ふゆのひなこのブログ
筆子さん1
自己紹介11
日記199
食べ物281
読書(本・作家)154
ダイエット5
健康59
美容 25
シンプルライフ6
旅行27
北海道の話38
ミーハーな思い出13
語学10
ファッション9
子育て7
ペット2
インターネット/ゲーム2
家事11
ドラマ49
スポーツ61
園芸33
テレビ番組46
サー・カズオ・イシグロ作品の翻訳99
ひなこの生きた時代 This is my life24
お勉強4
みんなのうた!40
歯医者日記26
水曜どうでしょうクロニクル252
コンプリート・シャーロック・ホームズ60
ザ・クラウン63
翻訳3
1984年2月―3月英国1周貧乏旅行26
カタール航空ビジネスクラス搭乗記19
一時帰国日記・2017年18
一時帰国日記・2018年23
緊急帰国・2018年12月22
村上春樹さんの短編を読み返してみよう125
村上春樹さんの中・長編を振り返ってみよう!14
村上春樹さん47
映画8
介護32
猫10
目医者15
アガサ•クリスティー101
群ようこ41
筒井康隆35
カズオ・イシグロ18
飛んでイスタンブール(村の暮らしはクール)193
2023-2024 日本にて18
日本の親が亡くなったらやること2
(多分最後の)帰省2024夏編2
全35件 (35件中 1-35件目)
1
おはようございます、ひなこです。筒井康隆先生曰く、最後の短編集とのことで、買いました。25の短編がおさめられています。んー、お年を考えると、とっても、凄いなとは思うんですけど、やはり、往年の筒井康隆先生のようではありません。ご本人曰く、「あらゆることを、もう既に書いちゃってる」。まぁ、確かに。それでも、「コロナ追分」なんていうのもあって、攻めの姿勢は相変わらず見うけられます。色々な小説の主人公が登場する「プレイバック」も、筒井康隆先生ならでは。私の高校の先輩の今さんも登場してました。「川のほとり」は、「ジャックポット」で既読ですが、再録されています。(他に「花魁櫛」も再録されてます)亡くなった息子さんのことが書かれています。親より長生きするのが1番の親孝行だ、なんて言いますけど、やはり子を先に亡くすって親にとっては、つらいですよね。私も父より長生きを目標に。まぁ父は何も理解してないから辛いとか感じないだろうけど、私が後始末しないと他に誰もいないので責任重大。ご機嫌よう!
2024年02月01日
おはようございます、ひなこです。久々の筒井先生。短編集です。やっぱり、面白いなぁー!ご機嫌よう!
2022年12月15日
おはようございます、ひなこです。昔むかーし、読んでいるけど、覚えてないので、借りた文庫です。面白い!富豪の父を持つ、超金持ちの刑事、神戸大助が主人公のミステリー4篇入っています。ミステリーとしても面白いのですが、そこは筒井先生なので、登場人物が自分を小説内の人だと認識している発言とか、著者である自分が、私は推理小説の専門家じゃないからなどと言い訳してたりとか、筒井カラーは出ています。あとは、佐野洋さんがあとがきにも書かれていますが、改行なくどんどん視点が変わったり、同時性を文章で表現する試み、時間の連続性(A A'などの記号が用いられる)、又それに対する著者の見解や説明なども書かれています。大助の父がかなりの悪事を経て大金持ちになったようで、息子が刑事となり天使のようだと感涙する度、むせて死にそうになったりするくだりは、筒井先生お得意のドタバタ感もあって、関西人は笑いを取ってなんぼなんやなぁ、と改めて感心したりして。堪能しました!ご機嫌よう!
2022年06月05日
おはようございます、ひなこです。昔、全集を持っていたので、全て読んでいるはずなんですが、忘れているので、こんな本を借りました。初期傑作25篇を精選、と帯に書いてあります。日下三蔵氏編。お紺昇天東海道戦争マグロマルカメロイド文部省トラブル火星のツァラトゥストラ最高級有機質肥料ベトナム観光公社アルファルファ作戦近所迷惑腸はどこへいった人口九千九百億わが良き狼(ウルフ)フル•ネルソンたぬきの方程式ビタミン郵性省おれに関する噂デマ佇むひとパブリング創世記蟹甲癬こぶ天才顔面崩壊最悪の接触(ワースト•コンタクト)付録として、短編集「東海道戦争」「ベトナム観光公社」「アルファルファ作戦」のあとがきがあります。日下さんの作成した、著作リストもあります。筒井康隆コレクションに載っていたのに、この傑作選が追加されている感じかな。うう、面白い。最初の「お紺昇天」なんて、「クララとお日さま」じゃないですか。AI機能があるのは、車ですけど。で、発表されたのが、1964年、私が生まれて数ヵ月の時ですよ!今、地元の本屋さんで一番売れている文庫は、ロシアが北海道に攻めてくるという「小隊」だそうですが、これも筒井先生が、ソ連が北海道に攻めてきたって、1987年に書かれてますしね。やっぱり、凄いなぁー。ご機嫌よう!
