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2007/03/20
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カテゴリ:京極夏彦
京極堂シリーズ本編第6作である,

京極夏彦の「塗仏の宴」(1998)

を読んだ(再読)。

今回は,最初からネタバレだらけになります。また,「宴の支度」と「宴の始末」は同時に扱っています。

☆木場二世ともいえるような「猪突猛進型」刑事河原崎松蔵が登場し,喧嘩に弱い青木とのコンビプレーがなかなかおもしろかったが,スケールの大きさでは木場にかなうべくもなく,最後のおいしいところはみなもっていかれてしまったようだ(笑)

戸人村入口での木場と榎木津の挨拶がわりの格闘は,映像化すると貧弱になりそうだが,イメージする分にはとても楽しい。

この事件をきっかけに河原崎が榎木津信者になってしまった様は,「百器徒然袋(雨)」(→日記はこちらから)の「山颪」に書かれている。

☆今回司喜久男が「実体」として初登場したが,榎木津や木場の知人であるにふさわしい「変人」であるようだ(笑)

☆鳥口と青木が泰斗風水塾の南雲を「確保」したとき,鳥口が咄嗟に「薔薇十字団」を名のる。そうか,ここが始まりか(笑)

☆帝国陸軍第十二研究所には美馬坂,須崎(以上「魍魎の匣」),中禅寺のほかに5人の研究者がいたという。
そのうちの2人が宮田と刑部であることが今回わかったが,その他の3人は今後登場するのだろうか(堂島,尾国,岩井は研究者ではないと思える)?

☆一柳朱美はあいかわらずきっぷがよく,チンピラ相手にも刑事相手にも全く物怖じしないものの言いようが気持ちよい。

以上,雑感。

妖怪の話のほかに,「不老不死」,「家族の解体」,「本末転倒」なども大きなテーマとして扱われていたが,今回のストーリーの骨格は,「山辺継唯による徐福伝説調査計画の延長線上にある中禅寺少尉と堂島大佐のにらみあい」とまとめることができるだろう。

ほぼ同じ力をもち,ほぼ同じように未来を見通す似たもの同士の対決は,両者の方向の違いが明らかになるだけで,決着はつかないし,もともとつける気もなさそうだった。

「不思議なことなど何もない」という京極堂と「不思議でないものなどない」という堂島静軒の立つ場は,同じといってもいいほどにきわめて近い。

その場から,「人が滅ぼうとするなら一緒に滅びます」と思うか,「歪み」を「指先で軽く押して」やって「浄土の到来を祝う宴」を愉しむかの違いだけだ。

これはまた,両者が身に纏う晴明判(五芒星)と籠目紋(六芒星,2つの三角の組み合わせ,いわゆる「ダビデの星」,伊勢神宮の紋)の対決であるのかもしれない(参考→安倍晴明判紋(あべのせいめいはんもん))。

「決闘」ではなく「対決」としたのは,両者とも相手を倒そうなどという気が最初からなかったからだが,出て行く気すらなかった京極堂が明石先生に破門すると脅されながらも結局かかわってしまうのに対し,最初から「ゲームの駒」として中禅寺を組み込んでいた堂島を比べると,結局は堂島大佐の「格勝ち」という感じもする。
「殴らせろ」といっていた榎木津も結局手を出せなかったわけだし(笑)

肩透かしを食わされた感じで不満に思う人も多そうだが,こんな終わり方もけっこう好きだ。
ワルガキ彩賀笙の今後も楽しみだしね。

それにしても長かった。しかも「支度」で起こる事件の具体的日付が「始末」まで明らかにされず,前後関係が混乱しがち。
ということで,フリーページに「タイムテーブル」(→こちらから)に整理してみたところ,いろいろな出来事がけっこう短期間に集中していることがわかった。

その2は,そこらへんから書いていく予定。


時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ2(塗仏の宴)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。


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Last updated  2007/03/20 12:36:50 AM
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