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環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

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2008年03月29日
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テーマ:ニュース(99797)
カテゴリ:平和

 28日、元日本軍守備隊長らが沖縄戦の「集団自決」に日本軍の命令はなかったとして、軍の関与があったと叙述する『沖縄ノート』(大江健三郎著・岩波新書)の出版差し止め等を訴えていた裁判で、大阪地裁は「日本軍が深く関わったものと認められる」として、この訴えを退けた。

 まあ、当然の結果なのだが、おかしな判決も多い昨今、万が一にも逆の判断が示されたら大変なことになったと思うので、まずはホッとした。以前にもこのブログで書いたのだが、集団自決が手榴弾で行われた事実は動かしようがない。では、集団自決した人たちはその手榴弾をコンビニで買ったとでも言うのか。それとも、末端の兵隊が隊長の命令や許可もなく貴重な武器を住民にばらまいたというのか。決戦が目前という状態ですら、皇軍なるものの軍規はそれほどまでに弛緩しきっていたのか。

 裁判で原告側は、「命令の証拠がない」ことだけを主張し続けたが、その主張はこの矛盾だらけの荒唐無稽な物語を前提しない限り成立しない。主張の破綻は自明だった。また原告である元守備隊長は、肝心の『沖縄ノート』を読んでいないことを裁判中に悪びれもせず白状した。この原告は、どの部分が名誉毀損に当たるのかも分からなかった。つまりこの訴訟は特定の政治的意図を持った誰かが仕組んだある種のパフォーマンスであり、原告はピエロに過ぎなかったわけだ。齢(よわい)90になんなんとする老人が演ずるピエロは、滑稽さを通り越して憐憫を誘うだけだった。

 同じ28日、文部科学省は道徳教育をすべての教科や学校行事等を通じて行うことを明記した反動的な新学習指導要領を官報で告示している。今回告示されたものは、2月時点で示していた改正案のうち総則に「我が国と郷土を愛し」の文言で愛国心の涵養を追加、また君が代も単に指導するから「歌えるよう指導する」と、さらに踏み込んだ内容になっている。言うまでもないが、これは文科省に影響力の強い日本会議やこれと連携する国会議員懇談会など右翼靖国派の意向を受けたものだ。

 そういえば、先の訴訟における原告の主張を論拠に、教科書検定で集団自決への軍関与についての記述を削除させた事件もあった。こう見てくると、この訴訟を仕組んだ勢力が誰なのかは自ずと見えてくる。沖縄で集団自決した住民は君が代を歌わされた忠魂碑に集められ家族が殺し合うようにして死んだ。一方兵隊は、靖国神社に祀られる神に転生するという非科学的なウソをせめてもの慰めとするよう教育され、この惨劇を招いたあとでその多くはやはり生命を失った。

 まあ、たしかに、たったひとつしかない命すら、このように文句も言わずに捨ててくれる人民なら御しやすいに違いない。だから、庶民の犠牲の上に美味しい生活を続けたい層がそうした人づくりを狙う企みは絶えることがない。そうした勢力の意向を受けてのことだろう、老ピエロは控訴するそうだ。引くに引けないということだろうが、恥の上塗りもほどほどにしないと・・・

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最終更新日  2008年03月29日 09時04分09秒
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