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カテゴリ: ピアノ練習あれこれ
12月になったら忙しいなんて自分で言っておきながら、割と練習時間に余裕があった今日は、定例メニュー後に久々に全音のショパンピアノアルバムの譜面を開いてみた。この楽譜には、小学生高学年時代から高校時代にかけて随分お世話になり、楽譜自体も随分と老朽化が進んでいる。いや、保存状態が悪かったのかもしれない。おっと、ちなみにこの楽譜、ショパンのピアノ曲のなかでも割と知られたものを揃えた、いわゆるショパン名曲集の類である。
最初にこの楽譜にふれたのは小学校生6年生の頃、子犬のワルツがきっかけだった。思えばこれが「初ショパン」だった訳である。その後、ワルツ集の中から数曲練習し、再びこの楽譜に戻ってきたのは即興曲Op.29の練習のためだった。しかし、ピアノレッスンの合間にもこの楽譜の中からノクターンやらポロネーズ、幻想即興曲やらエチュード等など、随分と弾きかじったものの、そういえばまともに仕上げた曲はほとんど無かったという無様な状態だったり。 ■子犬のワルツが、まるで子犬のストライキのような・・・ さて、最近は毎日ピアノの練習もしていることだし、少しは弾けるだろう、そう思いながらまず「子犬のワルツ」を弾いてみる。「うぎゃっ・・・」、右手がまともに動かない。そう、頭のなかはさっさと先に進んでいるのに、指がまるでついてこないではないか。以前、確かに弾けたはずなのに。しかも、当時はかなり自慢げに弾いていた記憶がうっすらと残っている。それが今はどうだ。「あぁ、情けない」、それでも何度か弾いているうちにほんの少しずつ勘が戻ってきた。しかし、昔の自分の影を追うのは、やはりなんともやりきれない。 ■気を取り直してワルツOp.64-2を ショパンのワルツの中でも割と多くの人が弾くOp.64-2。はい、ご想像のとおり、あまりに久々に弾いたワルツは、ワルツではなかった。これでは気を取り直して、どころではない。馴染み深い曲であっても、たまには弾いてあげないと、こんな無様な状態になってしまうのか。 ■ノクターンOp.9-2でようやくほっとひといき ようやく、己で弾いていながらほっと安心できる曲である。まぁ、ゆったりテンポで弾いているため、かすかに記憶されていた指の動きがそのまま指へと伝達しやすいのだろう。もう少し練習すれば、再びレバートリーとして追加できそうだ。 ■撃沈か、バラードOp.23 学生時代、何度練習したかこのバラードを。しかし、結局仕上げる段階まではいかなかったこのバラード1番、この曲を満足顔で弾けるのは、冒頭の主題部分、そして最後のオクターブ進行、ここのみである。しかし、かなり長い間練習した記憶が残っているせいか、たどたどしいながらも指は覚えているらしい。これも練習を積めばもう少しまともな状態になり得る・・・のか?いや、もし、そうであれば当時ももっと弾けていただろうに。 ■練習に良い?悪い?刺激、エチュード群 このショパンアルバムに掲載されているエチュードは、4曲。そのなかの2曲(Op.10-3、Op.25-1)をこの楽譜でお世話になったのだが、真剣に練習した、というにはほど遠い。しかも、別れの曲(Op.10-3)に至っては、無謀にも小~中学生時代に弾こうとしたのか、恥ずかしながら臨時記号にせっせと丸印がつけられているではないか。「あぁ、なんたる安直な行動を・・・」。まぁその甲斐あってか?、中間部もおぼろげに記憶に残っているものの、この調子では「別れの曲」どころか、「哀れの曲」か。Op.25-1は・・・もう、何も言うまい、そのうち、真剣に練習しよう。 ■最後の砦、即興曲Op.29 結局、この即興曲Op.29を弾いたところで、力尽き果てた。まぁ、この曲は最近時々弾いていたせいもあってか、上記のような情けない状態ではなかったことが救われる。テンポ良く弾けば弾くほど、右手の運動になるこの即興曲、もう少し美しく弾きたいところだ。 といった具合に、定例練習以外の曲を弾くと、たまには良い気晴らしになるかと思いきや、それがいかに浅はかな考えであったかということを思い知らされる時間であった。皆さんも、レパートリーはたまに弾いて指慣らしをしておくことを、是非ともオススメする。えっ?そんなことは言われなくてもやっているって? ---------------------------------------------------- 本日のピアノ練習メモ(定例) ●ハノン #29-30,#39 #29-30を続けて繰り返し4回。 #39テンポ110で1回ずつは以下の調 ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調のスケール #39テンポ100でじっくりと何度も繰り返す。左右片手ずつ往復して練習は以下の調 変ホ短調のスケール ●ブラームス51練習 #17,18ab,#30(4-5指強化の為) #17、数回繰り返し #18a、右手16分音符4音の間に3連音符、まだまだゆっくりテンポで数回繰り返し #18b、左手16分音符4音の間に3連音符の小節、昨日より更にマシな状態に。 #30、1音押さえたまま4-5指のトリル。数回往復。 ●ツェルニー30番 #01~#21の偶数番曲練習、及び#22,#23 #01~21の偶数番曲は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。(#14,18を中心に練習) #22、明日からノーミス1回コースへ #23、昨日に引き続き音ミス無いよう慎重に練習。テンポはゆっくり目でとにかく両手の3度を合わせること。 ●クラーマー=ビューロー60 #01~#03 #01、まとめ段階 #02、だいぶ曲らしくなってきた。5指押さえの2分音符が綺麗に浮き出るように、そして8分音符がムラ無きよう心がけて。強弱ももっときちんとつけて更に味わい深く。 #03、まだまだ譜面をおって弾くだけの段階。 ●バッハインヴェンション #01~#11 #01~#08はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。(#08は左手が多少もつれる箇所あるので数回練習) #09、明日からノーミス1回コースへ。 #10、明日からノーミス1回コースへ。 #11、譜面をおってゆっくりテンポで正確に。臨時記号に要注意だ。 ●ショパン エチュード Op.10-4 テンポ四分音符105及び110,120で通し練習を数回繰り返す。120でつまずく箇所はその都度部分練習。 ●ショパン エチュード Op.25-2 モデラートなテンポで通し練習。ritな部分、わざとらしくではなく、もっと自然に。 ●ショパン エチュード Op.10-1 最終ページまで譜読み終了。しかし、ただ譜面をおって指を動かしたに過ぎないため、これからゆっくりテンポで「弾ける」ことを目標に練習だ。 ●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」 プレリュード、まとめ段階。あとは暗譜さえ出来れば・・・ メヌエット、譜めくり時に曲が一時停止しないように、譜めくりポイントを考慮しながら練習だ。全て覚えるにこしたことはないのだが、まずは部分的にだけでも記憶できればこれ幸いである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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