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 月光院璋子の日記  beside you

月光院璋子の日記 beside you

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Ms gekkouinn

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Oct 21, 2007
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カテゴリ:眼差し
三日月

この週末、久しぶりに休みとなった娘が早起きしたので、
昨日は朝から自宅の廊下とリビングダイニングの床のワックス掛けをして、
やっと懸案の家事が一つ片付きました。

昼過ぎ、娘と県立美術館に出かけ、
そこで夕方まで、開催中の二つの絵画展を眺めて過ごしたせいか、
大いに疲れ帰宅後、ブログの更新もせずに就寝。

絵画を観るって、
場合によってはかなりのエネルギーが使われますよね。
高校生の美術展覧会と「日展100年展」(この夏に国立新美術館で開催された展覧会で、いま宮城県立美術館で開催されています)を眺めて過ごしたわけですが----

正直、何とも言いようのない思いにとらわれて、
日本美術のこの100年の流れを、文展、帝展、日展という政府の公募展覧会を通して観たときの、ため息が出るような悲しさ、切なさ、巧拙の匠は、そのまま近代化以降の日本の姿と重なり、西洋画の受容の変遷を眺めながら、複雑な思いになりました。

会場で合流したときの娘の言葉、

「ここに展示されている絵は、日本人の画家の絵なんでしょ?」
「何だか、皆どこかで見たような絵ばかりなの!」
「パクリじゃないの!?っていう絵もいくつかあった。信じられないよ~~」

ということで、
それらの作品のところに行き、いっしょに並び改めて眺めましたところ、

「ねっ、そうでしょ?」


「この絵、セザンヌみたいでしょ? 」
「これは、モネのパクリだァ----」
「これは、ドガの絵とそっくりだし」
「これも、どこかで観たような気がするの。誰だっけ?」
「この絵と似てる絵を描いていた画家も、いたよね」


子供の眼は正直です。

「前に、あなたに、これ、読んでみなさいって言って渡した夏目漱石の本があったでしょ?」
「あ、そういえば、あった」
「あれ、読んだ?」
「うううん、ごめんなさい。読んでない----」
「漱石もね、昔この≪文展≫の作品を眺めているのよ」
「そうなんだ」
「漱石の感想もいっしょよ。読んでみるといいわね。いまのあなたの気持ちの理由がわかるかもしれないわよ」
「うん、そうする----」

何だかひどく疲れました。

美術館に行って疲れるなんて、と思われた方、
そうだよなァと思われた方、
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100年を、一つの国家の100年を、
まるごと見渡すべく強いられるような----、
美術作品を通してそうした「歴史」をあたかも眺めさせられたような印象が拭えない、
わたくしにとっては、そういう美術展になってしまいました。

疲れるのも、当然ですね----(--;)










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Last updated  Oct 22, 2007 03:11:11 AM
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