2022年05月31日
おはようございます、ひなこです。この本は、筒井康隆先生の小説本とは全く違う場所に置いてあったので、図書館で探すのに時間がかかりました。タイトルどおりのインタビューと、最後に日下三蔵さんが作った全著作リストがあります。インタビューで日下氏が、「文句なしの傑作です」と仰っている"遠い座敷"。あれは私も未だに脳裏のどこかに残っています。和の怖さというか、じわっとくる感じ。「時をかける少女」は「金を稼ぐ少女」。筒井先生も関西人やったなぁ。ご機嫌よう!
2022年05月23日
おはようございます、ひなこです。北海道にソ連軍が攻めてきた!という私にとっては、身近な話題です。裏で、アメリカも合意の上で行われるんですけど。またそれがアフガニスタンや、そしてシリア、ヨルダン、レバノン、パレスチナなどの中東情勢にも影響してきます。ドタバタなんですけど、なかなか実は深い!かも。森下義和というタモリがモデルの人がいるのですが、"イグアナの如く首を伸ばし"という描写に、脳内でしっかり再現されたのが自分のことなのに妙にウケました。筒井先生本人も登場します。"自らの小説に出演してドタバタを演じるなど、思い返せば「筒井順慶」以来二十年ぶりであり、"と書かれています。ちょっと「朝のガスパール」を思い出しました。本人登場に伴い、小松左京、星新一、和田誠、新井素子などなど実名登場の方々が多数。私の地元の駅前も出てきましたが、ちゃんと取材されたようで、固有名詞はちゃんと当時のものであっています。ところで。返せ、北方領土!といくら言っても、戦争に負けて失ったものは戻ってこないと思います。ソ連が崩壊したどさくさ時に日本が買えば良かったのに。と今更言ってもしょうがないけど。でも、返せ北方領土関連とアイヌ関連団体には政府からお金が沢山行ってるみたいで、地元のバスの車体に沢山この二団体のペイントがしてあります。お金を使わないと予算が減っちゃうからなのかもしれないけど、取り敢えずお金やっとけという日本政府のやっつけ仕事が、なんだかなぁ。沖縄も同じ状況なんだろうな。現実世界で北朝鮮からガンガン、ミサイルが飛んでくる中で読むと、笑って読むわけにもいきませんでした。これが普通になっちゃってる日本ってなんか変です。拉致された人々も放置だし、国として大丈夫なんだろうか。"思想もねえ。宗教もねえ。国家の目標ひとつもねえ。"タモリ森下義和のレゲエでした。楽譜も付いています。発行は1987年4月25日。書庫から出してもらった本は、煮しめたように茶色のページでした。北海道の地図付き!ご機嫌よう!
2022年01月29日
おはようございます、ひなこです。昨日、玄関で靴(ショートブーツ)を履こうとしたら、いきなり足の裏、土踏まずがつって、「ぬおおおぉぉぉ!」と玄関先でのたうちました。老化でしょうか。節分コーナーの落花生とキャラメルコーンを買ってみましたが、ピーナッツを食べるとつらないという母の教えは効くのだろうか。まん延防止適用後も、地元の図書館は閉めないそうです。3匹目のどぜうも登場。これは、中央公論社刊。婦人公論に連載されたものだそうです。筒井先生が、唯野教授となって解答しています。あんまり、面白くなかったかもー。 1992年2月20日発行です。ご機嫌よう!
