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2010年07月11日
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テーマ:銀魂(1187)



7月8日は総悟くんの誕生日!☆(≧▽≦)☆!

という訳で、昨日に引き続き、総悟くんの誕生日に寄せた小説をぽっぽさんから頂きました!

………そ、総悟くん、頑張れ!!






【喧嘩仲間】


久方ぶりに昼の歌舞伎町を歩いてみた。
夜とはまた違った、何処か物騒な雰囲気を漂わせる街だ。
子育てには余り向いていなさそうだな、などと己が娘を思い起こしていた時、
街中で睨み合う子供が二人。
中学生くらいの少女と、高校生くらいの青年だ。
どちらも松平から見れば、子供には違いない。
青年の方なら、松平はよく知っていた。
自分の部下にも当たる人物で、何度も関わり合いがある。
少女の方も何処かで見たことがある気がするが、よくは思い出せなかった。
二人はいつしか大声で怒鳴り合った挙句、
あちこち街を壊しながら、派手な喧嘩をしていた。
青年は少女を剣で斬りつけるわ、大砲を撃つわで、容赦のかけらも無い。
巻き添えを食わぬように遠ざかりながら、
松平はその様子を色眼鏡の奥から眺めていた。


あくる日。
真撰組屯所に、警視総監の松平が珍しく仕事で訪れていた。
近藤がそれに応対し、こんなむさい所にこれ以上いたくない、と
愚痴をこぼす松平を見送らんと廊下を横切る。
出口近くで松平は、屯所の縁側で赤いアイマスクを付けて
堂々と昼寝を貪る沖田を見つける。
ふと、松平は思い出して沖田に近付く。
声をかけても起きる様子が無いので、
顔の近くの床を銃で撃ってみたら、
心底驚いた様子で沖田は飛び起きた。
「何すんでィ」
松平の構えた銃口からはまだ煙が上がっており、
その先で人相の悪いオヤジが沖田を見下ろしていたと思ったら、
松平は沖田の隣にどっかりと腰を下ろし、
肩を抱くように、その体をがっしりと片腕で捕まえた。
「なぁ総悟。おじさんお前に言いたいことがあったんだよ~ぅ」
「何でィ。藪から棒に」
近藤は松平の後をついて来ていて、
二人の様子を不思議そうに見守っていた。
「女の子は丁重に扱わなきゃイカンよー」
「…何の話でィ?」
沖田が嫌そうに松平の手を外し、土に足をおろして座りなおすと
松平は右手で煙草を吹かし、吐いた煙を沖田の顔に吹きかける。
「おじさん見ちゃったんだな~
おめぇが女の子相手にマジになって喧嘩してる所」
沖田は顔にかかった煙を手で払いながら、松平の話を聞き流す。
自分がマジになって喧嘩できる相手なんざ、数える程しかいない。
まして女となれば、相手は決まっている。
女には優しくするものだ。とか、
尻に敷かれる位が丁度いい。だとか、
松平の言葉は沖田の右耳から左耳へ、すぅーと抜けていく。
ふと、近藤が言う。
「でもなぁとっつぁん。その娘夜兎なんだぜ」
「そんなん関係ねぇよ。どんなに女が凶暴で性悪でも、
それを包み込む度量を持つのが男の役目ってもんよ」
沖田を挟んで、近藤と松平が男談義を始める。
どちらの言うことも、男にしてみれば美談とされることばかり。
けれども、それはあくまで普通の女が相手な時の話だ。
沖田は左手に上着を掴み、二人の間をくぐって立ち上がる。
「何処行くんだ総悟?」
近藤が尋ねる。
「市中見回り。たまには真面目に仕事でもしてきまさァ」
「まぁ~だ話は終わってないよぅ?」
松平の言葉に、沖田は振り返りもせず歩を進めながら答える。
「アイツはそんなんじゃ無ぇのさ」


街をぶらぶらと歩きながら、適当な駄菓子屋でアイスを買って
そこらのベンチに座り込む。
やはり仕事とは面倒臭いものだと沖田は考える。
好む、好まないは別として、やる気だけなら戦闘の方がずっと出る。
こういう平和な仕事っていうのは、どうにも退屈だ。
アイスも食べ終わり、寺子屋帰りの五月蝿いガキ共が集まってきたんで、
沖田は仕方なくその場を離れた。
暫くまたぶらぶらと歩いていると、例のアイツを見つけた。
凶暴で、大食いで、宇宙最強の傭兵部族夜兎。
その中でも超ド級のエリートの血を引くチャイナ娘だ。
いつもなら自分より年下のガキ共と遊んでいるところだが、今日は違った。
当にそのエリート、宇宙最強と名高い男と並んで歩いていた。
体を覆い隠すマントに帽子、指先まで丁寧に包帯を巻いて、
その手には大きな傘を握っている。
一度屯所を訪れたこともある上に、特徴的な容貌もあり、
その男は沖田の脳裏にもしっかりと残っていた。


