サンタの「語学と心のかけ込み寺」

　以前の日記に、アメフトの全日本チャンピオンである『オービック・シーガルズ』の選手達と飲んだ話を書きましたが、彼らから学んだたくさんのことの中の一つに「腹筋メール」というものがあります。

　『オービック・シーガルズ』は実業団チームではなく、クラブ・チームなので、選手達はそれぞれ別の仕事を持っており、練習の時間は平日夜週一回と週末だけと非常に限られています。
　
　実業団チームが、平日の日中も含めて週3～4日を「仕事」として練習しているのと比べると大きなハンディが有ります。

　ですから、筋力トレーニングに関しては、わざわざ一緒にやっている時間は無いので、各自がそれぞれの空き時間を使い、自主性を持って行なうしかないのです。


　そこである選手が、「今日、俺は腹筋300回やったぞ！」と他の選手に携帯メールで送ったのです。

　それを受け取った選手は、負けじと「俺もやったぞ！」と他の選手に携帯メールで送りました。

　その内、その輪はチーム内にどんどんと広がり、「腹筋メール」と呼ばれるようになりました。


　深夜残業や接待が終わって、午前2時に帰宅しても、それから腹筋300回をやり、携帯メールを廻す。

　早朝出勤で5時前に家をでる場合も、その前に腹筋300回をやり、携帯メールを廻す。

　どんなに酔っ払って帰っても、どんなに寝不足でも、どんなに体調が悪くても、自分でメールを止めることなくやり続ける。


　お互い頑張っている姿に刺激を受け、やり続けたこの「腹筋メール」は、なんと、


　　全チーム・メンバーの間で一日も途切れることなく1年以上続いた


そうです。


　自分の努力を非常に多くの目が観察していることになる訳で、とても単純な方法ですが、高いモーチベーションを維持する上で非常に役に立つと思われます。


　また、この「腹筋メール」には、更にもう一つの効果があったそうです。

　「腹筋メール」を受け取る時間帯から、異なった背景を持つチーム・メンバーのそのときどきの生活や仕事の状態などを垣間見ることができたため、お互いを思いやる心やチームプレイの意識が強化されたそうです。


　この話を聞いて感動した私は、思わずその飲み会で隣に座っていた女友達と「俺たちもやるか！？」と合意をかわしてしまいました。

　シーガルズのメンバー曰く、「続けられる程度の回数で良いので、先ずは10日続けること。少しずつ身体の変化がわかってくるし、その内、習慣になって、やらないと気持ち悪くなってくる。」とのことでしたので、私はその夜から、取り敢えず腹筋30回、腕立て伏せ30回を毎日やり、その女友達と「腹筋メール」をかわすようになりました。


　そして、3月26日(日)、二人とも10日間続けることができましたので、このエピソードを公開しました！

　明日からも、取り敢えず、開始30日目を迎えるべく、回数も増やしながら、更に20日間継続することにしました。


　あなたも「腹筋メール」、やってみませんか？

　その内、「腹筋メール」の輪が広がり、いつの日か、全く知らない同士が大勢集まる「腹筋メール・オフ会」が開催できるかも知れませんよ！？




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