通勤ばかりで全然ツーリングに行けていなかったので、少し遠出をすることにしました。
趣味としてバイクに乗るほか写真も撮りますが、その写真機材などで興味のあるイベント(2011 CP+)が横浜でありました。
イベントは開催日が決まっており、それに合わせてホテルの予約も済ませてありました。
天気予報によるとこの日は雨か雪で、雪なら公共交通機関で、雨ならバイクで行こうと決めていました。
ちょうど出発前に冷たい雨が降り始め、一瞬迷ったのですが、「雨」ということで家を出たものの・・・・
すぐに雪混じりの「みぞれ」になり、高速道路の入口には”雪 走行注意”の電光掲示が。
走行注意って言われても・・・
経路を考えると、関ヶ原はマズイし、かと言って土山や鈴鹿峠もあなどれません。
当然ノーマルタイヤですし、チェーンは持っていません。
強いて言えばということで、鈴鹿峠側を選びました。
ん?何ですか?・・・・引き返さないよ(笑)。
雨の部分が減って、雪の部分が多くなると、ヘルメットのシールドに着雪し始めました。
当然視界が奪われるので、ハンドルから手を離して指をワイパーのように使って視界を確保せねばなりません。
高速道路では50km/h規制がかかっていますが、皆そんな速度では走っていません。もっと速い流れの中でこの作業を450km、ずっと繰り返すことになりました。
さらに、名神高速はまだ良かったのですが、草津から新名神に入ると路上に雪が乗りはじめ、途中からは完全にクルマの轍(わだち)以外に走るところが無くなりました。
一本橋の練習って、こんなときのために必要だったのね・・・
鈴鹿峠までそんな状況が続いたものの、東名阪道で一旦落ち着き雪もましになりました。
ただ、また御在所岳のフモトあたりから雪混じりになり、伊勢湾岸道もみぞれ。
どうにもこうにも冷えて仕方ないので刈谷のハイウェイオアシスで休憩にしました(トップの写真)。
Ninja250Rのシャーベット漬けです。
防水手袋も役に立たず、高速道路のトイレの温水で手を洗って生き返る感じです。
バイクのところに戻っても駐車場に誰も来ません。いや、この日は高速道路上で他のバイクの姿を見ることはありませんでした。
人間、こういう状況になるとあまり食べ物も入らなくなります。飲み物も要りません。
麻痺した感覚の中で、トイレ休憩で牧の原と海老名に立ち寄っただけでひたすら走り続ける形になりました。
御殿場のあたりでまた雪になり、もう指先の感覚もありません。風圧に押され首も痛くなってきました。
視界は悪いし、路面は悪いし、手先足先の感覚は無いし。
さらにピンロックシールドの効果も薄れ、海老名以降、保土ヶ谷バイパスから横浜市内では周囲の人と違って一人だけ濃霧の中を走っていました。
これっていったい、何の修行でしょう。
朝の7:30に家を出て、横浜のホテルに着いたのが14:00。結局、最終目的地の横浜でもみぞれのままでした。
チェックイン後すぐにぬるいお風呂に入り、ようやく人心地が付きました。
やはり神様は居て、日頃の行いを見ているのかもしれません(笑)。
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