2022年01月25日
おはようございます、ひなこです。初場所、終わりました。照ちゃん、右足踵の調子が悪くて、無念。阿炎の四股は大変美しい。バレリーナか。体操選手か。私の推しは、豊昇龍です。いい面構えしてるじゃないですか。絶対、先に落ちない!出ない!という執念も、勝負師魂でいいんじゃないかなぁ。モンゴルの関取は結構お気に入りです。君が代の後にモンゴルの国家も流してあげればいいのに。と友達に言ったら、いやいやいや。国技だからと言われたけど。だったら日本人だけでやれば?と思ったりもして。小説は岩波書店からだったけど、この本は文藝春秋刊。でも、表紙なんかは同じトーン。1990年7月15日発行だから、当時は社会現象みたいになっていたのかな。日本にいなかったから分かりませんが。2匹目のドジョウ的な。文学部唯野教授に100の質問インタビュー「文学部唯野教授」から「短編小説講義」へポスト構造主義による「一杯のかけそば」分析を収録。なかなか面白かったです。真ん中のインタビューは、筒井先生へのインタビューです。ご機嫌よう!
2022年01月24日
おはようございます、ひなこです。なにを今更という感じですが、1990年1月26日発行の本作品。同年9月25日に14刷発行になっているから、売れたんですね。私が読んだのはこの14刷の単行本です。図書館司書さん、書庫から出してくれてありがとう❤️詳細な注が付いていて、「なんとなく、クリスタル」を思い出しましたが、文学部唯野教授に100の質問の中で、教授は、「注釈なら筒井さんは「注釈の多い年譜」って作品を田中康夫より十年前にやってる。それにこっちは欄外注なんだから、当然学術書の真似だよね。」という発言がありました。大学って色々特殊な世界なんだなぁ。去年も日大で騒がれましたけど。大学がらみのお話と、教授の講義が楽しめます。ご機嫌よう!
2022年01月23日
おはようございます、ひなこです。緊急事態宣言の時も地元の図書館は開いていたけど、オミクロンの今は、蔓延防止でも閉めるかもなぁ。どうなんだろう。福音社の、ボクラノSFシリーズの1冊です。背伸びした10代におくる、とコピーがついてるからジュビナイルものだったのか。新書サイズで活字も大きく、加藤伸吉さんのイラスト入り。14作品入ってます。到着マグロマルお助け駝鳥蟹甲癬時越半四郎バブリング創世記睡魔のいる夏笑うな走る取的遠い座敷関節話法秒読み熊の木本線ご機嫌よう!
2022年01月22日
おはようございます、ひなこです。昨日はずっと雪でした。今日も雪の予報だったけど、今チェックしたら曇りに変わっていました。今、夜に降った分を掃き掃除してきました。表紙を見ても何の話なのか、想像出来ませんでしたが、これは面白かったですねぇ。2008年1月30日発行です。反復記述が執拗に繰り返されるんですけど、例えば、私が書いたら支離滅裂になると思うんですが、ちゃんと楽しく読めます。比べるのも大変おこがましいですけど。あっぱれ!あ、そうだ。カッコいい娘婿の名前が仲井君!ご機嫌よう!
2022年01月18日
おはようございます、ひなこです。日本の文壇や出版界の状況を鋭く衝く戦慄の問題作だそうです。ベラス•レトラスとは、スペイン語だそうですが、作中では、雑誌の名前として登場するのですが、いつの間にか船の名前になります。作家が沢山登場し、その人たちの作品の内容も書いてあります。最後の方には、筒井康隆先生本人が登場して語るのですが、これは全部事実らしいですね。Amazonに「満腹亭へようこそ」が古本で出てましたから。日本の文壇にはあんまり興味がなくて、飛ばし読みしましたが、筒井先生登場のところはしっかり読みました。ご機嫌よう!
2022年01月17日
おはようございます、ひなこです。70才以上の老人たちが地区毎に最後の一人になるまで殺し合いをすることを政府が増えすぎた老人削減対策として行っているというお話です。筒井康隆の本領発揮というか、これぞ筒井康隆!というか、筒井節炸裂!一番最初にご町内の地図が載っています。そして、そこに住む70才以上の老人たちの名前が書かれています。他の人が同じことを書いたら読めないと思うんですが、筒井先生はユーモアを忘れないからなのか、読んでしまいました。表紙及び挿し絵は、懐かしの山藤章二さんです。2006年12月発行。ご機嫌よう!
2022年01月16日
おはようございます、ひなこです。平成12年12月1日発行の文庫版で読みました。単行本は、平成10年1月発行だそうです。75才の元大学教授が主人公です。20年前に妻を亡くしています。そんな老人の日常が語られていくのですが、すごく事細かに語られて、ちょっと違和感なのと、擬態語が漢字表記になっていて、これってこういう漢字で書くのが本当なのか?とググってみたほどです。読み進むうちに、どうやらこれはこの爺さんのボケ具合を示唆するためにわざとにやっているんだなと理解しましたが。ギラギラが、疑裸疑裸なんて書いてあったら、おかしいぞって思いますよね。ゴミは五味なんて書かれてるし。今、実際に認知症老人と暮らす身としては、楽しめない話でありました。やれやれ。ご機嫌よう!
