カテゴリ:アート
もう一週間前のことになってしまったのだが、美の巨人たちで 鈴木春信の特集を放映していた。 国博で、現在、「雨夜の宮詣で」を見ることができるかどうかは 分からないが、渋谷の松涛美術館では、今、春信の優れた作品の 数々を見ることができるので、ちょうどいいタイミング。 錦絵の多色刷りの発明。つまり「見当(けんとう)」を発明した のが、晴信と交流のあった平賀源内であったという説は面白いと 思ったのだが、ちゃんとWikipediaの浮世絵の項に載っていた。 余談だが、番組の中で現代の錦絵の摺り師、長尾直太郎氏がこの 「見当」を説明していたのだが、その背後に小村雪岱の「お伝地獄」 の刺青の場面の絵が掛かっていたのが、印象に残った。 さて、笠森お仙をモデルに描いたうりざね顔の女性。どうも春信の 絵は現実感に欠けるので、昔は好きではなかったのだが、最近は この「しらっとした美しさ」に、はまっている。 ちょうど先ほど読んだ、あべまつさんのブログには、「歌麿の危 険な匂いとは違う、そこはかとないおぼこさ」と表現してあっ たが、まさにその通りだと思う。 さて、この番組で、どうして、アキバのメイド喫茶が出てくるのかと 思ったのだが、ホームページを見ると、笠森お仙にちなんで、現代の お茶屋をイメージしたとあって、ちょっと納得。 先週は、「美の壷」では、「青磁」の特集。「新日曜美術館」では、「仙がい」 の特集と放送されていたのだが、忙しくてやっと先ほど録画を見終わった。 今日はこれから仕事。明日こそは美術館に出かけられるだろうか。 ああっ、こんなブログを書いている場合ではない~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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