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環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

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2009年11月27日
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テーマ:ニュース(99632)
カテゴリ:政治

 このところ、一日が30時間あっても足りないくらいに忙しい。まあ、これまで終始一貫ビンボーヒマナシの実にせわしない人生を送ってきたのであって、今さらながらではあるのだけれど、それが最近は輪をかけてひどい。この一文も、出張で大阪の桜ノ宮に向かう阪和線の車内で書いているような次第だ。

 さて、例の事業仕分け、先日このブログに評価する趣旨の文章を載せたのだが、その不明を恥ねばならないような展開になってきた。長年の自民党政治ではびこってきた政財官の癒着というか利益分配構造を破壊するには、少々の行き過ぎや勇み足には目をつぶっても、一気に正面突破するほかない…というのが、この事業仕分けを評価する理由だったのだが、その後の推移をみると、単なる行き過ぎでは済まない問題が次々に吹き出してきた。

 要するに、仕分け人なる連中のうち多くの人物の能力がお粗末に過ぎて、自分の貧困な知識や粗雑な思考回路で理解不能なものは、とりあえず無駄と切り捨てている疑いが濃厚なのだ。例の次世代スパコンの開発を巡る問答のTV中継では、世界一を目指すために必要という説明に対し、「なぜ1位でなければいけないんですか?」「なぜ2位じゃいけないんですか?」と、詰問口調に真顔でのたまう女性国会議員がいて目が点になった。

 無邪気で済む問題ではない。日本が開発した当時世界最強最速のスパコン、地球シミュレーターの獅子奮迅の活躍がなければ、地球温暖化の科学的解明は大幅に遅れただろう。科学技術のトップランナーを目指すことで実現する世界や全人類への貢献には巨大なものがある。まあ、科学の世界にこの人が完全に無知であることは明らかだが、それにしても、本気で1位を目指さず2位になどなれるはずがないことは、スポーツでも科学技術でも同じではないか。その程度のことすらわきまえない幼稚さには開いた口がふさがらない。

 といった次第で、先の発言は馬鹿丸出しというほかないのだが、この程度の低い人間がバッサバッサと仕分けをするのだから恐ろしい。また、次の機会に詳しく書こうと思うが、実はこの事業仕分けでコジローが事務局として関わってきた有機農業モデルタウン事業も廃止になったし、コジローが代表を務める地球温暖化防止活動推進センターへの環境省からの委託事業もひとつ残らず全廃となった。

 仕分け人はテレビカメラの前で廃止のパフォーマンスを決めれば一丁上がりかもしれないが、現場の当事者にはこれから、これらの事業に関わってきた人たちの処遇をどうするかという、辛く苦しい難問が待ち構えている。この仕分けが結論となれば確実に、日本中の都道府県センターでこれまで、仕分け人たちの数分の一の安月給を笑い飛ばしながら苦楽をともにしてきた多くの環境活動家が、首を切られることになるだろう。

 それでも、もともと持ち出し一方の無給ボランティアでやって来た活動なのだから、この国家財政が破綻に瀕する時代のこと、みんな我慢してくれというなら痛みを分かち合う気持ちがないではない。とにかく食うために別の仕事を探さねばならないから活動条件は極端に苦しくなるが、まあ元に戻るだけといえばそれまでのことだ。だが、そんな殊勝な思いも昨日の防衛予算仕分けをみて完全にキレた。

 中継映像の中で「2位じゃだめなの?」と、アホ丸出しの質問を居丈高に浴びせていたあの女性議員が、打って変わった猫なで声で防衛省の制服組幹部に、下品な媚びを含んだ笑みを浮かべつつ相手の気分を損ねないよう言葉を選び丁重に質問していた。編集しないナマの映像はこの人物の見下げ果てた下劣な品性を偽らない。ああ、この人は要するにむき出しの暴力や強いものには膝を屈する事大主義者だったのか。暴力的な反撃を食う恐れのない全国センターへのあの高圧的で傲慢な口ぶりは、こうした卑屈さで傾いた精神のバランスを回復するカタルシスだったということなのだろう。吐き気がした。

 その防衛予算の仕分けでは、駐留米軍(正しくは「占領軍」と呼ぶべきだが)への「思いやり予算」のうち基地従業員の給与水準がどうだのこうだの… かさねてアホか、である。米軍は世界ににらみをきかせるために自分の都合で厚かましく日本に居座っているのであって、日本を防衛する気などハナからないのだから、思いやり予算など事業仕分けで全廃が当たり前だ。

 中継では自衛隊だってこのご時世に増員はマズイでしょうとか、弾丸や制服は安い外国のを買ったらいかがとか、冗長な問答が続いていた。で、ハタと気がついたのだが、これは単なるアホではなくて、要するに「聖域はない」ってアリバイ作りのパフォーマンスじゃないのか。鉄砲のタマが高いだとお? アホアホと繰り返し言いたくはないが、目もくらむ莫大な正面装備費をバッサリ削らずに何が事業仕分けだ! 軍艦一隻、戦闘機一機削るだけで、例えば有機農業モデルタウン事業など全都道府県丸ごと実施でも数百年分になるぞ。

 が、この正面装備がテーマになるや、くだんの女性議員、またもや意味不明のお追従笑いを浮かべつつ「こういうことは私にはよくわかりませんから政治の判断で…」とか何とか。凶暴な力を内に秘めた軍服相手にこんなに徹頭徹尾卑屈な人に政治を委ねて、この国の文民統制は大丈夫なのか。このテレビ中継、最初はそのアホさ加減に失笑したり怒ったりしていたのだが、次第に気味が悪くなってくるのだった。といったわけで、前回のブログは全面撤回。事業仕分けなどクソ食らえだ。
 

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最終更新日  2012年04月05日 09時39分09秒
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