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 月光院璋子の日記  beside you

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Ms gekkouinn

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Nov 28, 2007
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カテゴリ:眼差し
ブログに「お金の貸し借り」をアップした直後、
お友達が二人来訪。久しぶりでしたので、
午後いっぱい「お茶」して過ごすことになりましたが、
話題は、偶然にも「お金の貸し借り」について。


お友達の一人は、
先夜ご子息と二人だけで向き合う時間があったそうで、
そのときに話されたのだそうです。

「毎日バイトであなたも大変だろうけれど、大学生のいまが一番楽しい時期だと思うわよ。社会に出たらそうはいかない。これだけはあなたに言っておきたいの。付き合いや信頼関係で、あなたも男だから、いつか保証人になってくれと頼まれるようなことが人生であるかもしれない。けれど、保証人にだけはなってはいけない」

ご子息は、その話の中で、

「親戚ならいいの?」

と言われたらしく、
そのとき、彼女は、一瞬、返答に躊躇したそうです。「親戚も駄目と言えば、何だか誰も信頼するな、と教えているのと変わらない気がして、そうなったら、普段おじちゃんとかおばちゃんと言って親しく交流している人間関係がぎくしゃくしそうで」と。

そこで、この保証人(お金の貸し借りにおける保証人)のことについて、ちょっと考えてみたいと思います。

そもそも、この保証人、
アパートやマンションを借りる人間が未成年や無職の人の場合の保証人と基本的には同じで、この場合は家賃ですけれど、
借り手に家賃を支払う能力がなかったり、
その能力に疑問がある場合、
あるいは、借り手が失踪したり事故に遭ったりという万一のことを想定して、貸す方が家賃を踏み倒されないように、あるいは何か問題を起こしたときに責任を取らせる第三者の人間を、
いわば担保とするわけですよね。

じつに、嫌な発想ですけれど、
お金を貸す側にすれば、
貸したお金が踏み倒された場合の補償が欲しいわけで、
昔から「金貸し」が嫌われるのも、
単に取り立て時の「返せなければ、身ぐるみはがす」というイメージからだけではなく、背後には、そういった心理に対して、
いやだな~という思いがあるのかも。

モノを売り買いする商人が嫌われて、
差別されてきた時代の名残で、
お金を扱う仕事に対する差別的なイメージが、
わたくしたちのDNAにあるのかもしれませんが、

この保証人、

誰かの保証人になったばかりに、財産を失ったとか、
夜逃げされて人生が一変したという人の話を聞いたことのない人はいないくらい、いまだに保証人になる人が多い。

きっと、頼まれれば断れないという性格でいらっしゃるのでしょう。
あるいは、困っている人を見たら、放っておけないという義侠心の強い方たちなのかもしれません。

けれど、わたくしも、友人に賛成で、
基本的に借金の保証人になってはいけないと思います。
その借金をする人が誰であれ、です。
そして、本当に友人を大事にする信義に厚い人なら、
友人や親戚にお金を借りようとはしないのではないかと。
なぜなら、仮に返済能力が高いと思われる人でも、
明日事故に遭わないとどうして言えるかしら。
万一の場合、自分が大事に思っている相手に借金の肩代わりをさせることになると思えば、保証人になってくれとは言えないですよね。



そもそも、
どういう状況で借金をすることになるのか。
そのお金を何に使うのか。
それを考えてみれば、よくわかります。


起業したいが、資金がない。
事業資金が足らなくて苦しいので、お金を借りたい。
起業はしたものの、回転資金が足らない。
あるいは、家族の病気治療費が高額で、そのお金を準備できない。

いろいろだろうと思いますが、
まとまったお金がどうしても必要だというケースがほとんどではないでしょうか。そこで、お金を借りるにあたって貸し手から保証人を求められたということ。

銀行を信頼しているわけではないけれど、イチオウ、まともな金貸しの仕事をしている銀行のようなところなら、返済能力に問題があるような相手にお金は貸さないでしょうし、融資が焦げ付かないように返済計画の相談や見直しに適切なアドバイスをするもので、そうじゃない相手の場合はしっかり担保を要求する。その担保も、連帯保証人に迷惑がかからないように自己資産を担保にすれば事足りる金額に限定される。

連帯保証人が要求されるのは、就業年数が短いとか、定収入が見込めない自営業や自由業だとか、女性であるとか高齢者であるとか、わたくしとしては結構差別的な対応があると思っているけれど、
連帯保証人をつければ何でもOKという金貸し業では、金貸しとしてかなり問題があると言わねばなりませんよね。

