ボードゲーム教室

・チェスの発祥と現在



チェスは今から約５００年程前　古代インドのアバダン付近で生まれたとされる

戦争を模したゲームです。

一説には　戦争好きであったインドの王様の嗜好を反らせる為に

王様の重臣が考え出したとも言われています。



当時このゲームは「シャトランジー」「チャトランガ」等と呼ばれ

サイコロを使いながら４人で遊ぶ「双六」のようなゲームでした。

しかし　現在では世界的にルールが改変・統一され　１対１による対戦型ゲームとなっています。







・チェスの概要



チェスは２人のプレイヤーが１対１で対戦するボードゲームであり、

駒とボード（盤）を使って勝敗を競います。

これらの駒の中には「キング」という「指揮官」の役を担っているものがあり、

相手プレイヤーの「キング」を自分の駒で捕まえると勝ちになります。






写真左の駒が「キング」。駒はそれぞれ白と黒に色分けされており

一方のプレイヤーは白、もう一方のプレイヤーは黒を担当します。








また多くのボードゲームと同様「手番」の考え方があり、

プレイヤー２人が交互にルールに則った行動（指し手）を行なっていく事でゲームは進行します。

このあたりは日本古来のボードゲーム「将棋」と非常に似ています。








・チェスの魅力



チェスには　人を惹きつけて止まない魅力がたくさんあります。





１、年齢・性別・職業・国籍を問わず　色々な人と知り合える



チェスのルールは世界共通である為　ルールさえ知っていれば誰とでも遊ぶ事が出来ます。

また　チェスは全世界的に普及しているゲームであるので

対戦相手に困る事もほとんどないでしょう。



さらに　現在ではインターネットの普及により

遠く離れた異国の方とも　比較的簡単にゲームをする事が出来るようになりました。

例え言葉は通じなくとも　「チェス」を通じ

たくさんの人達とコミュニケーションを取る事が可能なのです。



「世界中の人達と巡り会う事が出来る」



これがチェスの一番の楽しみだと思います。





２、チェス盤や駒の美しさ



チェスは　扱う道具の形状や色合いが非常に美しい事でも知られています。







チェスセットの配色は　一般に白と黒のモノトーンに統一されており

温かみのある木目調デザインの中にも　メリハリの利いた古風で力強い雰囲気があります。

また　駒の形状は「馬」「城」「王冠」等とてもコミカルなものが多く

これは　現在チェスが多くの女性ファンを獲得している要因にもなっています。

市松模様のチェス盤の上を　このような愛らしい白黒の駒達が行き来する様子は

さながらファンタジー世界での物語のようにも見える事でしょう。



「洗練された美しい盤や駒を使い　ゲームをする事が出来る」



これもチェスの魅力と言えます。





３、ゲームの作戦を練る楽しさ



チェスゲームの最終目標は　敵キングを味方の駒で捕まえる事にあります。

しかし一口に「相手のキングを捕まえる」と言っても

その目的を達成するまでの道筋は無数にあります。



一気に敵キングを攻め落としに行くような状況もあれば

衛兵から先に倒しに行く方が良い場合もあります。

激しく攻め立てるべき時もあれば　手堅く守る時べきもあります。

プレイヤーが自分自身の意思により　これらの戦略を駆使しながら「勝ち」を目指すという過程は

非常に楽しく有意義であるものです。



また　自分が一生懸命考え出した戦略が相手の戦略を上回り

結果ゲームに勝利出来た時の達成感は　何事にも換え難いものである事でしょう。　


「目的達成の為に戦略を思案する」　「その戦略を　相手と競い合う事が出来る」



これもチェスの魅力と言えるでしょう。





４、戦い方にプレイヤーの価値観・個性があらわれる



またこのようなチェス戦略は　プレイヤーによって千差万別なものになります。



いのしし武者の如く攻める人もいれば　ハリネズミのように守りまくる人もいます。

せっかちな人もいれば　じっくりゆっくり指すのが好きな人もいます。

相手を驚かせる事が好きな人　相手を罠にはめるのが好きな人というのもいます。

つまり　チェスにはそのプレイヤーの個性や嗜好・考え方が反映されるのです。



「色々な人と対戦し　色々な個性に出会う」



これもチェスの醍醐味です。







さあ　あなたもチェスを始めてみませんか？