2022年01月15日
おはようございます、ひなこです。表紙にある通り、平成5年9月にマスコミの用語自主規制に抗議してなされた断筆宣言の後の、復活第一作だそうです。本の最後に新潮社と筒井康隆先生の執筆再開のための覚書が載ってます。「邪眼鳥」と「RPG試案-夫婦遍歴」の2作が収められています。やはり筒井康隆先生は別格。久しぶりに読むと、頭がついていきません!どうしてこういうの思いついて書けるのかなぁ!ご機嫌よう!
2022年01月11日
おはようございます、ひなこです。カズオ•イシグロの最新作は予約待ちなので、筒井先生を借りてきました。かいじゅうゴミイのしゅうげきうちゅうをどんどんどこまでも地球はおおさわぎ赤ちゃんかいぶつベビラ!三丁目が戦争ですという5作品が収められています。三丁目が戦争です、の主人公はシンスケくん。これは筒井先生のご長男と同じ名前ですね。子供向けに書かれてはいるけど、ご立派な親御さんは、子供に読ませないだろうなぁ。ご機嫌よう!
2022年01月10日
おはようございます、ひなこです。NHKの少年ドラマシリーズ第1作、1972年の「タイム・トラベラー」と続編の「続・タイムトラベラー」のシナリオです。書かれたのは、石山透さんという方。人形劇、新八犬伝やプリンプリン物語もこの方がシナリオ担当だったそうです。知らなかったけど、この方の書かれたものを子供の時、かなり真剣に見ていたんだな、私!うちの親より年上の方ですが、小樽の出身だそうです。東大を中退して、シナリオライターになったんだと解説に書いてありました。なかなか勇気のいる人生の選択だったんじゃあないでしょうか。だって東大ですよ。ご機嫌よう!
2021年12月25日
おはようございます、ひなこです。そういえば、ちょっと前に、オーストラリアから選挙の投票用紙が送られてきました。連邦政府の選挙じゃなくて、ローカルな選挙のものだったんですが、どうして郵送されてきたかというと、オーストラリアは投票するのが国民の義務で投票しないと罰金なので、罰金を取られたくないからネットで「現在、海外にいます」という手続きをしておいたからです。しかし!コロナのせいで郵便事情が悪く(オーストラリアの方が特に遅いんだと思う)、私の手元に届いたのは投票日の後。必ず、投票日の何時以前にこれを記入して投函してねなんて書いてあるけど、過ぎちょる!そして、証人がサインする欄に「これは投票日前に書かれたことを宣誓します」みたいに書いてあったので、嘘をつかずに、申し訳ありませんが、投票日が過ぎてから届きましたというメモを入れて、白紙で送り返しました。(切手不要の返信用封筒が同封されていた)さあ、オーストラリアにはいつ着くんでしょうねえ。何月何日何時までに着かないと無効と書いてあったけど、コロナのせいだから、罰金取らないでほしいです。これは角川つばさ文庫という児童書です。小学上級から、と書いてあります。”緑魔の町”と”デラックス狂詩曲(ラプソディ)”という」2作が入っています。2009年11月15日発行。角川文庫の「緑魔の町」「ミラーマンの時間」から選び、漢字にふりがなをふったものだそうです。緑魔の町は読んだことあるかも。昔むかしにこういうことを考えつくところが、すごいよな。子供向けなので、すぐ読めました。ご機嫌よう!
2021年12月19日
おはようございます、ひなこです。これは、児童書です。2001年8月発行。イラストを描かれているのは、ハスキー犬の「ゆうたくんちのいばりいぬ」の方ですね。帯広にアトリエがあるそうだ。わかもとというのは、強力わかもとのわかもとです。筒井先生が子供の頃、錠剤わかもとの付録に「重宝秘訣絵本」という子供向けの小冊子が付いてきて家にあったんだそうです。たまたま息子さんが古書店でこの小冊子を見つけてきて、懐かしくて朝日新聞に連載していたトークエッセイで語ったら、金の星社から、出版したいというお話があったそう。わかもと製薬の了解も得ているそうです。全面協力があったようで、"つかれたとき「強力わかもと」を飲む知恵"という項目もあります。暮らしに役立つ知恵が満載です。ご機嫌よう!
