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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2010年02月06日
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カテゴリ:アート
斎藤真一展.jpg


前期の明治吉原細見記のコーナーがそっくり入れ替わり、
絶筆の「街角」やデフォルメされた独特の女性像など、
最晩年の絵が展示されていた。

このコーナーでは、あのの取りつかれたような瞽女の
強烈な赤色は赤色は影をひそめて、シックな色遣いの
作品に変っている。

私が、斎藤真一の絵に惹きつけられるのは、決して
心地よいモチーフではないのだが、そこに塗り込められた
人間の情念、哀愁といったものが、心を揺さぶるから
である。

ずいぶんと昔のこと、天童の斎藤真一心の美術館に
出かけて、私は、はじめてこの画家の作品に出会った。
その直前に、「めでためでたの若松さまよ」という
花笠音頭で有名な若松寺に立ち寄り、むかさり絵馬を見て
強い衝撃を受け、フラフラとしているところに、斎藤
真一の瞽女たちの絵に追い打ちをかけられた。

むかさり絵馬は、若くして亡くなり結婚できなかった
子どものために、親が結婚式の光景を絵馬にして奉納
したものだ。

孤独、悲哀、哀愁・・・そんな言葉がぴったりと当て
はまるのが斎藤真一の作品である。





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最終更新日  2010年02月07日 00時12分13秒
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