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カテゴリ:眼差し
昨日尋ねてきたお友達が持ってきて下さったたお菓子ですが、 そのときの会話を思い出します。 「これ、萩の月に似てるわね」 「そうね、真似して作ったんじゃない?」 「やっぱり、萩の月が、おいしいわね」 持参した本人の口からそうした言葉が出たので、 わたくしは苦笑するばかりでしたけれど、 夜、帰宅した娘も、 「あ~、これ、萩の月のパクリじゃん」 「そう?あなたもそう思うの?中にマロンが入っているけれど」 「マロンが入っていても、パクリはパクリ」 ぱくつきながら、 「萩の月の方が、断然美味しい!」 そう断言するのでした。 頂き物に対して何てことを言うのかしらと嗜めたけれど、(汗) 持参された当人もそう言っていたので、 お許しいただくとして。 各地の銘菓、名産が軒並みJAS違反ということで、 社長が謝罪する姿が続いていますが、 崎陽軒のシューマイもそうなら、 次は、当地の笹かまぼこかなと。 そう思ってメール配信記事をチェックしていたら、 当地の笹かまぼこを製造販売している老舗の一つが、 表示に問題があったと謝罪している記事がありました。(リンク先でお読みになれない方のために、末尾に記事を転載いたします。) こうなると、次は、 当地の銘菓かもしれないなあと。 萩の月は、いまや全国区となっている 当地の銘菓の一つです。 これほど日常的に 皆から愛されている地元の銘菓。 そうした銘菓を製造販売しているようなところが、 失われた信頼を回復することの難しさを承知で、 消費者の信頼を裏切るようなことを 果たしてするものだろうか。 あの「白い恋人」事件を 他人事だと思って自らを振り返ることをしなかった「赤福」のように、あの「赤福」でさえやっていた偽装表示を他人事だと思っていたら、 「ブルータス、お前もか」となるけれど---- お金では買えない信頼と親愛を裏切ってまで、 利益の追求に走ってしまうものだろうか。 そうした思いがどうしても拭えないせいか、 もしかしたら、問題は、 ルールや規則の側にあるんじゃないかしら---- と思ってしまいそうになるわたくし。 だいたい、誰もそれを食べて食中毒を起こしたり病気になったりしたわけじゃないし、美味しいとさえ思って食べていたんだから、偽装表示=食の安全に必ずしもリンクするとは思えない。偽装は意図的なら確かに問題だけれど、偽装表示となるのは、その表示の仕方を偽装とする法律があるからで、食の味や安全性に問題を生じているわけじゃない表記でも偽装表記となるのは、そうしなければやっていけないような側の事情を顧慮しない規則の方にも課題があるんじゃないかしら。 ちょっと倒錯しているけれど、 つい、そう言いたくなってきたわたくし。 交通法規だって、制限時速30キロ、40キロと書かれていても、その速度で走行したら追突されかねないのが現状だから、多くのドライバーは、そうした制限速度など守ってはいないと言われる。むしろ、その方が安全で、交通事情もより円滑になっていると語るドライバーもいるくらい。捕まってしまうのは、運の悪さだと。 食品の表示問題も、こういうのと似ていると言えば、食品の偽装表示は食の安全に関わることだ、一緒にするなとお叱りを受けるだろうけれど、車だって同じ。事故を起こせば、命に関わる。 なのに、多くの人が守れないようなルールや規則があり、それらがルールや法規としてまかり通っている-----違反が告発されたら運が悪いと同業者は思う。なぜなら、皆やっていることだからと。 何だか、そういうことがやたらと多いんじゃないかしら。 違法駐車と知りながら、 タクシーの違法駐車がなくならない現状などは、すでに居直りに近い。わたくしもタクシー利用者の一人ながら、タクシー側と利用者側にとっての利便性が優先されて他への迷惑は顧みられない客待ちタクシーの違法駐停車問題は、このままでいいとは思わない。タクシーの違法駐車のせいで、複数ある車線がいまや単線と同じになっていたり、3車線は2車線と化している市内の道路事情。 そうした車線占有状態のタクシーに対して、警察をはじめとして自治体は手も足も出ないまま、路上でも運転手がいて発進できる状態のタクシーの路上占拠駐車は、現状維持。 誰のためにあるのか分からないような法規だけが、 機能もせずに法規面(づら)をしているといっては、 これ、言い過ぎかしら。 食品の表示問題では、突如として、 法規が顔を現してきたという感じさえします。 そうした法規そのものの胡散臭さ、いくらでも恣意的に取り締まれるという感じが、どことなく似ているような気がしてくるわたくし。 そこに癒着だの賄賂性だのが生まれる素地があるのでは。 警察をやめたら警備会社やタクシー会社に再就職する人が多いとか。 自治体の長や議員にしても、選挙の時には、 タクシー会社の組合票があるせいか、 いかに多くの一般市民が困っていても不便に耐えていても、 強硬な対応策はまず取られることはない。(←これ、言い過ぎ?) これでいったん大きな人身事故でも起こったなら、 どうするのかしら。 対策を講じてこなかった自治体相手に訴訟。 賠償金が税金で支払われる-----となるかもしれない。 わたくしは、市内へのマイカー乗り入れに賛成ではなく、 普段タクシー利用者の一人です。 乗車料金が軒並み値上げされるときに、 当市のタクシーは値上げが予定されていません。 過当競争で凄まじい状況になっているにも関わらずです。 だから、個人的かつ心情的には 公共の乗り物であるタクシーの味方なのですけれど、 そんなわたくしでも、思うのです。 客待ちのタクシーの違法駐停車の放置、 公道の車線占拠の状況、 このままで、いいのかな~ マイカードライバーたちのイライラは、 相当なものでしょう。想像できます。 マイカーだけじゃなく、急ぎのときに乗ったそのタクシーでさえ、 客待ちタクシーの車線占拠で市内中心部は交通渋滞となり、 動かなくなりますから。 イライラドライバーによる殺傷事件が起こっても 不思議じゃない現状ゆえ---- この国の形を決める最高法規と、 それをめぐる現状に通底するものがあるなァと思うわたくし。 お叱りを覚悟でこのことをブログで書くのも、 ひとえに銘菓への愛着ゆえですので、 お許しを。 地元の銘菓への親愛というものは、 それほどまでに大きいのです。 ←よろしければ、ポチッ♪ご支援いただければ幸いに思います。m(__)m 身びいきの感情だと自覚しておりますが、 食品に対する各省庁の煩雑かつ複雑な法規の見直しも、 是非やってほしいなあと思うわたくし。 ****** 以下は、当地の河北新報紙からの転載記事です***** 笹かまぼこなど賞味期限誤表示 仙台・松沢蒲鉾店 笹かまぼこ製造販売の松沢蒲鉾(かまぼこ)店(仙台市)は28日までに、一部の商品の賞味期限を誤って表示して販売したことを明らかにした。 誤表示したのは青葉区の「広瀬通高速バス売店」で販売した笹かまぼこなど8種類の商品で、2007年を示す「07」の表記を「97」と誤って印字した。箱詰めする際、担当者が印字機の年の設定を間違えたという。 販売期間は18日から22日までで、計284個を売った。同社は該当商品の自主回収を進めており、「商品を着払いで送付してもらえれば新しい商品と取り換える」としている。 同社は「お客さまにご迷惑を掛けて申し訳ない。再発防止に努める」と話している。連絡先は同社フリーダイヤル(0120)256433。 2007年11月28日水曜日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 29, 2007 02:27:33 PM
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