2021年12月15日
おはようございます、ひなこです。土日の連続ニ夜放送したドラマ「女系家族」見ました。宮沢りえさん、良い俳優になりましたねぇ。今季ドラマは、「最愛」のみ見続けています。もう、私の原動力になってます。あ!The Time,に優が!走ってる!懐かしい。やっぱりいいなぁ、筒井康隆先生!こういうのも書けて、ドタバタも書けて、天才だよなぁ。図書館の検索サービスで調べたら、まだまだ筒井先生の本はたくさんあって読めそうです。楽しみだ!ご機嫌よう!
2021年12月07日
おはようございます、ひなこです。これはエッセイ集です。2018年11月20日発行。筒井康隆84歳、好々爺よりも不良爺になる方を断然選ぶ。巨匠14年ぶり、芳醇かつ物騒なるエッセイ集「憎みたい人はどうぞ憎んでください。」(本文より)というのが、帯の文句。「孫自慢」というエッセイと、最後のインタビューが楽しめました。孫はねぇ、かわいいですねぇ、私も。インタビューの最後が、「何かやろうと思っても、筒井康隆がみんなやってしまっている」と文句を言われたことがありますけどね。そんなの知らんがな(笑)。インタビュアーの筒井愛が溢れていて微笑ましい。一旦これで筒井先生の本は終了。ご機嫌よう!
2021年11月20日
おはようございます、ひなこです。装幀は、和田誠さんです。かわいい。10の短編が入っています。帯によると、先生が 80才の時に発行されたそうです。来年、米寿かな?もし筒井先生が亡くなられたら、全集とか出ますよね。かなり欲しいなぁ。でも、お元気でいらっしゃるようですから、筒井康隆コレクション(確か全7巻だったか)買おうかな、とりあえず。学生の頃は、全集持ってたんですが、海外在住になったので、日本に帰ってきている時に売ったんですよね。これ全部海外に持って行くのはないよな、と思って。残しておけば良かったかなぁ。筒井康隆先生、合わない人は全くダメだろうけど、私は大好きです。ご機嫌よう!
2021年11月19日
おはようございます、ひなこです。面白かったなぁー!ジュブナイルなんですが(漢字にふりがながついている)、大人も楽しめます。旅ものが好きなので(「旅のラゴス」も「極北」も大好き)、これは買おうかなと思いました!読む前は、タイトルの意味が分からず、"どういうこと?"と理解していませんでしたが、実は愛っていうのは主人公の少女の名前でした。この本を読んでいる途中に、「あ。トイペ買いに行かないとな」と本を閉じて買い物に行ったんですが、小説世界の影響を受けて、悪い人が出てきそうな気がして、四方八方に目を光らせ、警戒しながらお店に向かいました。バカな私は、すっかり自分が愛ちゃんになった気分だったのでした。怪しい人だわ。ご機嫌よう!
2021年11月18日
おはようございます、ひなこです。名作「時をかける少女」から35年-著者、会心のジュブナイル小説と帯に書いてあります。初出は、オール讀物1999年4月号。同年8月30日発行。最後が、「あれ?これでおしまい?」という感じでしたが、そこまでは楽しく痛快に読んでました。なんでも書けるなぁ、筒井先生。思えば、私の祖父は二人とも私が生まれる前に亡くなっているので、私には祖父との思い出とか全くありません。母方の祖父は、遺影で見知っているけど、父方の祖父はどんな顔かも知らないという。ジュブナイルと言いつつ、最初に、"囹圄"という難しい言葉が出てきます。れいご、正しくはれいぎょと読むそうです。牢屋のことだそうです。思えば、私が最初に読んだジュブナイル小説であり、初めて読んだSF小説が、「時をかける少女」だったんだろうなぁ。もう一度読みたくなってきたわ。ご機嫌よう!
2021年11月17日
おはようございます、ひなこです。面白かったです。南紀産浜会員制高級ホテルが舞台で、アガサ•クリスティっぽいハイソな感じで、ドタバタではない筒井先生の作品です。主人公は石坂という男性の作家で、「パプリカ-夢探偵」という本を書かれています。じゃあ、自分がモデル?と思いきや、石坂が「わたしと同じ神戸在住の筒井康隆という作家が「文学部唯野教授」という小説の中でやっておりますので」なんて発言しています。こんな風に書けるのは、筒井先生だけだよなぁ。初出誌は、小説すばるの1989年夏季号と冬季号。単行本は、同年10月20日発行です。ご機嫌よう!
