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2009年11月10日
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テーマ:銀魂(1187)



えとえと、神楽ちゃんの誕生日SSとアップする順番が逆になっちゃったのは、
一重に私がダメダメだったせいです。ちゃんと、姉上の誕生日前に頂いてたんですが、
今頃アップする羽目になっちゃったっていう……(゚∇^*) テヘ♪←テヘじゃねぇムカッ

でもねでもね!お待たせした甲斐はあったと思います!なんたって、ぽっぽさんのSSだから!!

というわけで、今更ですが、

10月31日はお妙さんの誕生日!☆(≧▽≦)☆!

激しくドキドキして不整脈状態にさせられるぽっぽさんの素敵SSをご堪能ください♪





勤めを終え、夜の街から抜け出して、妙は家路につく。
セクハラしようとした客のことを思い出して背中に悪寒が走る。
今歩くここも同じ夜な筈なのに、まるで違う世界にいるようだ。
静かで、どの家の明かりも消えていて、薄暗い街灯だけを道標に進む。
この時間が妙は好きだった。



【夜】



「うぉぇぇぇぇぇぇぇ」
その心地良い静けさを破り、川に向かって顔を突き出している男がいた。
夜で良かったと妙は心から思った。汚い嘔吐物を見なくてすんだのだから。
だが最早気分は最低なものへと塗り替えられて、妙は足早にその横を通り過ぎようとした。
しかし近づくにつれ、暗闇に見覚えのある着物の柄を目にして妙は足を止めた。
「銀さん!?」
だるそうに振り返ったのはまさしく銀時だった。
「また飲みですか?」
妙は冷たく言い放った。
銀時はまた少し吐いた。下のほうから川に何かが落ちる嫌な音が聞こえる。
「神楽ちゃん一人で残してきたんですか?」
「いや今日は新八が泊まってるし…」
銀時は言った。
「これから帰るから」
酔いがまだ冷め切っていないのか、右へ左へ足をよろめかせながら進む。
妙は後ろから銀時の腕を掴んで軽く引き寄せた。
銀時は簡単によろめいて、妙がそれを両腕で受け止めた。
「そんなんで帰れるわけないでしょう」
銀時が何も答えないうちに、妙は銀時の腕を引っ張って歩いた。


着いた先は志村家だった。
妙は手早く布団を敷き、その上に銀時を寝かせた。
「水でも飲みますか?」
「…あぁ、頼むわ」
銀時は仰向けに寝転がり、妙はコップに水を入れてすぐに戻ってきた。
「サンキュ」
銀時はコップを受け取り、ちびちびと水を飲んだ。
頭の中でドラを叩く男がいるような感じがして、再び横になった。


どれくらい経ったのか。
ともかく、妙の声で銀時は目を開けた。眠っていたわけではない。
妙は濡れた髪を垂らし、薄手の寝巻きを一枚だけ着ていた。
「私もう寝ますから。帰るときまだ私が眠っていたら黙って帰っていいので。
鍵は閉めて、ポストに入れておいてくださいね」
銀時は仰向けのまま、妙を見上げる。
すっぴんの顔のすぐ下に、鎖骨が見える。
髪から流れた水滴が、白い肌を伝った。
「おまえさぁ…」
妙から氷枕を貰いながら、銀時は言った。
「誰にでもこういう事すんの?」
妙は動きを止めた。
「どういう意味ですか?」
「つまり…酔っ払いを見つけたら、それが誰でも
こうやって家に運んで介抱してやるのかって言ってんの」
銀時は氷枕を額に押し当てる。
「そんなわけ無いでしょう」
妙は呆れたように目を伏せた。
「何で俺はOKなの?」
「銀さんならよく知ってるもの」
銀時は起き上がり、布団の上に胡坐をかく。
「銀さんだって男よ? 襲うかもしれねーよ?」
「返り討ちにあいたければどうぞ」

