単身赴任
愛する妻と子供を置いて、
東京へ向かいます。
離れること、寂しくないわけがない
文句ひとつ言わず気丈に振る舞う妻は、心では泣いてるのではないだろうか?
ケタケタ笑って送り出してくれる娘は、本当は我慢しているのではないだろうか?
そんなことを思うと胸が張り裂けそうになる
喉の奥から鳴咽が漏れる
とめどなく涙が溢れ出す
まるで10代のころの激しく、はかなく、切なく、どうしようもなく絶望的で無力で実らぬ恋のように
だけど僕は東京に向かう
決意を持って東京に向かう
必ず自らの夢を達成するため
家族の幸せをつかむため
今が僕の、勝負所です