「その日のまえに」重松清
ゴールデンウィークに実家に持って行き、よみかけで積ん読になっていた本。最近思い出し読み終た。---癌を告知され、誰もが迎えるその日が迫っていることを、知らされてしまった人、そして家族。生と死、幸せの意味を見つめる連作短篇集。後半3編はその日のまえにその日その日のあとでと時系列で並んでいる。お母さんを失う子供たちの思い、子供を残して旅立たなくてはならない母の思いに涙涙。----実は、金曜日に相方の祖母が亡くなった。木曜日、脳幹出血で倒れ意識の戻らないままの別れだった。金曜日に仮通夜、土曜日に通夜、日曜日に告別式。土日は祖母のいなくなった家に泊まった。「その日」は誰もがむかえなければいけないもの、だけど、「その日のまえに」心構えをすることもなく、唐突にその日がやってくることもある。金曜日には、祖母は大好きな相撲を見るはずだった。お棺の中にいれられた相撲のチケット。わけあって祖母は、孫3人を母代わりとして育て上げた。叔父は、出棺の前に「ごくろうさま」と声を詰まらせた。入学式の後、花見に一緒にいったのが最後になってしまった。「その日」はいつかやってくる。1日1日を一生懸命生きることの大切さについて考えた。ちょっと 本の感想からずれましたね。