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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年07月12日
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カテゴリ:アート
8月16日までのこの展覧会は、日本画ファン、日本の西洋画
ファンには絶対にお勧めである。

日本画では、伊藤若冲、曽我蕭白、狩野芳崖、橋本雅邦、
松岡映丘、上村松園、鏑木清方らの作品。それに百鬼夜行絵巻。

西洋画では、藤田嗣治の新発見の和服姿の女性像に、青木繁、
高橋由一、山本芳翆、黒田清輝、浅井忠、原田直次郎、
和田英作らのおなじみの作品などが目白押し。地下の二部屋の
展示のみであるが、見応えは充分であった。

まず、狩野芳崖の「岩石」。墨の明暗が、力強さと幻想を
同時に感じさせられる不思議な絵。となりには、「慈母観音」も
置かれている。

蕭白の「群仙図屏風」や「柳下鬼女図屏風」は、何度眺めても、
その奇怪な表現に息を呑む。

松岡映丘の「伊香保の沼」。背景の美しい山々や足元の野花が
美しい。山種で見た水谷八重子の絵のような雰囲気。しかし、
沼の水の中に足を入れる女性の顔が妙にアンバランスで、
美しいのかどうか、ふと迷った。

序の舞.jpg

そして、長らく見たかった上村松園の「序の舞」にやっと
出会うことができた。小学生の頃、収集していた切手にこの絵が
あり、じっと眺めていたことを思い出す。だから、これほどまで
大きな絵だとは、思いもしなかった。等身大というよりも、
大きいかもしれない。扇子を突き出した右手に振袖が絡まる。
静かなようで、実は激しい動きを感じるようなカッコよさ。
よく見ると顔がちょっと影になっているようだ。鳳凰の柄の帯が
実にリアルだった。

高山辰雄の「粧い」。はじめは、誰の絵だろうかと思い、よく
見ると、高山辰雄とあってびっくり。

藤田嗣治の「婦人像」も、はじめは岡田三郎助あたりの絵かなと
思って眺めたら、藤田の絵だということが分かって驚いた。
白い着物がさわやかだ。

これほど質の高い作品群を「ぐるっとパス」で無料で見ることが
でき、何とも幸せな気分であった。





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最終更新日  2009年07月12日 18時51分23秒
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