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テーマ:政治について(19887)
カテゴリ:活字中毒の評論家サンタ
みなさん、ただいま下田旅行から無事戻って参りました。
順番から言うと、旅行報告の残りの部分を先に行なうべきなのでしょうが、今回は先ず掲題の件に就き、お話をさせてください。 実は私、前職の大手総合商社入社1年目に「勉強になるから」との上司の言葉を受け、株の取引を開始し、丸13年経った今もほぼ毎日の様に株の売買をしております。 さすがに商社時代は、朝の始業前か昼休みに売買注文を出す程度、インドネシア留学中の2年間はほぼ休眠状態でしたが、それでも取引開始から、ここ2年前くらいまでは、小さいながらも毎年通年計算で利益を出し続けていました。 そして転職し、夏休みとなった今などは、時間の許す範囲でパソコンの前に座り、デイ・トレードを行なっています。 その中で当然、色々不測の事態や相場の読み違いで損をしたり、逆に得をしたことなども多数有りましたが、今回ほど、先が見えず、また相場を読み違えたことはありませんでした。 それは、今回の一連の「郵政民営化法案の採決日延長」→「郵政民営化法案否決」→「衆議院解散」→「株価上昇」の流れです。 先ず、8月5日に予定されていた「郵政民営化法案の採決日」が8日に延長されたことで、市場は「否決の可能性が高まった」と判断し、大きく下げました。 しかし、私は、「自民党議員の本質から言って、最後の最後には自分達が野党に成り下がるリスクを犯してまで、否決することはないであろう」、また、「たとえ否決されたとしても、小泉首相は衆議院解散を交渉手段として用いているだけで、本当に解散することは無いだろう」と読んでいました。 ところが、実際には法案は否決、衆議院も解散との結果になり、下田の宿の庭でBBQをしながらTVを見ていた私は、TVの前でしばし呆然としていまいました。 衆議院は解散、「9月11日の総選挙では、否決の原因となった造反議員は公認しない」と小泉首相が名言したことで、自民党が分裂しての選挙をむかえることに成り、結局は自民党が下野、首相も交代、となる可能性が大きい、というのが世間一般の理解だったと思います。 そして、こう思いました。 「しばらくすれば回復するだろうとはいえ、当分日本の株価は大きく下がるだろうな。。。」 ところが、今日の相場は全く逆方向の全面高! 一説によると、「郵政民営化という小泉構造改革の本丸に反対した造反議員を切り捨てることで、自民党が構造改革をより積極的に進められる政党になる。それが、ひいては日本の市場性や市場的価値を高める」との判断から、外国勢が一斉に日本株を買ったとのこと。 後講釈はいくらでもできるとはいえ、これは私の全く考えていなかったシナリオで、この説明を聞いて思わず唸ってしまいました。 「相場、恐るべし。。。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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