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角川書店、商業作品を描く場合は同人をやるな
ちょっと気になったのですが、「商業をやるならその系列作品の同人をやらない」というのは、ある意味「よくお目こぼししてくれるなあ」と感心するぐらいですが。 これは公式、非公式の曖昧な同人というジャンル特有の問題でもあるのですが。同人で絵がきれいで人気の出たアマ作家が公式媒体のイラストを手がける。これは商業契約です。が、もし、オフィシャルな作品を(例えば小説のコミカライズなど)する場合、自分に著作権が無い作品であればその作家の描く関連商品は、オフィシャルなものと変わらなく受け取られる。 昔、某アニメのキャラデザイナーがコミケでその作品の18禁作品を出して問題になったりしましたが、これは自分の仕事と趣味としての同人活動の区切りが出来ていないなあ、と思います。 角川側がどんな交渉をしたのか、外野からは断片的な情報しかありませんが、同社の売り上げの柱であるハルヒの取り扱いは同人とはいえ厳しいようです。以前にも同人ソフト「涼宮ハルヒの激闘」が販売差し止めになったり。 これは、同人も「目立たないうちなら宣伝効果もあるので放置しておくが、あまりに大きくなりすぎたら同人といえども措置をとる」ということなのでしょう。 で、これで「角川の横暴」というのは的ハズレなことで。本来であれば、同人という存在そのものが法律的にはOUTなんですが、権利者の温情で首の皮一枚で許されている存在である、ということを、私達同人作家側は忘れてはいけないと思います。 現に上の人も「それ以外の作品であれば同人活動は出来る」みたいですし。 同人業界が大きくなって、まるで全ての作品が公式に認められているような錯覚がありますが、あくまで権利者の好意で庭先で遊ばせてもらっているようなものです。間違っても縁側を乗り越えて台所に上がりこみ、冷蔵庫を開けるようなことはしちゃいけないし、家主が「ジャマだからちょっと出て行って」と言われたら、従わざるを得ないのです。 幸い、日本のこの手の会社は「今のところ」一部を除いてファンの活動に寛大ですし。アメリカのようなガチガチなキャラビジネスの世界ではない、この関係を維持するためにも、本来は寄生する側であるこちらが気を使わなくちゃいけないんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.07.28 08:38:21
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