◎知だらけ005:老齢期の登山計画を作成する
――第1講義:人生老齢期の塾生はすでに、2つの山をバランスを保ちながら越えてきました。「老年期」になると、拘束されているものが皆無になります。したがって、天秤棒の片側にしか荷物はない状態です。もう片方の荷物は、空っぽになってしまったのです。これではバランスが悪く、歩行が困難になります。これがちまたでいわれる、「毎日が日曜日」状態なのです。老齢期には、大切な使命があります。それはこれまでがんばってこられた、感謝の気持ちを形にすることです。定年になった人のすべてが、老齢期に入るのではありません。定年後にはフォークの先のように、いくつかの進むべき道があります。1.専門性を活かして新たな会社で働く。または会社を創設する。2.自治会役員や民生委員などのボランティア活動をする3.アルバイトをする4.ライフワークや趣味を謳歌する いずれにせよ、2つの荷かごを均等にしなければなりません。それには前記1から4までの時間をコアとして、そこに「知的活動」を加え、合計を12時間にしてもらいたいと思います。つまり老齢期の荷かごは次のようになります。・(コアの活動+知的活動)と日常これを実施すると、毎日に潤いが生まれます。1日を12時間ずつに分割する。「知的活動」と「日常」を区分けすることは、きわめて大切な第一歩です。