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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2010年01月08日
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カテゴリ:アート
アンコールワット.jpg

アンコール遺跡群の神像や仏像は、東南アジアにおける
ギリシア美術と言われていることをこの展覧会で知った。

大部分の像の肩、背中、お尻など、身体つきは、すべて
柔らかな曲線で構成されており、モチモチッとした
美しさを感じられるものばかりであった。

砂岩で作られているものが多く、それも柔らかさを感じ
させられるのであろう。

上野で見たチベットの仏像の奇怪さ・シュールさに
比べると人間の美、生命の美をを追求したようなものが
多く、なるほど、ギリシア彫刻と似ているなと感じた。

メモを取らずに眺めていたので、個々の像の名前は
忘れてしまったが、柔和な顔つきも、人間らしくて
微笑ましかった。

何よりも印象に残っているのは、会場で放映されていた
上智大学アンコール遺跡国際調査団の上智大学学長石澤
先生のビデオである。

アンコールワットの魅力に取りつかれた石澤先生が、内戦
終了後、カンボジアに戻った際には、一緒に研究したほと
んどの学者たちが殺されていたという事実は衝撃的であった。

キリング・フィールドの舞台だったという恐ろしい事実と
それぞれの仏たちの美しさのアンバランスに戸惑い、人間の
愚かしさ、業の深さを思った。









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最終更新日  2010年01月10日 06時07分08秒
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