ブログ版・一杯のコーヒーから地球が見える

ハワイは日本人にとって最も親しみのある外国の１つです。常夏の島。流れるような音楽。そして誰もが知っている「フラダンス」。しかし、私達の知っている踊りとはまったく違う、「伝統の踊り」があることを皆さんはご存知でしょうか。

　アメリカの植民地支配により、ハワイの先住民は抑圧され、そして伝統の踊りは受け継ぐことを封印されてきました。その踊りの名を「カヒコ」といいます。新しいモダンフラには「アウアナ」という呼び名があります。日本でフラダンスと呼ばれているものは、アウアナのことなのです。フラとは「踊り」の意味があり、フラダンスと呼ぶと「踊り踊り」となってしまいます。正式には「フラ」だけでいいのです。

★アウアナはやさしく曲線的な踊り。それに対しカヒコは直線的で力強い踊りです。

　このカヒコはハワイで密かに受け継がれてきましたが、ようやく民族復興運動で陽の目を見るようになりました。この伝統の踊り「カヒコ」を受け継ぐ舞踏家が日本にいるのです。岡山を拠点に活動する緋田（あけた）雅子さんです。本場の大会で上位入賞する実力の持ち主。よく知られているモダンフラだけでなく、伝統的な古典フラを知って欲しい活躍しています。

　私はこれまで、フラダンスは文化教室などで年配の女性が健康のために踊るというイメージを強くもっていました。しかし、緋田さん率いるチームのフラは素晴らしく、感動的です。好きな人が教室や発表会で踊るものとはまったく違います。フラの素晴らしさを教えてくれました。

≪ハワイのフラ≫Masako Aketa Hula Stadio パンフレットより抜粋
　昔、ハワイには文字がなく、歌（オリ）と踊り（フラ）で自分たちの起源や出来
事、神々への感謝と祈り、自然に対しての感謝、子孫繁栄を表現していました。そ
れが子孫へと受け継がれてゆき、現在に至っています。
　フラには２種類の踊りがあり、古代の踊りを「カヒコ」、現代のモダンな踊りを
「アウアナ」と呼んでいます。表現的には違うもののように思えますが、やはり、
共通して言えることは、手の動き１つ１つに意味があり、まるで手話のようです。
≪緋田雅子さんのホームページ≫http://www.aketa-hula.com