カテゴリ:アート
東京都美術館「プラド美術館展」の最後の展示作品が、ゴヤの
「魔女の飛翔」でした。とにかく、不気味な絵だというのが第 一印象でした。 美術館では、絵の状況がよく分からなかったのですが、番組で 再確認すると帽子をかぶっている三人が魔女で、男を抱えて飛 んでいるのですね。下では白いベールをかぶった人物とうずく まって頭を抑える男。よく見ると、右下にはロバがいます。 今日の番組は、ゴヤの魔女を描いた絵についての解説でした。 当初ゴヤは啓蒙主義的な立場で、民衆の無知を批判して魔女の 絵を描いていたとのこと。ところが戦争での体験から、人間誰 でも持っている欲望やエゴなど闇の側面を芸術の糧にして、晩 年は魔女やサトゥルヌスなどのダークな絵(黒い絵シリーズ) を描いたとのことでした。見たくてたまらない気持ちと見たく はないという、相反する気持ちがせめぎあいます。もっとも現 実的にはスペインまで行くのは無理なので安心ですが。 ロス・カプリチョスの魔女。ほうきの柄の部分を下にして跨っ て飛んでいました。イメージが逆でした。 土曜日の「美の巨人たち」は、放送時間がずれ、録画できなくて 見逃してしまいました。残念でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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