異界戦記カオスフレアSCプレイ記録 「風が吹くとき」 その5
本プレイ記録は「風が吹くとき」というタイトルのシナリオをプレイしたものです。そのためネタバレが多くありすぎますので、嫌な方は読まないようにしてくださいあんちゃん、メンマは噛めば噛むほど味がでるのう運命の交錯の向こうで「この日をどんなに待ったことか!お父様の…お母様の仇 搭神丸!,寝返っても私は許さないっ!!」「…そうか…君はあの時の…」ローラのMTは銃口を作業中の塔神丸に向けた!!それは味方同士の悲しい光景だった。墜落しようとする巨大な浮島をバリアで押さえる作戦が発動した。バリアの構成地点は無事守られた為、後は作戦が成功するのみ!!もし失敗した場合、神炎同盟の本拠地宝永は灰燼に帰すだろう。そうなれば現在上空を展開しているテオス軍の思うが侭。世界は間違いなく暗黒に包まれてしまうだろう。落下が始まり、バリアは無事に形成され浮島を止め始めていた。メタロード塔神丸の力を借りて作戦は成功する…はずだった。この綿密かつ大胆な作業を行う事ができる性能を持つのは搭神丸ただ一人だった。しかし作業を続ける搭神丸の前に現れたのは…味方であるはずのローラのMTだったのだ。かつて敵だった塔神丸の手によってローラの故郷は滅びたことがあった。その恨みを今でもローラは忘れていない!ローラのMTはあろうことか、搭神丸に銃口を向けた!!「止めろ、ローラ!」「このままでは…美しい宝永の大地が汚されてしまう」「ローラさんの過去にそんなことがあったなんて…」事態に驚愕する陽司、ゲキメンオー、瑠璃姫。「すまない、私が死ぬ事で全てが元に戻るなら…私の命を捧げよう…」塔神丸は重々しく答える。彼とて以前犯してしまった罪を忘れてしまった訳ではない。それが彼にとっては不可抗力といえるものでも…罪は罪。罪は罰を受けなければならない。「憎しみからは何も生まれませんっ!!」通信に割り込んできたのは瑠璃姫だった。それまで誰も割り込めなかった回線に入り込めたのは…ローラが歌で味方を鼓舞しようとして神炎同盟側に依頼していた為だった。ローラとはこの戦闘前に少し会話した。陽司の恋人ローラに彼が素敵な強い男性だと話してしまった。それが恋心とは別の話ではあっても、もしかして…もしかして恋心のライバルなのかもしれないけれど…ローラの事を放っておく事はできない!彼女も私とおなじなのだから!!「聞いてください、ローラさん。私はかつて、罪も無い人々に酷い目を合わせてきました。私の手は…汚れている…そう思っていたのです。私は故郷から逃げ出しました…でも」歌を歌う時のように心を込める。失ってしまった沢山の人々を思い、戦いから逃げ出した過去。しかし、それでは何も解決していなかった…。「…でも、わたしはやり直します。この手で救える命がある!!私でも出来る事があるのですから!憎しみだけでは…何も守れないのです!」通信に割り込んだのはゲキメンオーも同じだった。「心を持たぬ私でも判る…黒い闇ではスープは作れない。彼方は優しい女性のはずだ」「…」最後に割り込んだのは…恋人の陽司だった。エア・ザンバーをローラと塔神丸の間に割り込んで…身を挺して何かを守ろうとしている。「憎しみは…お前の心はわかる。だが、今はおさえておけ!」「…陽司…」「ローラ…現在救わなければならない奴がいる、俺を殺して気を済ませろ!!」その言葉でローラははっと我に帰ったようだ。今は…それをしていてはいけいない。「判っていた…判っていたのに」銃口は下ろされ、陽司はホッとする。塔神丸は作業を再開した。もう、これで大丈夫だ。エア・ザンバーがローラのMTを抱きこむ。それはまるで抱擁の姿だった。「休んでいろ、お前の恨み言は後でしこたま聞いてやる。お前には俺がついている」「…陽司…貴方には私が付いている…わ。今は…貴方と戦う!!」「ちぃっ、可愛くねぇ女だ。だが、それがいい。俺達の思いをぶつけるんだ、ローラ」「…俺達…ではありませんよ…通信、全回線開いておきましたから」瑠璃姫がぺロリと悪戯っぽく舌を出す、それははじめてみる子供っぽい表情でもあった。目が少し潤んでいて…それが失恋を意味するものとは誰も気づかなかったかもしれない。この通信は宝永、テオス全ての者がこの通信を傍受できたはず。味方も敵も、プププと照れ笑いを浮かべるもの、うんうんと感動して涙を流して頷くもの、俺もこのパターン昔やったなぁと思うMTファイター乗りも全ての人々が固唾を飲んでこの場面を見ていた。「な…な…ななななななな何~!?」「プラムちゃんに頼んで…何だか他人事にしておくの、勿体無くって…ふふっ」「あたしもがんばったんだよぉ、ようじ~ほめてほめて~ふふっ」慌てる陽司の懐から、小さな妖精プラムが茶目っ気を出して宣言すると、陽司は孤高を保つ事はもう出来なかった。「ふふっ、じゃねぇ!!!!」それを腕組みしながら見つけていた、大地の守護者ゲキメンオー。「彼の熱い心なら、旨いスープが作れるだろう……………ふふっ」さぁ、内輪もめは終わった。後は…悪を打ちのめすだけだ!!…ふふっ続く今回のプレイ記録、本当に飛び飛びです。陽司とローラの会話もすっ飛ばしたしなぁ。最近ですと、段々記録が長くなってきて辛い(笑)。なまじプレイ時の面白さが十二分に伝えられなかったり、そのプロットを十全に伝えられなかったりするのが自分でも良く判るので…飛び飛びに伝えるしかないのは辛いですよねぇ。ただ、何を伝えたいかというと、こういう盛り上がったシーン等を伝えたいので…繋がりがアレなのは…うん、アレだ。実際のゲームでは時間がかなり押していった展開でした。それだけ盛り上がったという事ですねぇ。ゲーム的なお話をするなら、記録上では特に役立っていないように見えるんですけれど、瑠璃で星の伝説で膳通信を開いたり、再生の車輪で陽司の攻撃回数を増やしたりと地味に活動はしていました。私、瑠璃のモデルにガンダム00のマリナを想定していました。マリナは作中歌を披露する程度で本当に何もしないで終わったヒロインです。でも、もしかして…見えないところで刹那にターンを廻したり、行動のサポートをしていたのかもしれないなぁと一寸思いました(作中ではそれらしいシーンは一切無かったですけれどね)。