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テーマ:はまっている連作小説は?(28)
カテゴリ:高田崇史
「千葉千波の事件日記」シリーズの1冊目。
「パズル自由自在」がおもしろかったので,つい読み始めてしまった 高田崇史の「試験に出るパズル」だが,今回(ってこちらのほうが最初なのだが,)千波くんが出題するパズルは,なかなかたいへん。「13個の金塊」の問題など,説明がレポート用紙3枚になるということなので,あっさり(実は夜寝る直前に読んでいたので,夢の中で解決をしようとして無理だったという経緯もあるのだが)パスして,追伸簿を読ませていただいた(笑) ところで,「自由自在」を読んだとき,ぴいくんは完全な「道化まわし」のように思ったのだが,これはかん違いだったみたい。 なかなか鋭く,ときにはひとりだけ事件の真相にいたるなんてこともあるんだね。 まあ,ぴいくんの場合,いいわけの才能というか能書きをたれ続ける根性というか,それだけでもじゅうぶん楽しいキャラクターだし,パズルもぴいくんが出題するものの方が「お気楽」で取り付きやすいし,ということで「探偵役」をやらなくてもじゅうぶん魅力的なのではあるが…… 「試験に出るパズル」には,ぴいくんと黒ずくめの悪友饗庭慎之助とのビリヤード,煙草,ときにはアルコールに囲まれた,お勉強シーンなしの浪人生活の4月から8月が描かれる。 上の2人に眉目秀麗な従弟千葉千波がからんで,「事件」やら「不思議なこと」やらに取り組んでいくのだが,各月1話の短編集の構成になっている。 その内容は,本を読んでいただくとして,ここでは,気になったパズルの話題を1つ。 「文庫版」で読んだため解説がついていて,書き手の森博嗣が言及していたものの1つに「水割りにおける,ウィスキーと水の比率の問題」があった。 問題 水割りはウィスキーを水で割ったものだし,いいかえると,ウィスキーに水をたしたものでもある。 ウィスキーをx,水をyとおくと, x÷y=x+y,つまり,x=xy+y^2…(1) となる(^2は2乗を表します) これを解いてxとyの比率を出すと…… 追伸簿 (1)を変形して y^2+xy-x=0…(2) xを1とおくと,y^2+y-1=0 この2次方程式を解いて,y>0より,y=0.618(約) x:y=1:0.618=5:3(約) これから,ウィスキーを5に対して水を3の割合で加えるのが正しい水割りである。 以上の結論に対し解説の森博嗣は,「ミステリィでいうところの『論理的』とは,『論理を力強く使用している』という意味であって,必ずしも『論理を正しく使用している』わけではない」と注意を促し,xとyの「比率が一定である保証はどこにもない」と指摘している。 そうなんだよね。未知数が2つなのだから,方程式も2つなければ解けないのだ。 ということで,ごく一般的に供される水割りの量として,180ccを考え, x+y=180 これを上の(2)と連立して解くと, x=179(約),y=1(約) となる。これはつまり,「水割りで飲んでもストレートで飲んでも酒を飲むという行為に変わりはない」ことを表しているのではないだろうか。 ↑ これも,「力強い論理の使用」であって「正しい」わけではない。それは,まったく同じ量を0.18リットルとして連立方程式を解くと, x=0.03(約),y=0.15(約) というまったく異なる結果が出ることからもわかる(笑) 次の日記も読ませていただきました。 未来の予定~ラビ的(みっつ君さん) オボエガキ(ムウみんさん) 時代,場所,登場人物などをフリーページの高田崇史メモ(千葉千波シリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 高田崇史の他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (高田崇史)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/15 08:45:37 PM
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