「そば？いくまっちゃんよォ、ラーメン一本でいかねーと潰れるぜ。
　俺の馴染みのラーメン屋『今度メニューにカレー入れてみる』とか言った矢先に潰れたよ。
　誰もラーメン屋にカレー食いに来てねーつーの」
「不吉な例出すんじゃないよ」
　幾松は一つ真新しい値札を見つめた。
「心配ないさ、ちゃんと居るから。食べにくる奴が」


【潰れるラーメン屋の法則】


　ガラリと音を立て扉が閉まった。
「銀さんまた来てよ」
　金が入ったらなー、と間延びした声が響くと店の中は異様に静かになった。
　一つ溜め息が出た。
　どうした？なんて声が聞こえるはずもなく、幾松は自分が一人だと改めて感じた。手で自分の顔を隠す。
　蝉の声がじりじりと暑さを増していく。だが
「なんだか…寒いねェ」
「風邪でもひいたのではないか？」
　バッと顔を上げると見慣れたウザイ長髪が目に入った。横に居るウザイ白い物体も。
「あぁ、いらっしゃい」
　額にひんやりと冷たい手がのせられた。
「む…熱は無いな」
「無いよ。風邪なんかひくほどヤワじゃない」
「そうやって言ってる奴ほど風邪をひくんだ、無理はせぬほうがいい」
　そうやって微笑まれたら熱が出る。幾松は熱を持った顔を隠すように立ち上がり言う。
「今日もそばかィ？アンタよくあんな味気ないものずっと食べてて飽きないね」
「飽きた」
「は？」
「さすがにそばばかりでは飽きたのでな、今日は違うものだ」
　桂は幾松の手を掴んだ。
「幾松殿をテイクアウトで」
　どういう意味か分からないわけではない。
　言葉が見つからなかった。
「そばが売り切れていなくて良かった」
「…食べないくせに何言ってんだィ」
「そばが売り切れていたら格好がつかぬだろう」
「まるで幾松殿が俺にとってそばの代わりのようではないか」
　溜め息が出た。
　でも今は寒くない。
「うちの店…潰れたらどうしてくれるんだィ」

た、大変！大変！大変です！！

桂さんが男前すぎる！☆（≧▽≦）☆！

いえ、昔っから桂さんは男前ではありますが、まさか上には上があったとは！（￣□￣；）！！
と、力一杯驚きましたよ、コンチクショー。
エリザベスが見てようがノットオブ眼中（笑）な桂さんのかっこよさにクラクラきました。
もともと「お持ち帰りする気満々で幾松さんをオーダーする桂さん」のつもりで書いた絵ではありますが、そっかぁ、こんな恥かしい男前な台詞を吐いてらっしゃったんですね！

頂いたメールには「甘い展開にできない」とも仰ってましたが、大丈夫！

充分、桂さんの台詞が恥かしいです！☆（≧▽≦）☆！
なんたって、ナチュラルに石田ボイスに脳内変換してましたから（笑）
幾松さんは幾松さんで、大人の女性オーラ（いい女オーラ）がダダ漏れでキュンキュンしました♪

飛鳥さん、ありがとうございました！☆（≧▽≦）☆！


ちなみに、「ノマカプで新神はかずはさんの中でないんですか？」とのことですが、新神っていうより、万事屋３人の中での組み合わせ自体、そういえば考えた事がないですねぇ。
あの３人は「家族！」っていう認識が脳内刻み込まれてるみたいで、どうもそっち方面に意識が向かわないようです。
っていうか、相手が神楽ちゃんに限らず、新ちゃんでＣＰってこと自体考えた事ないかも………