逃げてゆく魚と運気
こんにちは。 今日も13日の米原。 セグロチョウチョウウオ。 ニセフウライチョウチョウウオ、もしくはヒメフウライチョウチョウウオ。いっぱいいるフウライチョウチョウウオとあんまり見ないこれら。蝶々やトンボでもいっぱい居るのと少ないのが居ますけど、ともにそれでバランスの取れた数なんでしょうか? この日もイカ。いったいいつになったら綺麗に撮れるんでしょうか。 モンガラカワハギ。 この日は穏やかな海だったから、いつにも増して魚のほうが先にこちらに気づいて逃げていきます。逃げるといっても一目散というのではなく、一定の距離を保つようにひょい、ひょいといった感じ。 このシャコガイはなんでしょう?一時期きちんと見分けがつくようになったはずなのに。ま、これだけはさすがに逃げては行きませんね。 さて、前置きはこれくらいにしてハンコのはなし(笑) 一応、断っておきますけど、ここ2週間ほどでネットで知ったことです。サイトによっては勘違いかな?と思うこともありましたし、もちろん私の勘違いもあると思います。「ハンコってすっげぇー面白そうだぜ!」って言いたいだけなので、自分の印章を作ろうと思う人は自分でキチンと調べてね。 まずは印章の大きさ。尺貫法を受け継いでいるので、1分=約3mmとして、6分の18mmから3分半の10.5mmまで1.5mm刻みの規格があります。 男の人の実印で18~15mm、女の人の実印で16.5~13.5mm。 男の人の銀行印で15、13.5mm、女の人の銀行印で13.5、12mm。 男女とも認印は12、10.5mm。 お店によって若干の違いはありますが、以上のように勧められています。あ、訂正印は6mm丸型か小判型が主流ですね。 ちなみに、三文判の多くは10mmですが、10.5mmのと印影を並べてみると、たった0.5mmの違いですが、明らかに後者が立派に見えます。 普通、実印には「姓名」を、銀行印、認印、訂正印には「姓」か「名」のみを彫ることが多いようです。女の人の場合、結婚して姓が変わることを見越して「名」のみの判子を選ぶこともあるそうですが、認印を仕事や宅配便の受け取りに使うなら「姓」の方が良いかもしれません。 小さい印章では字数を盛り込み難そうです。 この大きさでなければならないということはないのですが、実印には制限があります。 石垣市の場合、「石垣市印鑑の登録及び証明に関する条例」によって、「印影の大きさが一辺の長さ8ミリメートルの正方形に収まるもの又は一辺の長さ25ミリメートルの正方形に収まらないもの」は「当該印鑑の登録を受けてはならない」となっています。 難しい言い回しですが、丸い印章で規格にあるものなら12mmから24mm径のものということになりますね。 24mm径ならさぞかし立派な印象の印章になるでしょうけど、お値段も立派になりそうです。 私は15mmという大き目の銀行印を作りました。プロバイダ料金の引き落としのためだけに使っている銀行預金があって、改印の届け出をしに行ったところ、立派な銀行印のせいで裕福に見えたのでしょうか、セールスをかけられてしまいました。 残金87円だったのに! 仕事印で上司たちのが10mmなのに、それと並んで自分のが13.5mmではちょっと困るなんてこともあるかもしれません。 漸く、書体のお話です。 勝手にお店のリンクを貼るわけにもいかないので、「印鑑の書体」からアクセスしてみてください。 主な書体に、篆書、楷書、行書、草書、隷書、古印、印相とあります。それぞれにアレンジされたものもあります。 この内、篆書体、印相体は複雑で現代人には読み難く、おいらの作った銀行印や実印に向いています。その他の書体はすっきりしていて読み易く、認印などに向いています。もちろん決められているわけではありません。 実印を作ろうと思ったら、まぁ、篆書体か印相体で悩むことになります。 篆書体は小篆体と印篆体に大別できます。秦の始皇帝が国を統一し、文字も統一した際の篆書が小篆で、小篆を四角や丸に綺麗に収まるようにしたのが印篆です。 お札の表側にあるのが印篆、裏側のが小篆です。何て書いてあるか分かりますか?駆け出しの印章フェチにも読めます。それぞれ、「総裁之印」、「発券局長」とあります。 京印章では印篆、関東では小篆が主に用いられるそうです。 印相体は日本で考え出された字体で、篆書体を基本にして文字が広がって、枠に接しているのが特徴です。 山梨県六郷町(現市川三郷町)で生まれ、八方広がりとか縁につくということで縁起が良いとされ、日本中に広まりました。 日本人ってやつは、こういう分かりやすいことで験を担ぐところがありますね。賽銭は5円(御縁)だし、うちの地元では財布を買うとお店の人が5円玉を入れてくれたし。煙を見れば蚊取線香だって頭にまぶしかねないし。あと、何だろ?語呂合わせで縁起が良いだの悪いだのと言いますね。