3世代牝馬重賞3冠制覇ミスタカシマ
火曜日担当の太田です。昨日は昼頃から一気に雪が降って一面銀世界。途中雪から雨へと変わって馬場も目まぐるしく変化しました。1レース、2レースは超高速馬場で時計は1分を大幅に切り47秒から49秒の勝ち時計。ノンストップ競馬となりました。ジョッキーたちもかなり気を使っての騎乗。そりが横滑りなどもするようで、空そり(おもりが乗っていないそり)のようで、氷の上を走っているように感じるとお話しでした。1レースと2レースは40秒台の競馬でメンバー的にも下のクラスでこの時計ですからちょっと次元が違う競馬でしたね。雪が降るとこんなも違う競馬になるというのが久々に感じた昨日でした。3週続けての重賞のばんえい競馬17日(日)は、4歳牝馬重賞第44回クインカップBG3が行われました。この世代の牝馬と言えば唯一オープンで牡馬相手でも勝ち負けを演じるミスタカシマ1強ムード。しかし、前哨戦で土がつき、勝利したアフロディーテが5連勝と目下絶好調。ただ、今回当時40キロあったハンデが20キロとなり、2着のミスタカシマとの着差を考えるとミスタカシマの方が有利と考える方が多くいらっしゃったようです。道中中団でレースを進め、第2障害手前時点で先頭できたミスタカシマ。アフロディーテも差はなく、2障害は並んで下りてきました。正直この時点でミスタカシマの勝利を確信した方も多かったのではと思います。それでも粘りを見せていたアフロディーテでしたが、最後は突き放してミスタカシマの勝利。3着には障害でやや手間取ったが、最後は力を見せた3番人気サンシルクラポピーが入りました。ミスタカシマはこれで黒ユリ賞、ばんえいオークス、クインカップと世代牝馬重賞全て制覇となりました。(主催者提供)鈴木騎手、槻舘調教師ともに正直負けられない戦い。ここを目標に調整してきたとのこと。銀河賞も直前までは参戦予定だったのですが、はまなす賞の走りを見て、オーナーの意向で大事をとって回避十分な調整ができたようです。調教師は思ったより馬体減だったけど、前回増えていたので、しっかり調整はできていたと思うとお話でした。年齢を重ねて、また強いメンバーと戦い重い荷物でレースをしているだけに今年に入ってからは切れ味がなくなっては来ているそうです。重い荷物を担ぐようになると、スピードよりも力の方が優勢になるので、仕方がないことでしょう。昨日のような馬場だったら、危うかったかも。一日違うだけで、まったく違う結果になったかもしれません。運も実力のうちですね。将来的にはばんえい記念を目指せるような馬にと夢も広がるお話も下さいましたが、今季は正月の天馬賞、そしてヒロインズカップが目標になるだろうとのこと。デビュー当時から牝馬でこれだけの強さを見せる馬。少女から淑女へと変貌を遂げ、これからますます楽しみなミスタカシマです。アフロディーテも世代牝馬重賞はすべて2着という結果。ちょっと相手が悪かった。違う世代でしたら重賞に手が届いていたかもしれませんね。たらればですが・・・・ただ、今回のレースを見ると本当に力をつけていると感じました。今後この馬も活躍してくれることでしょう。世代牝馬重賞はこれで終わりですが、世代重賞となると1月3日の天馬賞が残っています。ミスタカシマは1冠目のばんえい大賞典を制しており、しかも、天馬賞は定量。牡馬760キロ、牝馬740キロ20キロのハンデは大きいですね。2冠を獲るチャンスは十分あると思います。正月の天馬賞は大注目ですね。ばんえい甲子園第2戦今週は南北海道産駒特別特別が行われました。今年の南北海道産駒は粒ぞろい。例年は十勝産駒から比べるとやや落ちるメンバーですが、今年は本戦でも十分チャンスがある馬がいます。ここにきて5連勝中のブラックサファイアしかもA1でも連勝しており、注目の1頭です。アースネオジャパンは、夏場は休養し、秋に復帰して連勝中能力がありそうな走りを見せていいます。母はばんえい菊花賞馬という血統のニセコヒカル。レースはニセコヒカルが果敢に攻めるところアースネオジャパン、ブラックサファイアが差がなく続き、ニセコヒカル、アースネオジャパンが2障害同時に仕掛け先に下ったアースネオジャパンニセコヒカル、そしてワンテンポ遅らせて2障害を仕掛けたブラックサファイアと続きます。残り30Mで障害を降りてからの切れ味を見せたブラックサファイアが先頭。追いかけるアースネオジャパンの展開。ゴール前苦しくなり止まったブラックサファイアでしたが、アースネオジャパンも止まりはしませんでしたが苦しさを見せており、すぐに立て直すことができたブラックサファイアの勝利となりました。(主催者提供)第2障害から切れ味で前に出た分ブラックサファイアが勝利したという感じですね。アースネオジャパンとの能力差はないと感じた戦いでした。(主催者提供)ニセコヒカルは勝ちに行ったレースで果敢に攻めた分、結果ゴール前で苦しくなり4着でしたが、力は見せたレースだったと思います。ブラックサファイアとアースネオジャパンが南北海道産駒の代表となりましたが、本戦でもかなり注目馬となることでしょう。確かに十勝産駒には負けなしのキョウエイリュウがいますが、まだ十勝予選を通過できるとは限りません。また、両馬共、キョウエイリュウとは未対決ですので未知な部分がありますよね。昨日の1レース、2レースのような馬場でのヤングチャンピオンシップも過去にありましたからね。そうなると全く分かりませんね。次回24日(日)第9レースは第26回北央産駒特別です。正直メンバーを見るとどの馬にもチャンスがありそうです。同日17日には、11日(月)の第9競走アサヒカツヒメで通算1,000勝を達成した林豊調教師のセレモニーがおこなれました。ばんえい競馬調教師の1,000勝達成は、歴代22人目(現役16人目)開業25年目での記録達成。冷たい風が吹く中、多くの皆さんの祝福に包まれてのセレモニー林調教師と言えばフジダイビクトリーの若馬時代の管理調教師でした。ばんえい菊花賞、柏林賞を制しております。また、島津新騎手の義父でもありますね。とても物腰が柔らかく、セレモニーの最後まで皆さんに頭を下げてお礼をしているのが印象的でした。1000勝達成できたものファンをはじめ、馬主、厩舎スタッフ、家族、関係者と多くの方のおかげとお話しくださった調教師。この世界一筋でやっていきたいと思ってここまで来ることができました。ありがとうございましたと感謝を述べておられました。現在、チヨノタカラ、フウジンライデン、アアモンドロシアなど多くの活躍馬がいます。今後ますますの活躍が期待されます。偶然にも同じ苗字の林ですが、こちらは違う林です(笑)ばんブロでもお知らせしすでに話題にもなっておりますが、先日地方競馬の調教師、騎手の新規合格者の発表があり、ばんえい競馬からは8年ぶりに新人騎手が誕生しました。驚かれた方が多くいたのでは思いますが、年齢38歳!!新人騎手では最高齢の誕生となりました林康文騎手です。以前は漁師をしていたというからさらにびっくり話題性抜群ですよね。Gチャンネルの地方競馬番組でも普段ばんえい競馬は取り上げてはいないのですが、新人騎手の林騎手合格の話は盛り上がっておりました。口をそろえてインタビューしてみたいと言ってくださいました。私もまだ話はしていないのですが、12月1日にお披露目式が競馬場で行われます。ばんスタの出演交渉も進行中で、近々出演する予定です。皆さん楽しみにお待ちください。