【ウは宇宙船のウ】
評点 ★★★☆ きっと、中学生の頃に読んでいたら★4つ以上だった・・・。【中古】 ウは宇宙船のウ 創元SF文庫/レイブラッドベリ(著者),大西尹明(訳者) 【中古】afb●1962年出版 原題:R is for Rocket レイ・ブラッドベリ●感想 先日、作者であるレイ・ブラッドベリ氏が亡くなったこともあって、急に気になって手に取りました。また、特急で信州に帰る機会があったので、列車の中で読める本、を探していたこともあり。●SFは中学、高校の頃によく読みました。E・E・スミス氏のレンズマンシリーズを筆頭に、スカイラークシリーズやペルシダーシリーズ、火星シリーズなど、ほとんど目を通していますね。でも、レイ・ブラッドベリの作品は、たぶん読んでなかったのでは? と思います。●今回、それに接してみたのですが、文章は確かに洒落てますね。詩的というか、現象の捉え方が飛躍からなる場合、連想からなる場合、言葉の選び方が秀逸です。なので、かなりのファンがありそうだ、ってことは分りました。僕も若い頃に読んでいたら、或いはファンだったかも、です。●この頃は、長い本はきつくなりました。カラマーゾフの兄弟も四苦八苦しました。今回のも、疲れのせいかあまり集中できず、以下の作品くらいが印象に残りました。・ウ」は宇宙船の略号さ・雷のとどろくような声・長雨●このなかで、雷の・・・、は映画化されてもいて、見ているので、結構興味深く読めました。長雨、は、金星ではさもありなんの辛いお話です。スペース・オペラだけがSFじゃないぞ! の感がありましたネ。●非常に短い作品もあり、この辺が詩的創作家の所以たるところかと思います。●列車の旅でのんびり出かけるときにはお勧めの本かなあ、と思いました。(良さが分からないのもあったけど)