016:知的日常へのステップ
016:知的日常へのステップ このあたりで、知的日常創出への全体像を紹介させていただきます。 1. 老齢期の塾生は老齢期の山を登ろうとしています。2. 老齢期の塾生は2つの荷をぶら下げた、天秤棒を担いでいます。一方には「日常」という荷がありますが、もう片方は空っぽなので非常にバランスが取りにくくなっています。3. そこで「日常」の荷のなかから、生涯に渡って楽しく継続できるものを、空っぽのカゴに移そうとしています。4. 移すべき荷は、「打ちこむべき何か」です。5. しかもそれは、やがて「発信」して、誰かの役に立つものでなければなりません。老齢期のみなさんには、社会貢献という責務があるからです。6. ライフワーク、小さな研究、特技、趣味などの荷を選んで、空っぽの籠に入れます。7. そのなかで、1日の知的活動の中核とすべきものを1つ厳選します。8. たとえば「日本昔話の研究をする」を第1の小さな研究にすえたとしましょう。これが老齢期の塾生の現状における最終ゴールとなります。ライフワークになりうるものです。9. 最終ゴールは机の前とか、手帳の表紙裏などに書き出します。 ここまでが、準備段階での段取りです。当然、ゴールを決めたら、そこに到達するための計画書が必要になります。知的空間をいかに設計するのか、時間をいかに有効活用するのか、などについては後段で説明させていただきます。