100万本売らなければ採算が取れない、というソフトがあります。人気シリーズで過去の作品がそれだけ売れたんだから、最新作も売れるはずだ、いや、売れなければならない、という形。
しかし、当たり前の話ですけど金をかけたからといってそれに正比例してソフトが売れるわけじゃない。しかし、100万本売りたいから、とにかく画面の細部にまでこだわりを持った絵作りであったり、長期間と大人数をかけた開発であったり、膨大な宣伝費であったり。
博打の掛け金がどんどん上がっていく。しかし、ルーレットは、あらゆる数字に賭けて確率は上げられても掛け金ばかりあがって儲け率はどんどん減っていく。
ファミコン時代は5人で作ったソフトが100万本売れた、なんて博打が結構成功した時代。いま、それを行える可能性が高いのはソーシャルゲームになっていて、コンシューマ市場の方が「金をかけたのに売れない」という状況は、作り手が保険をかけるあまり掛け金を吊り上げすぎている、ハイリスク・ローリターンをやっちゃっている気がします。
保険金で借金を背負うようなアホな状況じゃないとゲームが作れないと勘違いしている、大作思考クリエイターが困っているだけじゃないのかなあ?
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