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カテゴリ:多読
同じ年の高校生を同時に2人育てた事がありますが、
男子は中1から多読を始めて、絵本とかがあまり好きでなく、GRの上のレベルは好きだったし、GR中心にORTやLRを組み合わせて育ちました。 そして、大学受験時は400万語くらい。そして自分の好きなジャンルなら児童書のPB5レベルや、大人のPBをすごく楽しんいました。GRでも6レベルまでくると大学受験のラインの文法までくるし、GRが柱でも自分が好きなジャンル、知的要素があるLRとやさしい児童書なら読んでいたから、ここまできています。 ただGRばかりだと、「勘」「五感」「類推力」が育ちにくいと思うのですね。 一方、女子の方は、高1の秋から始めて、GRは初期にレベル1くらいまでは読みましたが、児童書、LRが好きで、GRは好まなく、児童書、LR,絵本で約200万語で大学受験でした。LRと児童書、絵本中心なので冊数は大量。児童書でYL3までフルに読んだので、YL,語数が200万語でも十分に大学受験の文法や、語彙はクリアーしてしまいました。そして、PB系も読めるようになってしまいました。GRだと語彙制限と文法制限がしっかりしているのでYL5,6まで読まないと大学受験のラインまできません。でも、ファンタジー系ばかりだと、語彙に偏りが出て受験には語彙の相違が出て対応できなくなるし、知識を広める意味でノンフィクション系、GRのファクトファイル系のような本も読んでもらっています。 そして、こういう読み方だと、「勘」「五感」「類推力」がすごく育っています。 こうなると、GRは持久戦、長期戦で、児童書、LR,絵本は語数が少なくても冊数が多い、そして、「勘」「五感」「類推力」がすごく育っているし、内容が濃いので(YL3でもGR6の文法が満載)想像力や推測力がフル活動されるので、トータル語数が少なくてもYL3程度でもトイフルを高校卒業時に530取れたのかもしれません。 想像力豊かでイマジネーション派はLRとか児童書は楽しめるけど、従来型学習者の中には、理論派で、絵本とか、児童書、LRを最初から楽しめない人もいる。 児童書、絵本、LRで上がっていった女子生徒も最初はGRのスターターとして柱にスタートして、そこから絵本やLRが良いとなって本人が多読の筋書きを作っていきました。そしてGRはほとんど読まないで本人の好きな本だけ読みました。 男子も自分の読みたい、心のままに多読をしていったら、GR中心で絵本、LR、やさしい児童書が差し本となり、合わない本は全く読まなかったです。 どれが、良いとかでなく、これだけたくさんの種類の洋書がある。多読実践者が自分の道筋を見つけて、どんどん行くだけなんだと思います。 ただGR中心だと量がいるし、下の方で書いていますが、硬い英語、読み飛ばしが少ないので、「勘」「五感」「類推力」に頼る部分が少なくて、実際の英語を使おうとした時に、すごく大事となる「勘」「五感」「類推力」があまり育っていないから対応しきれないという事があるかもしれません。 GR中心でいった、男子のS君は、現在、PBを自分で買って楽しんでいるし、英語の日記を書いたり、短期留学に行ったり、アルバイト先でネイテイブがくれば英語で対応している。彼の場合はGR中心だったから、時間と量が必要だったけど、量があるからPBを読めるようになったし、「勘」「五感」「類推力」という部分では、現在、漫画やPB、実体験、留学、アルバイト先で英語を話す、日記を書くなどで現在、高めていると思います。 一方、女子のAちゃんは、2年という短期ですが、「勘」「五感」「類推力」がすごく育ったと思います。200万語と400万語の違いですが、英語力は同じくらいに育ったという結果でした。 長くなりましたが、 昨夜、多読友人達と話していて思い出した事があります。 子供たちを連れてNZのSt.Andrew Collegeの小学校に短期留学をした事があります。イギリスの学校のNZ分校になります。 二男は4年生のクラスになり、学校に行くのがプレッシャーで大変だったので特別許可を頂き、私も同伴させてもらいました。その時にOBWの黒表紙のGRを英語の授業で使っていたのを思い出しました。読解力を付けるための授業です。OBWの最後に読解力を問う問題がありますよね。あういうのをしていました。 日本の国語の授業でも小学4年生だと読解力、書き方、絵本とは違った、公共用語的な文章を読みますよね。GRってそういう位置づけでいいのじゃないかと思いました。 ネイテイブの子供達もそういう意味で使っているのかと思いました。 公共に場や、スピーチとかって児童書や、ネイテイブ感覚満載の表現よりも、シンプルに誰もが分かる表現を使いますよね。 私、Lang-8で、英語を添削してもらいましたが、話し言葉でない、省略しない英語を書かないとすごく直されます。公共の場に出す文章や話し方って、日本語の場合でも国語の教科書的な日本語の表現を使うかと思う。これがGRにあたるのではないのかと思います。 そういう風な捉え方でGRを見てもいいのかな~と思いました。だからGRも良いよ~と思うのです。 Aちゃんが、大学受験で英語論文を必要とした時は、私は英語のお見本としてはGR3レベルを参考にしました。 この2人は、私を超えています。両者とも自分が読みたい本をたくさん読んで、多読が面白くなった。はまりましたね。自分が読みたいままに読む。これが大事なんですが、 状況によって必要となれば、そこに色々な本を差し込む事を薦めたり、提案して本人がどうするかですね。でも必要となればその提案を受け入れて読んでくれました。 こんな感じかな~。本人が楽しくて自分からどんどん読んでいくパワーってすごいですよ。なんでもいいから、読みたい本を読んで~と思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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