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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2006年08月24日
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カテゴリ:アート
この版画家は、先日の千葉市立美術館で知りました。ブルーの夜景に
沁みる風景画に惹かれたので、のこのことニューオータニまで出かけ
ました。

この美術館、初めて出かけました。四谷から出かけたので、延々とホ
テルのにぎやかな廊下を歩いて、やっとたどり着きました。(これなら、
赤坂見附から出かけた方が早かった。)そこで、700円也を支払って
入場すると、美術館はホテルの宴会場一部屋と右奥にもう一部屋だけ。
思わずこれで、美術「館」と名乗っているの?と叫びそうになりまし
た。大倉集古館より狭いです。

ところが、展示してある川瀬巴水の作品は、すばらしいものばかりで
した。やはり青い夜景、そして雲、雨、煙のような山々の木々、月、星・・・

それぞれが旅情を誘います。また昭和初期の東京の風景は、江戸版画
に描かれるそれと比べるとよく知っている橋や建物などが描かれてい
て、なぜかとても懐かしい気持ちになります。

ちょうど、巴水の版画制作風景のビデオを上映しており、じっくり見
ていたら40分間あっという間に経ってしまいした。下絵よりも摺り
上がった作品の方が色の乗りが鮮やかなのだなぁと感じました。

摺り師の方が、一仕事終わって、お茶を飲んでタバコを一服つける仕
草、建具職人だった祖父を思い起こしました。

一押しはチラシや入場券にもなっている「馬込の月」。ブルーに沈む松
の木陰に浮かぶ満月。右下に灯る民家の明かり。畑に植わっているの
はお茶でしょうか。心に染み入りました。

馬込の月

あんなに狭い空間に2時間近くいました。前期に出かけなかったこと
を残念に思いました。






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最終更新日  2006年08月25日 17時25分02秒
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