2021年11月16日
おはようございます、ひなこです。一気に昔の本に遡りました。図書館の書庫から出してくれた図書館司書さんに感謝です。平成4年8月1日発行ですから、1992年でしょうか。筒井先生が今の私くらいの年齢の時書かれたものですね。朝日新聞の朝刊に、1993年10月18日から翌年3月31日まで連載された小説だそうです。朝日新聞、チャレンジャー。史上初、読者参加の新聞小説、と帯には書いてあります。パソコン通信の時代ですが、この小説に派生して、「電脳筒井線- 朝のガスパール•セッション」全三巻という本も発売されたみたいですね、最後のページに広告出てましたから。冒頭の6ページ、第二回の出だし。"月がふたつ出ていた。"なんですが、えぇ?!これも村上春樹さん、パクったんか?!もしかして、村上さんって筒井康隆先生から影響受けてるのかなぁ。ご機嫌よう!
2021年11月15日
おはようございます、ひなこです。今年の2月15日発行の短編集です。こちらも装画は息子さんです。自分より先に息子が亡くなるというのは、親としては堪らないですよね。この本には短編が14編入っています。様々な文芸雑誌に掲載されたものをまとめて新潮社が出版したのが今年の2月。2017年9月号の文學界に掲載された当時2年ぶりの新作だった「漸然山脈」から2021年2月号の新潮掲載の「川のほとり」まで。最後に収められている"川のほとり"は、そんな息子さんとのお話になっています。川っていうのは、三途の川なんでしょう。本のタイトルにもなっている「ジャックポット」は、コロナのことが書いてあります。"コロナコロナコロナのすり切れず。" っていうのは、声を出して笑ってしまった。寿限無ですね。誰も筒井先生を止めることはできません。"人を見たらコロナと思え。三人寄ればコロナに感染。火事とコロナは江戸の花。"なんてぇのが 2ページも続きます。ヨーロッパ在住の日系人作家アレッサンドロ•イシドーロって、カズオ•イシグロ?この本は、あれですね。筒井先生のラップですわ。あ、そうだ。55、56ページに、文字落としの手法はジョルジュ•ペレックからパクって「残像に口紅を」書いたと書かれています。ハハハ。パクったのは、村上さんだけじゃなかったのね。短編小説「クリーム」の中の円の描写はそっくりそのままだもの。あの老人が「モナドの領域」の登場人物と同一人物ってことなのかしら?そうなの?!"ダンシングオールナイト コロナになればダンシングオールナイト 差別に染まる"(「ダンシングオールナイト」より)ところで、筒井先生って、フランスから勲章貰ってるんですね。すごーい!ご機嫌よう!
2021年11月14日
おはようございます、ひなこです。2015年10月号の新潮初出、同年12月5日発行の「モナドの領域」です。多分最後の長編とご本人が仰られているようです。装画は、息子さんの伸輔さんです。これは、「エディプスの恋人」みたいやなと思っていたら、179ページに、"宇宙意志について書いたSF作家がいるが"なんて出てきました。206ページには、"時をかける少女のラストみたいじゃないか"なんて書いてあるし!しかし、読み進むにつれ、なんだか村上春樹さんの「騎士団長殺し」のイデアみたいじゃないか?なんて思ったり、163ページの"中心がいたるところにあって周辺がどこにもない円"という表現からも、まんま村上さんの短編小説「クリーム」(一人称単数)やないか!と思いました。書かれた時期は筒井大先生が先だから、村上さん、この「ノマドの領域」を読んで、何かインスパイアされたのかしら?気になります。筒井康隆先生でなければ、書けないよなぁ、こういうの。まあ、相変わらず、女の人に掃除洗濯、炊事させてますけども!昔の日本の男の人だから、しょうかないのかなぁ。でも気になる。ご機嫌よう!
