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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年09月24日
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カテゴリ:アート
北斎DNA.jpg

練馬区美術館から地下鉄成増経由で板橋区美術館へと
廻る。副都心線が出来て、一段と便利になった。

北斎と弟子たちの肉筆画を集め、弟子たちの北斎度を
味わってみようという企画。弟子のそれぞれの絵に北
斎DNA度○%と表示され、楽しめた。北斎の亜流も
いるし、まったく影響を受けていない弟子もいて面白
い。はじめて名前を知る弟子もいた。

北斎の作品も15点出展されており、これだけでも見
応え十分。後期は5点が入れ替わる。

三の丸尚蔵館の「西瓜図」は有名。干された薄く切っ
た西瓜の皮が、生き物のようにくねくねとしているの
が、気持ち悪くもある迫真の描写である。

西新井大師にある「弘法大師修法図」は、鬼と戦う弘
法大師の迫力十分の巨大な絵。

本邦初公開の「天神図」は、端整な顔立ちの菅原道真。
顔の陰影もはっきりとしていて美しい。

「拷問の図」は、鬼気迫る。手足を縛られた裸の女性
が、天井に吊るされ火あぶりを受けている。そこに塩
をなすりこむ異国風の男。危ない絵だ。

MOA美術館の「粟に鷹図」は、逆に美しい一枚。鷹に
狙われる小鳥たち。レモン色の小鳥が飛んでいる。背
景の粟の実の黄色もいいアクセントである。

弟子の作品で面白かったのは、抱亭五清という門人の
絵。はじめて見た。妙に色っぽい顔立ちの女たち。「粧
い美人図」は、ろうけつ染めで、着物と背景の萩草の色
が抜かれているという一風変わった作品。

もう一人、安田雷洲という画家。「赤穂義士報讐図」は、
吉良上野介の首を検分する赤穂義士たち。聖書の「羊
飼いの礼拝」の構図を真似て描いたとのことで、とても日本画とは思えない一風変わった作品。とにかく幼
子イエスが吉良の生首に変えられているのだから凄い。
一見の価値があると思う。

鑑賞後は、展示室前の広間で、谷中琵琶スタイルの琵
琶コンサート。琵琶の音色が、ベーンベーンと心に沁
みる。とても「濃い」板橋区立美術館での体験であった。





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最終更新日  2008年09月24日 20時47分12秒
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