M7動作~ロコモティブシンドローム脱出作戦
【車椅子生活】車椅子生活になり、下半身と腕の改善に取り組んでいます。下半身の改善、上半身の改善に向けて、ポータブル・エアロ・バイクを使っています。毎日、足漕ぎで、1回3~5Km。手漕ぎでは3分を3サイクル。これくらいでも結構きついですね。腕の運動を繰り返している中で、若い時代に工場の動作分析やタイムスタディを担当していたことを思い出しました。IE(インダストリアル・エンジニアリング)の基本スキルの一つが動作分析とタイムスタディですが、専門手法としてDWFやMTMという詳細分析法があり、ソニーではDWF(最小単位が1/1000分)で作業分析を行い、標準時間を設定していました。DWFは高度に専門的であることから、専任担当領域でしたが、ある時にMODAPTS法が現れ、作業動作を23種類で把握し、標準時間も設定できるということで、一気に現場作業員の皆さんも作業時間が設定できるようになり、作業改善効果が定量的に把握できるようになりました。さて、エアロバイクによる手漕ぎ動作ですが、指先を使う。(M1)掌を使う(M2)前腕を使う。(M3)上腕を使う。(M5)肩を使い。(M7)の5種類があります。M1~M7でどこを使うかが分かると同時に、時間も分かります。エネルギー負担も分かるのです。エアロバイクで手漕ぎする場合に、M3やM5で回しているとかなりきついのですが、M7で回すとかなり楽に回せ、上半身全体を使うことにもなり、リハビリにもいいのです。MODAPTSでは腕のM動作以外に、握り動作(G),組み合わせ動作(P),歩き動作(W)などがあり、いまどこを使っているか、どこを使うべきかが明らかになり、リハビリにも活用できます。なお、M1(指の動作)=1MOD(最小単位時間)=0.195秒が基本。動作につく数字(M1~M7など)は動かしている部位を表していると同時に時間も表しているので、分かりやすいです。ということで、M7動作を意識して動かすことで、良い運動になり、リハビリ効果も大きいといえます。