■024cut:SSTプロジェクト事務局長
■024cut:SSTプロジェクト事務局長2-04scene:SSTプロジェクト準備影野小枝 大失敗を糧にした新たなSSTプロジェクトに、社長の決裁が下りました。あとはSSTメンバーの選出だけです。企画部のマネージャーが勢ぞろいしています。漆原 ではSSTプロジェクトの概要を説明しよう。正式な名前は、スーパー・スキル・トランスファーとなります。その頭文字をつないでSSTと名づけました。岸本さん、スライトお願いします。◎SSTプロジェクト概要・全国から厳選された優秀な24名が、・3ヶ月間3名が1組となり、・スキルやノウハウをMRに完全移植し、・2桁アップの生産性を向上させる、・社長直轄のプロジェクトである。漆原 期間は今年の9月から2年間とするが、スタート前の2ヶ月はSSTメンバーの研修をおこなう。白岩 2ヶ月も研修するのですか?漆原 主要6製品の知識教育、同行のノウハウ、人間力の磨き方研修、コミニュケーションスキル、考えさせる聞き取るの技術……。身につけてもらいたいことはたくさんある。SSTプロジェクトの責任者は河野課長になってもらう。事務局長は札幌の磯貝MRを予定している。岸本さんには専任スタッフとして参加してもらう。辻村 SSTメンバーは人選済みですね。漆原 業績はトップだけれど、誰もマネのできないような特殊なスキルの持ち主は外した。さらに育児や介護に問題がある人も除外した。片岡営業部長と私とで、営業リーダーから8名、MRから16名を選んだ。まずは来月の支店長会議で、SSTを説明しなければならない。河野 きっともめますよ。我々が選んだメンバーをいきなり現場から引き抜くのですから。漆原 SST成功のカギは支店長たちの支援なのだから、納得してもらえるように話さなければならない。河野 磯貝MRは、札幌支店のナンバーワンですよ。支店長が猛反対するのは、目に見えています。しかしなぜ磯貝MRを重要なポストに、抜てきしたいのですか?漆原 彼は33歳のときに、念願をかなえてMRになった。そして豊かなアイデアで、トップクラスのMRになった。河野課長をサポートしてプロジェクトを、うまくまとめあげてくれるには適任だと思う。影野小枝 SSTプロジェクトが動き出しましたね。河野さんが責任者で、事務局長として磯貝さんが抜てきされます。来月の支店長会議は、どうなってしまうのでしょうか。心配です。