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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年01月15日
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カテゴリ:アート
とらさんがおっしゃるように、水墨画のあとに
カラーズというのはウィットあふれる展覧会
だと思う。

靉嘔(あいおう)のレインボーカラーの油絵に
出迎えられ、水墨画を見て神経をとぎすまされるような
気持ちから、急に暖かな気分に切り替わる。

他の現代アートの作家たちは、知らない人が多く、
そこそこに眺めていたのだが、浮世絵が登場するように
なってからは、俄然、おもしろくなってくる。

明治の浮世絵師豊原国周のどぎついアニリンの赤なぞを
見ていると、当時の人が安価に自由に使える赤色に
狂喜した様子が目に浮かぶ。
そんな中でも月岡芳年の綿密に構成された極彩色は
見事のひとこと。

さて、第3部を眺めていて、「阿蘭陀土産」という
作品に出会った。
(画像はとらさんのところから無断拝借です。スミマセン)

阿蘭陀土産.jpg

横尾芳月という日本画家が大正15年に描いた美人画だ。
画面全体が赤く染まるように南蛮屏風や絨毯、打ちかけが
描かれている。大きな髷の女性は、美しいのひとこと。
大名時計が印象に残る。その妖しく艶とした表情にじっと
見とれてしまう。

調べるとこの作品は帝展に初入選した作品だとのこと。
おまけに横尾芳月は、晩年、千葉市に在住しており、
つい先月まで千葉県立美術館で展覧会が開かれて
いたとのこと。千葉県立美術館、まったくPR不足だ。
もっと、大々的に宣伝してよ。
(まぁ、予算を考えれば仕方ないのだろうが・・・)

隣の小早川清の「赤いドレス」も美しい。昭和初期の
レトロな雰囲気がぷんぷん。先月、東京都美術館で
見た菊池契月の絵にしろ、この時代の美人画は
独特な雰囲気があって大好きである。






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最終更新日  2009年01月16日 06時06分51秒
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