カテゴリ:カテゴリ未分類
アニメーターの世界でよくあるのですが「明確な意思をもって作った絵と単純補完の中割り動画は違う」というやつ。
以前、あるテレビアニメをソフトを使って補完し、60F映像にしたものがあったのですが・・・気持ち悪い。というか映像の切れ味が失われ、ぬるっとつながっている上に同フレームであっても遅くかんじるという。 この手の話は結構ゲーム業界でもあって、30F想定で作ったモーションデータをハード性能で60F補完にされてしまう。しかし、作った側としてはこれは意図しない絵を挟まれるようなもので 私はこれを「ヌルヌル病」と勝手に呼んでいます。フレーム数が多ければいい、なめらかであればいい映像だと。 しかし、これは日本のリミテッドアニメ(8F)がディズニーなどのフルアニメーション(24F)に対抗し、それを超えた素晴らしい技術なんです。少ない枚数にタイムシートや絵のメリハリ、ポージングによってより強い絵の強さを視聴者に与える。これは長年日本のアニメが培った技術であり、例えるならキレキレの刃物のようなもの。 しかし、上のような単純補完はその切れ味をナマクラにしてしまう。作り手が意図しない余計なことをやることで映像のインパクトや切れ味を失わせる行為であり。 単純補完技術は、例えばゆっくり小さく動くようなものに関しての作業効率化には有効です。が、映像の切れ味を作り手がコントロールできないのは嫌ですねえ。最近はテレビそのものに自動補完機能がONになっていることがあって頭痛いですが。 そんなにヌルヌルが良ければそういう風俗に行けとw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.15 11:04:15
コメント(0) | コメントを書く |
|