略があっていたのかもしれない、 ライバルが失敗したのかもしれない。 たまたま運が良かっただけなのかもしれない。 偶然かもしれないのに自分の能力のおかげだと思い込んでしまうと言うわけです。(^_^;) 2.自信過剰バイアス 成功が自信を高めることです。 自信を持つのは良いことだけど、度を越えると 変化は必要ないという先入観を持ちかねないということです。 住宅ブームのさなか、銀行経営者や住宅ローン貸付、投資、 住宅取引業務に関わったマネジャーたちは、 自分たちの利用する金融モデルが成り立っているワケを検証しなくなっていた。 そこへ、2008年の金融システム崩壊(本文ではこう書いているけど、リーマンショックのこと?)によって、 大打撃を受けてしまったと。 3.原因を追究しない傾向 成功は、必要とする知識や情報を全て備えている証と 受け止められてしまうことが指摘されています。 例として、病院では患者が残念な結果に終わった際には厳密に検討するのに、 患者が回復した場合には、回復した理由を解明することはない。 トヨタ自動車が売上と市場シェアの追求で成功したことで、 失敗の原因の解明よりも成長を優先して品質がおろそかになってしまったと指摘されています。 アメリカではプリウス、レクサスのリコールもありましたし。 結論としては、以下のことをやれということですね。 物事が順調に進んでいるときでも、持論を積極的に検証する。 成功と失敗の両方の原因を詳しく調べる。 皮肉だけど、成功を疑いの目で見た方が失敗の備えとなる。 blogram ランキング参加中! 人気ブログランキング参加中!
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Last updated
2011.06.21 22:16:29
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