そんな問題アリの金貸し業のところから、
理由が何であれ、お金を借りるということ自体、
そうした問題アリの金貸しからしかお金を借りられないとするなら、
その時点で、客観的にみても、
その人自身の返済能力には、
相当問題があるということになりますよね-----

自分の能力を超えたことをしようとする。
そこまでは自由でも、

そのために、
誰かに多大な迷惑をかけたり実害を及ぼしたり、
最悪の場合は相手の人生やその家族の人生まで狂わせてしまう。
そんな自由は誰にもありません。
甘っちょろい考えや感情に流されても、
その付けを他の人に回してはいけないということです。

ましてや、自分の借金の保証人になってくれるということは、
自分を信頼もしくは愛してくれている人でしょう。
そうした相手にただならぬ迷惑をかけるという権利は、
誰にもないのです。


なぜ、権利という言葉を使ったかといえば、
お金を借りる人は、往々にして、
親戚だから、
友人だから、
自分の借金の保証人になってくれてもいいはずだ、
という気持ちが、
どこかにあるように感じられるから。
さも、権利であるかのように。

その時点で、
実は、自分の支払い能力を
客観視することができないだけではなく、
相手の人生をも大事に考えていない。
そういうところが透けて見えてくるわたくし----

  事業資金にと言うが、
  お前の事業計画、大丈夫なのか。見せてみろ。

  家族の高額医療のために借金と言うけれど、
  ソーシャルワーカーに相談してみたらどうか。
  

そういう助言の方が、
はるかに親切というものではないか。

お金を借りるとき、困っている人ほど絶対返しますと言う。
「絶対という絶対ほど当てにならないものはなし」という川柳が昔ありました。つまり、その絶対は主観的な思い込み。そんなものに絶対などはあり得ないのですよね。


だから、お金の貸し借りと同じで、
誰かの借金の保証人になる、なってもいいという方は、
そのお金を最初から自分が肩代わりしてください。
少なくとも、そうした決意をしないと、
お金が戻ってこないときに
人生が狂ってしまう事態になるかもしれません。

特にご家族がおられる場合は特に、
信じていたのに裏切られた~~~~という思いを
自分がするだけではなく、そのために
家族をもどん底に突き落とすことになるかもしれないのですから、

お金を貸すこと、
誰かの借金の保証人になることは、
お勧めしかねます。


じゃ~、放っておけというのか。

いいえ、そうじゃありません。
ゆとりがあるという方なら、
貸すのではなく、差し上げてください。
えっ、それはちょっと---出来ないというのなら、
安易に貸してはいけないぞと。
いつかきっとその相手を追い詰めるようなことになったり、
自分が追い詰められるような状態になり、
最悪お金は戻ってきても、
友情と信頼をなくします。


じゃ~、何もするなということか。

いいえ、出来ることはたくさんあるはず。
親戚なら親戚なりに、
友人なら友人として。


たとえば友人が生活に困る事態になったなら、
役所の窓口に相談に行くことを勧めていただきたいし、
あるいは生活を見直すよう諭すこともできるはず。

友人の家族が重い病気で高額医療費で悩んでいると聞いたなら、
お金を貸したり借金の保証人になったりする以上のことが、
友人なら出来るはず。

起業したいという親戚の青年から
もし借金の申し出があったなら、
自治体にある起業支援の融資制度を利用するように教えてほしい。
事業計画がちゃんとしたものなら、融資は受けられるぞと。
銀行でも同じ。融資を受けられないなら、
受けられるような事業計画となるように、
相談にのってやってほしい。

安易さは、安易な結果しか生まないと
若い人には特に、肝に銘じさせる責任が、
大人にはあるように思うわたくし。


鏡の前でたったまま居眠りしているマルコ.jpg
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居眠りしながらでは考えられないお話ですけれど、

「お金を貸すときは、差し上げるつもりでいなさい」
「貸すときは、くれてやるつもりでいろ」
「相手を大事に思うなら、お金は借りてはいけない」
「借金の保証人にはなるな」
「保証人になるくらいなら、最初から肩代わりする」
「それができないなら、借金しなくてすむ方法を一緒に考える」

こうしたことを教えてくれる大人って、
得難いですよね。
少なくとも、わたくしにそう教えてくれた大人たちに、
わたくしは感謝しています。


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Last updated  Nov 29, 2007 05:30:12 PM
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