平成モンスターご都合通信社 社会・司法部 助人 一郎太
嫁志願
自ら『嫁』を志願する女性がいる。
自虐体質(マゾヒスト)と言えよう。
出自が不幸で『嫁』になりたい人たちの例を幾つか知っている。
『嫁』になりたいは、『娘』になりたいと同義の意味がある。
いわゆる良い夫、良い義理親であれば、望みも叶えられ幸せになれるかも知れない。
しかし、夫や義理親がそれを利用すると、悲喜劇が生まれる。
離婚・死別による片親、あるいは毒親に育てられた女性は、結婚生活にしばしば叶えられなかった良い家庭・親族関係を求める。
しかし、舅・姑と諍いがあった場合に避難できるシャルターを持たない。
いわゆる我慢を自らに強いることになる。
無理解な、例えば長男教の夫・義理親は、嫁・妻が背水の陣にあることを、援軍の望むべきのないことをよいことに結果として非情の限りを尽くすことになる。
そうでなくても、娘のいる舅・姑は『嫁』を娘にする必要などない。
あくまでも『嫁』として、かしずく者、無料の使用人、無料の介護人として扱う。
娘には実家で寛ぐことを勧め、『嫁』には家事を命ずるのである。
こうしたケースでは、夫は事なかれ主義の善人として許され、舅・姑は絶対者、モンスターとなる。
亭主に惚れて、頼み込んで結婚した場合には、夫までもがモンスターになる可能性がある。
人生を悪魔達に売り渡した愚かな女性は、精神を病むか隷属の半生を歩むしかない。
ご都合通信社 社会・司法部 助人 一郎太
筆者注:「平成モンスター」を数回のシリーズで届けたいと予定しています。
主たる参考資料はYOMIURI ONLINEの発言小町および、ブログ「団塊通信」になります。