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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「これは麻薬だけど麻薬ではありません」
「???」 学生の時の臨床薬理の講義で、緊急の時には「麻薬処方箋」なんか書いているヒマが無いのでこれは麻薬ではないことになってます・・・というようなことを聴いた覚えがあります。 ケシの実から採った、アヘン(Opium)は10%程度のモルヒネを含んでおりますが、麻薬(アヘン)と同様の効果を示す物質をオピオイド(Opioid:オピウム類似物質)と呼びます。 脳内にはオピオイドが作用する部位(オピオイド受容体ミュー、カッパ、デルタ、シグマ、イプシロンの5つ)がありますが、オピオイド受容体に作用する麻薬にはモルヒネやコデインの他に合成麻薬のフェンタニル、非麻薬性鎮痛剤のペンタゾシンなどの薬物があります。 また、これらの外因性のオピオイドばかりでなく、脳内にも内因性のオピオイドが存在します。 内因性オピオイド(エンドルフィン類ミュー受容体、エンケファリン類デルタ受容体、ダイノルフィン類カッパ受容体)のなかでも、ベータエンドルフィンはモルヒネの6.5倍の鎮痛作用があり、多幸感をもたらします(ランナーズハイ)ので、「脳内麻薬」とも呼ばれております。 麻薬ではないことになっているペンタゾシン(ペンタジン、ソセゴン)も、実は麻薬の仲間で、気持ち良くて病みつきになりますので、最近は病院での盗難が増え、管理も厳しくなっております。 モルヒネ ペンタジン エンドルフィン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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このような記事を読むと、薬と毒は表裏一体、境界線などないのではないかと思う次第です。
○○中毒(依存)が、麻薬・アルコール・ニコチン・カフェインなど、脳が毒欲しさの現れなのでしょか。 (2007年11月26日 18時24分47秒)
新☆731部隊さん
>このような記事を読むと、薬と毒は表裏一体、境界線などないのではないかと思う次第です。 >○○中毒(依存)が、麻薬・アルコール・ニコチン・カフェインなど、脳が毒欲しさの現れなのでしょか。 ・・・悪いものほど欲しくなるのが人間です。オヤジが酒タバコ止められないのも、母ちゃんがお菓子止められないのも、兄ちゃんがヤクやめられないのも、姉ちゃんが○○止められないのも、みんな同類です。 (2007年11月26日 22時13分19秒)
私が二年前第二子を帝王切開した時、脊椎麻酔が気持ち悪くて我慢して、赤ちゃんとの対面を果たした後、ドクターが「気持ち悪い?ペンタジン」その後、すーっつと意識が遠のいていって、なんとも気持ちよかったこと覚えています!ウ~ン、やみつきになる気持ちも、少しわかったりして・・・。
(2007年11月27日 23時04分08秒)
みりーさん
>ドクターが「気持ち悪い?ペンタジン」その後、すーっつと意識が遠のいていって、なんとも気持ちよかった ・・・毒多ぁはペンタジンも好きですが、笑気ガスはもっと好きです。 (2007年11月28日 00時08分57秒) |