2021年11月13日
おはようございます、ひなこです。装画は、去年亡くなられていますが、息子さんの筒井伸輔さんです。いやー、どうしてこういうアイディアが浮かぶんでしょうねぇ。やっぱりすごいなぁ、筒井康隆。枕詞、古語がたくさん使われていて、ページの最後に辞書のように意味が書いてあります。最初は、朝日新聞朝刊に連載されていたそうですが、凄いな。朝からこんなの新聞に載せていいんですか?!みたいな。2012年7月13日から2013年3月13日までの連載だったそうです。挿絵は息子さんが担当されたそうです。蜜蝋画だったそうです。大変そう。単行本は、新潮社から、2013年5月30日発行です。1968年生まれの非常に美しい男の子が主人公です。彼が5才の時に悲惨な大事件が彼の身に起こります。その5才である1973年から始まります。器量が良いのは得だと思っていましたが、一概にそうとも言えないんだなぁと思いました。最後の方には、東日本大震災の記述も含まれています。読者の中にはパニックになってその部分を読めない人もいるでしょう。オーストラリアだったら、一番最初にそのことに対する警告を入れそうかも。裁判対策として。思い起こせば、確かに中学の同級生の女の子で、めちゃめちゃかわいい子は、つっぱった女の先輩たちにガンガン目をつけられて、とんでもないひどい目にあっていたものでした。「13歳からの世界制服」という本に、"いじめられたら親や先生に言うのではなく、警察に行け"と書いてありましたが、確かに、この同級生だって警察沙汰上等だったと今なら思います。ワイルド昭和だわ。これまた今思えばだけど、多分彼女はロシア人の血が少し入っていたんだと思います。元少年隊の東山君も、ローラもロシア人の血が入っているとのことですが、最近和田誠夫人のレミさんもクォーターアメリカンだと知り、だから綺麗なんだぁ!と思いました。私も主人公の弟が、なんで俺は兄さんみたいじゃないんだと劣等感を抱くように、若い頃は西洋のお人形さんみたいだった(色が白くて髪が赤い、背も私より高い)美人の母に似ていない自分の容姿に、どうしてお母さんにそっくりで生まれなかったのかなと思っていたものでした。手の形とか足の形とか全く一緒なんですけどね。自分で選べないからしょうがないんですが。私の次男の耳の形が母と同じだし。そんなことはまぁどうでもいいんですが、この小説を読んでそんな劣等感を思い出しました。ご機嫌よう!
2021年11月12日
今晩は、ひなこです。筒井先生のラノベだそうです。私はラノベって読んだことないので、初ラノベでしたが、ラノベっていうか、只の筒井作品でしたけども!でも一応ラノベってことになっているから、この本は図書館で、ヤングアダルトのコーナーに置いてあるんですよ。筒井先生の他の作品は、一般文学として別の階に置いてあるけど、この本は児童書や絵本が置いてある階にあるんです。しかし!こんな内容の本を児童書の階に置いていいんですか?!というのが感想でした。いやはや。奇才天才なクレイジー筒井先生でありました。ご機嫌よう!
2021年11月11日
こんにちは、ひなこです。今日は父の通院が2つあったので午後の投稿です。今となっては、「パプリカ」といったら米津玄師の歌になってしまいましたが、ちょっと前までは、この小説のことだったんじゃないでしょうか。平成5年中央公論社から単行本が刊行され、平成9年中公文庫として刊行されたそうですが、私が読んだのは新潮文庫の平成 14年11月1日発行されたものです。面白かったなぁー。パプリカは、私の高校の1つ上の先輩、故•今敏さんが監督して、劇場用アニメ映画にもなりました。オーストラリアのテレビで放送しているのをチラッと見たことがあります。でも、英語字幕じゃなくて吹替だったので、見ませんでした。でも、この原作である小説を読んだら、日本語版を見たくなりました。アニメは平成18年(2006)なのかぁ。そういえば、先日、お散歩していて、「パプリカ」現象が起きました。私の夢にたまに出てくる公園があったんですが、すっかり忘れていましたが実在してたんです。その公園を見た時の気持ちはちょっと不思議なものでした。何から何まで一緒というんじゃないんだけど、あの夢に出てくる公園ってこれだよね?的な。そこを通ったことも数回だけだと思うのですが、何がそんなに特別だったのかなー。それとも忘れているけど何かあったのかな。思い出したいような、思い出したくないような。ご機嫌よう!