その次の瞬間、妙の顔から10cmも離れない所に銀時の顔があった。
妙の体は、先ほどまで銀時が座っていた筈の布団に横たわり
両の手首は強い力でがっしりと掴まれていた。
銀時の足が妙の足の上に乗っていて、身動き一つとることが出来ない。
「いくらお前がゴリラに育てられたからって…」
妙の顔の横には氷枕が落ちていた。
それが耳に触ってひんやりとした感触が伝わってきた。
「本気で俺に勝てると思ってんのか」
今まで見たどの表情とも違う銀時がそこにいた。
どんなに力を入れてみても、妙の体はびくともしなかった。
「思ってませんよ」
銀時の瞳が少し大きくなった。
「でも、銀さんはそんな事しないってわかってるから」
妙を掴む手の力が強くなる。
「何でそう思うわけ?」
「だってそうでしょう?」
銀時は顔をさらに近づけた。
銀時の冷たい額が、妙のそれに触った。
「仮に私から迫ったとしても、あなたは私をはねつけて終りでしょう?」
銀時はそのまま数秒間動かなかった。
銀時は目の奥まで探るように妙を見つめた。

やがてふっと手が軽くなり、銀時は横に退いた。
妙はゆっくりと起き上がると銀時に目を向けたが、
銀時は背中を向けたまま、動こうとはしなかった。
「お休みなさい」
妙はそう言って、部屋を出た。
廊下の電気を消す時、妙は手首がほんのりと赤くなっていることに気づいた。


翌日、銀時の泊まった部屋にはきちんと畳まれた布団が隅に置いてあり、
ポストには鍵が入っていた。
鍵と一緒に新聞を取っていると、新八が姿を現した。
「あら新ちゃん、どうしたの?」
「連絡してなかったし。姉上の朝ご飯も作らなきゃ」
新八は妙の持っていた新聞を持った。
「別にいいのに」
「まぁまぁ」

「あれ!?」
妙が部屋に行こうとしていた時、台所から新八の声がした。
「どうしたの、新ちゃん」
「姉上、コレッ……!!」
台所にはご飯に三品ほどのおかず、それに玉子焼きが
どれも一人分だけ、ラップにかけられて置いてあった。
「一体誰が…」
新八が頭を抱えていると、妙は小さく笑った。
「何言ってるの、私よ」
新八は驚きのあまり言葉を失った。
「あ、姉上、いつのまにこんなに腕を磨いたんですか!?」
「私は元々上手よ」
妙はお膳に料理をのせ、居間に持っていった。
新八は心底混乱していた。
何か独り言を言いながら、後片付けまで済まされた台所を
ただ、行ったり来たりしていた。



妙は玉子焼きを一口、口に運んだ。
「おいしい」
妙は笑った。
その玉子焼きはとても甘かった。



【完】






イラストは、ハコさん(サクラバコ)に色塗りしていただいた姉上で、金さん絵と対になってたりするんですが、このSSにも合うかも!と勝手に思ったので載せてみました。えへへ

っていうかですね、ぽっぽさんのSSの中の銀さんが、私の妄想の中から抜け出したんじゃないかってくらい

ヘタレなんですが!☆(≧▽≦)☆!

ヘタレっていうのも微妙に違うと思うものの、ぽっぽさんからのメールにあった

誘われても相手が「俺の国」の範囲だったら、絶対にノらない、
そして例え本気で好きだったとしても、絶対に一線を越えない…
というか打ち明けない気がするんですよね。告られても断りそうだし。何でだろう…?


っていうのは、私も一字一句そのとおりだと思います。
まあ、それじゃつまらないので、私の妄想の中ではイケイケ(笑)で攻め攻め(笑)な銀さんもちゃんと存在してるんですが、原作の銀さんはなんだかんだいって、どれだけ好意を寄せられてもすかして終わりっぽい気がするんですよね。うん、やっぱヘタレかも。(ぇー

ただまあ、このSSの銀さんは、いずれ我慢がきかなくなって爆発しそうな気が 勝手に するので
本能のままに行動したらいいんじゃないかと思います。l-_-l_ _l-_-l_ _l ウンウン

っていう戯言(妄言)はさておき

お妙さんがいい女すぎてくらくらしました!☆(≧▽≦)☆!

なんか、銀妙の理想系の一つをここに見た!みたいな、メロメロを通り越してムラムラします。ただ、いくら銀さんのことを見抜いてるとはいえ、濡れ髪で薄い着物1枚な誘い受けは銀さんが可哀相過ぎると思うのは内緒。


ぽっぽさん、ありがとうございました!☆(≧▽≦)☆!

初めての銀妙SSってことですが、是非、第2弾……いっそのこと第20弾くらいまではじけていただけるとめっさ喜びます!←マジ!


SSはこちらにまとめてます。⇒【頂き物(ss)】



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最終更新日  2009年11月12日 07時50分13秒
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