テーマ:最近観た映画。(38907)
カテゴリ:映画 ヤ行
あらすじ とある九州の田舎町で、バスジャック事件が起こった。 生き残ったのは運転手の沢井(役所広司)と 直樹(宮崎将)・梢(宮崎あおい)の田村兄妹だけ。 乗客が次々と殺されていくのを目の当たりにした3人は 心に大きな傷を負ってしまう。 2年後、町に戻って来た沢井は、突然田村兄妹のもとに行き 奇妙な共同生活を始める。 さらに、そこへ3人と同じような体験をしたという 田村兄妹の従兄、秋彦(斉藤陽一郎)もやって来る。 やがて4人は沢井の運転する小さなバスに乗り あてのない旅に出ることにしたのだが・・・。 感想 題名はユリイカです。 エウレカではありません カンヌ映画祭国際批評家連盟賞受賞の 青山真治監督の最高傑作。 ヴィム・ヴェンダース監督の『さすらい』 の影響を強く受けているそう。 Gyaoで観ました。 ただでさえ3時間半以上の長い映画なのに GyaoはCMあるから、むっちゃ長かった 普通の映画なら 2本観れてたで! この作品が映画2本分の価値があるとは思わなかったが 観て損をしたとも思わなかった。 長い映画の割りには、私は退屈しないで観れました。 この作品はカラーではなく、セビア色の画面なので 色という情報が無い分、登場人物の表情や仕草を より集中して観る事が出来た気がした。 平凡な人々が非日常な事件に巻き込まれた後に 普通の日常に戻れなくなる。 同じ傷を負った4人が疑似家族となり 心の再生を目指す物語を緊張感を秘めながらも 緩やかに描かれていく。 主演は、ゴールデングローブ賞の最優秀作品賞 『バベル』の国際派俳優の役所宏司。 共演には、来年の大河ドラマ「篤姫」で 史上最年少で主人公を演じる宮崎あおい。 この映画での彼女はまだ幼くあどけないが その演技は、高く評価された。 実兄である宮崎将が、彼女の兄役を演じた。 重要な役を演じた斎藤陽一郎が好演していた。 ネタバレ感想 マウスでクリックしながら、なぞって下さい。 バスジャック事件の犯人は、とても普通な感じで より異様に感じた。 ラストは、セピア色から一転カラーに変わり 心の再生を表してるのだろう。 これは6年前に観た方が衝撃があっだろうな~。 2人の家の荒れ具合は、ワイドショーで観たゴミ屋敷に比べて インパクトを感じなかったから(笑) 4人がサングラスをするシーンは 映画『さすらい』のオマージュらしいが 違和感のあるシーンだった。 印象的なシーンに、作為的な いやらしさを感じるかは、紙一重だと思った。 「隔離される事は、直樹にとっても良かった。」 という秋彦の台詞は、常識的な発言だが 距離感を感じさせた。 側にいながらも、常識の立場にいて距離をとった秋彦。 だが、兄弟を救ったのは、常識外な行動で 彼らと共に苦しんだ沢井であった。 意図的かもしれないが、留置所と空撮での カメラのブレが気になった。 それと、海辺のシーンで ママドックの文字も、気になったな~(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.30 20:38:12
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