自分がマジになって喧嘩できる相手なんざ、数える程しかいない。
まして女となれば、相手は決まっている。
だがそれは地球、もっと言えば、この歌舞伎町に限った話。
それでも自分の実力は高い方だという自負はあるけれど。
一度地球を飛び出せば、そこには自分が手も足も出ない連中が
ゴロゴロいることくらい、知っている。
自分が何の気遣いも無く、寧ろ清々しいくらいに
本気でぶつかれるのはアイツくらいだ。
アイツが自分相手に手加減していると思ったことは一度も無いし、
そんな事をする性格だとも到底思えない。
けれど、アイツには宇宙最強の血が流れていて。
その親の次には、兄も控えている。
アイツの相手を出来るのは自分だけでは無い。


珍しくそんな事を考えて、らしくないと思いながら
またぶらぶらと街を徘徊する。
ふと、土方を見かけた際には、特に理由も無くバズーカで撃ってやった。
仕様が無い。今日の自分は機嫌が悪いとは言わないが、良くもないのだから。
恨むんなら、そんな俺に巡り合わせた神様を恨みな。
怒鳴ったところで知るものか。いつものことだ。


夕暮れが近くなって、日がだんだんと西に傾いてきた頃。
気が付くと沖田は万事屋の近くを歩いていた。
視界に階下のスナックの看板が入って、
初めて自分のいる場所に沖田は気づいた。
何だかんだ言って、しっかり一日中市内を見回っていた気がする。
万事屋の看板を横目に見上げながら前を通り過ぎ、暫く歩いた後
後ろの方でドスドスという大きな足音と、犬の鳴き声が聞こえた。
振り返ると、万事屋の中から巨大な犬が
主人の匂いを嗅ぎ付けたのか、
階段を勢いよく降りていったところだった。
犬の向かう先にはアイツがいて、
自分に顔を擦り付ける犬の頭を、いとおしそうに撫でている。
上からは一段ずつ階段を降りながら、
着流しを着た銀髪の男がアイツを出迎える。


沖田は考える。
そういえば旦那もいるんだった、と。
アイツの相手を出来るのは自分だけでは無い。
自分が知っているだけでも
まず旦那がいて
親父がいて
兄貴がいる。
自分の入り込む余地なんて、一体何処にあるっていうのかねぇ。


夢中で何かを喋るアイツと
隣でその頭を撫でながら、階段を昇る銀髪の男と
その後ろをついて行く巨大な犬。
彼らが扉の中へと消えるのを、沖田は何となく最後まで眺めていた。
「あーぁ」
沖田は向き直り、何処へとも無く、足を進める。
毎日きっかり同じ時間に鳴る音楽を合図に
家を目指すガキ共の間をすり抜けて、上着を肩に担ぎなおす。
「こいつぁ分が悪ィや」
沖田はそう呟くと、だるそうに頭を掻いた。



【完】







………そ、総悟くん、頑張れ!!


としか言いようがないっていうか、そうですよねー。総悟くんはいろいろ障害が多そうですよねー。もしかしたら銀魂ノマカプ界(どんなんや)で、さっちゃんや近藤さんを抜いたぶっちぎりの苦労人かもしれません。

いっそのことかけおちとかしちゃえばいいのに。 ←待て

以下、ぽっぽさんの後書き+αです♪

とりあえず総悟くん、ハピバなのにこんな内容でゴメンなさい。
総悟くんが神威兄さんのこと知ってるのは、近藤さんが知ってたからw
神楽ちゃんの強さは宇宙レベルだけど、総悟くんは地球レベルだよねっていう。(でも分からないですね。何たって神威兄さん曰く”修羅”だし)
でも実力の問題じゃなくて、神楽ちゃんとあんな感じで喧嘩出来るのは総悟くんだけだってことに当の本人が気づいてなかったら楽しいなぁ~ていう妄想です笑

以下、どうでもいい裏設定。
前に送らせて貰った、かずはさんの素敵絵に便乗した銀妙SS【傍に】と繋がってたり。アレの翌日って感じです。
総悟君が見たのは、神楽ちゃんが星海坊主さんをターミナルまで送りに行ってる所と、その帰り。
銀さんは普段きっと出迎えなんてしないけど、神楽ちゃんが1日いなくて寂しかったんで、この日だけ無意識に階段下まで迎えに行った、みたいな♪


銀妙スキーは悶絶ものな銀妙SSはこちらです♪ 【傍に】

っつか、裏設定で銀さん萌えまで完備するなんて、さすがぽっぽさんです。

さすがぽっぽさんです! ←大事なことなので2回言いました。

ぽっぽさんのSSはどれも大好きなんですが、ノマカプラブ人間なので、その手のSSを頂くと受かれどMAXになっちゃう罠www
これでもかってくらいキュンキュンさせていただきました。銀妙SSも読み返したので、いつもの倍ときめいたしね!☆^(o≧▽゚)o

ぽっぽさん、ありがとうございました!☆(≧▽≦)☆!

ぽっぽさんの素敵ブログはこちらです。→【popponoblog】



SSはこちらにまとめてます。⇒【頂き物(ss)】



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最終更新日  2010年07月11日 13時09分14秒
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