2021年10月14日
おはようございます、ひなこです。いやー、筒井康隆、スゴーイ!これも、古いですね。弟三部は書き下ろしだそうですが、それを除き、1988年3月号から8月号、10月号から11月号、1989年1月号から3月号の「中央公論」に掲載されたそうです。単行本は1989年4月20日初版発行、私が読んだのは12月15日発行の四版です。この本を借りた時に司書さんから、「この本は次に予約している方がいるので貸し出し期間の延長が出来ませんから」と言われました。おやまぁ、(日本に長いこといなかった)私以外にこんな昔の本を読む人いるんだと思ったのですが、この前あさイチで本特集をやった時に、この本がちらっと取り上げられていて、最近SNSの影響で 9万部増刷したとのことでした。そうか、再び話題の本になっていたんですね。この本は、どんどん使えない文字が増えていくという試みがなされています。天才、筒井康隆!相変わらず、女の人の描写は昭和一桁生まれですけど。まぁ、しょうがないか。ご機嫌よう!
2021年10月13日
おはようございます、ひなこです。きゃあー、面白かったぁー!筒井康隆大先生、流石だわぁー!書かれたのは、かなり昔。掲載されたのは、昭和60年1月号、4月号、7月号、10月号、昭和61年2月号、4月号、7月号、10月号の「新潮」。私が読んだ単行本は、1987年1月25日発行されてます。オーストラリアから、ワーキングホリデイを終えて帰ってきて日本にいた頃ですが、全然読んでいませんでした。多分、日本に帰ってきて逆カルチャーショックで、あたふたしてたんだろうなぁ。オーストラリアみたいに完全週休2日で土日休み、残業なし!じゃなかったしなぁ、日本の会社は!この本の内容は説明しにくいし、説明されてから読んでも、面白くも何ともないとも思います。又、合う人と合わない人がはっきりする作品だと思います。カズオ•イシグロの「充たされざる者」が大好きな私なので、ツボにはまりました!不条理上等!ただ、2021年に読んでいると、女性の描写や扱いが昭和だなぁ感がかなりします。まぁ、筒井先生、昭和一桁生まれとかですもんね。今回はあと2冊、筒井作品を借りたので、続きまーす。ご機嫌よう!
2021年10月12日
おはようございます、ひなこです。筒井先生の書かれたミステリーです。こういうトリックは初めて読みました。頭、良いなぁー、筒井先生。最初の一文が、"忘れることなどできない。"なんですが、これでノックアウト。文章、上手いよなぁーって。掴みはオッケー的な。ミステリーなので、詳しいことは書けません。小説新潮に1990年4月号から6月号まで掲載されたそうです。単行本は同年9月25日発行、私が読んだのは、四刷11月5日に出ています。筒井先生の本もこれから借りよう!と思いました。ご機嫌よう!
2021年10月01日
おはようございます、ひなこです。「ノーサイドゲーム」第三回。相撲シーンに栃ノ心が!「かかってこい!」という仕草で顎をちょっとだけ動かしたのが、ハリウッド風!私は日本人だから、うまくできません、ああいう動作。そして、最後にアストロズを見に観客がどっと来て、応援席が満席になったのをみてグッときました。年を取った証拠でしょうか。若い頃の私なら、こんなに物事上手くいかねーよ、なんて思ってしらけてたと思います。それとも、BGMの米津玄師が歌う主題歌「馬と鹿」効果?先日、こちらで古本を数冊入手。筒井康隆氏の「旅のラゴス」もその中の1冊です。若い頃は、全集までそろえて持っていた筒井康隆氏ですが、その後は全然読んでいませんでした。だから、30年以上ぶりに読みました。まず、主語が「おれ」なのが、「あー、筒井康隆だぜ!」という気分でした。はい、大変面白かったです。さすが、筒井巨匠という感じでした。旅をする話が好きなひなこにぴったりでした。ラストが北で終わるのも、私好みでした。最後の方で主人公が年を取って、腰が痛いとさりげなく書いてあるのが、若いもんには書けないよねえと思いました。そういえば、村上春樹さんの新作短編を掲載した8月号の文學界の表紙に、筒井康隆「レダ」って載ってまして、今年86歳の筒井康隆先生が今も現役で執筆されていることに驚愕して、村上さんの影が薄れてしまいました。凄いなー!なんかブログみたいなのも(文庫風で縦書き)書いておられたよな、あれもまだ続いているのかなとチェックしたら、ありました。『笑犬楼大通り 偽文士日碌』。フランスで「夢の検閲官」が映画化されるそうだ!https://my.plaza.rakuten.co.jp/diary/update/draft/?d_date=20190718&d_seq=15471787というわけで、ここ30年ぐらいに書かれた筒井作品は全く読んでいないので、今度日本に帰ったら入手して読もう!と思いました。ラララ~♪ご機嫌よう!
2019年07月30日