ええ、もちろん私は嫌いじゃありません。 印章で云えば、判子の上側が分かり易いように削られている「あたり」とか「さぐり」、同じく象嵌されている「丹」がありますが、「判をつく前に印面をじっと見て、ホントに契約して良いかどうか自問するため」だとか「印章は自分の分身だから削るのは縁起が悪い」という理由で、あたりなどが無い印章が上等だと言わていますよね。 印章の上下が分かり易くても、判をつく前に自問できるんじゃないかなとは思いますけどね。 銀行印は縦書きだと上から下へお金が落ちるから、横書きが良いとも云われています。 この印相体は吉相体とか開運印相体とも呼ばれ、上下左右とその間の八方で字と縁とが接しているのが縁起が良いとされるようです。中には氏名の画数や干支、九星気学などに拠ってその接し方とかも変えるようです。 はい、これを悪用したのが霊感商法です。 『目からウロコの話』 これは面白いからぜひ読んでみてください。 ここでは印相体自体がインチキだと批判されています。確かに技術競技会で競われるのは篆書体のようですし、社団法人全日本印章業協会の御印章彫刻証の書体の欄には印相体はありません。俗に印相体は複雑なので偽造しにくいと云われるけれども、キチンと字典を見て作られる篆書体の方が偽造し難いなど等。そう云われて見てみると、印相体をサンプルに上げていないお店も稀にあります。 霊感商法なんてのは論外ですが、印相体自体はありかなと私は思います。 易学を気にするあまり、変な字体になっているのも見かけますが、デザインというか字のバランス重視の印相体はあっても良いと思います。 だめ? だってもう買ってしまったもの(笑) 東西で見ると、関東では篆書体が、関西では印相体が好まれるそうです。会社や役所の印章では篆書体が使われるということです。 確かに印章のことをいろいろと調べてみると、最初は味気ないと思った篆書体が俄然カッコ良く思えてきました。特に細篆書体というのがあって、枠を太くして字体を細くするのですが、上下左右に枠と字の間に半月型の空白ができます。字とこの空白のバランスが美しいなと思います。 う~ん、どっちも捨てがたいなぁ。 さてさて、次に認印。 実印、銀行印が偽造され難いことを重視するのに対し、認印(訂正印も)は読み易いことが重視されます。仕事上の書類なんかで誰の判子か判らないようでは困りますからね。 楷書、行書、草書(隷書も?)は習字のそれを判子にした感じで、草書を除いて読みやすいけれども味気ない気がします。 隷書体を日本で改良したのが古印体です。独特の墨溜りや線の切れは、文字を鋳造した際に生じるものを再現したものだそうで、風雅な印象があります。 しかしこれも色んなサイトを見てみると、線が切れすぎて弱々しくて、縁起が悪そうな(笑)ものから、太くてどっしりとしたのまで様々です。 私のお気に入りは断然、どっしりとした古印体です。 簡単な字体の、例えば「小林」さんとか「大川」さんとかなら、篆書体や印相体でも読み易いので、それもありかなと思います。 私の印鑑たち。おいらなら、ここをもう少しこうするかな。なんて考えながら、デザインしてみようとしたのですが、いやいや、思った通りの線を描くことさえできませんでした。 そんな線を描いて、あんなに綺麗に彫ってしまうなんて・・・・・。印章屋さんってすごいですね。 でも今は機械彫りが幅を利かせています。 機械がない時代には当然、手描きの手彫りでしたが、今やパソコンに文字を打ち込んで機械が彫るなんてのもあります。 字体については、パソコンに専用フォントで打ち込んだだけ、それをバランス良く配置し直したり線の太さを変える、自分で専用のフォントを持っていてそこから手直しする、発注されたら手描きしてスキャナーで読み込む、印材に直接書き込む、とこだわり一切無しから手の込んだのまで様々です。 うちは手描きだと謳って、パソコンでのフォントとサンプルを並べてあるお店でも、フォントの方が良くできてるんじゃないかなと思えるようなお店もあったりしますが。ラーメン屋さんとかでも、食べてみて、頼むから手打ちは止めてくれと言いたくなるようなお店がありますもんね。 篆刻も機械彫りだけ、機械で荒彫りして手仕上げ、完全手彫りと様々。手仕上げにしても仕上刀でなぞる様な手仕上げ風から、昔は弟子がやっていた荒彫りを機械がやってキチンと手仕上げしたのまで様々です。 お値段もピンからキリまで。 印章は自分自身の分身ですし(笑)、縁起物(笑)ですから、やっぱりどこかで人の手が入っている方が良いなと思います。私は手描き→スキャン→機械で荒彫り→手仕上げのお店にお願いしました。 毎晩、眺めて、そして捺してみています。愉しいです。 ただ、残念なことに、トラブル続きの今日この頃ではありますが。これから開運するんでしょうかね。 ではまた。 ぽちっとお願いします→人気ブログランキングへ