1578209 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ふ た こ ぶ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

樹 音

樹 音

フリーページ

カテゴリ

購入履歴

お気に入りブログ

あと1か月 New! mamadocterさん

2006.10.06
XML
カテゴリ:自宅出産記録
(その1~5が読みたい人はこちら から)

寝たきり期間、出来事の記憶は本当にほとんど無いのだけど、とにかくひたすらヒマでヒマで、体を動かしたくて動かしたくて、時間の経つのが恐ろしく遅かったのだけは覚えている。飛行機で長時間旅行する時の感じにそっくり。(旅行は大好きだけど飛行機の中が辛くて、出発前は軽くウツ入る私です・・・しかも最近は禁煙だし。ギャーとか叫びながら窓をかち割って飛び降りたくなること度々)横になると言っても寝返りを自由に打てるなら全然ましで、とにかく「ひたすら仰向け」というのが辛かった。モゾモゾ程度には動いたし、手や顔や首は普通に動かしてたけど、それでもねー。何度も体温を測りながら、3回目に揃う時を心待ちにしていた35時間。よく頑張ったと思う。もうとにかく起き上がって正座ができる、それだけでも楽しみで楽しみで。正座したら今度はまた一晩眠らなきゃなんだけど、私の場合体温が揃ったのが真っ昼間だったから、確かそこから6時間ぐらい仰向けでOKとしたんだったかな。

産後の断片的な記憶、ここからはしばらく箇条書きで行こうと思いまーす。

・産後初しっこ。産んでからどれぐらいの時間だったか分からないんだけど、結構経っていたはず。しつこいようだけど下半身カオスなので、膀胱がいっぱいになった感覚もよく分かんないんだよね。だってヒト一人入ってた空間が急に空っぽになったんだもん。で、水分も摂ってるし、さすがに溜まってるはず・・・と意識して排尿してみたところ、思いのほか大量に溜まっていたようで・・・オムツから漏れました。あのねー、大人のオムツ、「5回分のおしっこを吸収」とか書いてあるけど、「一度に大量のしっこ」には対応してないようです。今となっては赤子のオムツも同じだから分かるんだけど、その時は知らないから「や、やられた~!」という感じでした。初しっこ、いきなり失敗。おもらし25歳・・・。幸い布団に被害はなく、浴衣を着替えるだけで済んだけど。(そうそう、仰向けのままでの着替えには、介護職のダンナの技術が役立ちました・・・)

・助産師さんが股の手入れ用に精油の混ざった水を作ってくれていて、それを100均のドレッシング容器に入れて布団のそばに常備、オムツを替える際にはダンナがその水を股にかけて、悪露を洗い流してくれました。よく考えたらオムツをしない普通の出産だって、悪露用にデカナプキンを当てなきゃいけないんだから、オムツで尿も血も一緒くたに処理できるのは合理的かも・・・。私の股は裂けはしなかったけど、内部には細かい傷ができただろうし、さすがに極限まで引き伸ばされて組織が腫れてる・・・という感じで、ヒリヒリはしてました。そこに例の水をかけてもらうのは結構気持ちよかったなぁ。あ、私のお産は夏だったけど、冬場は少し温めて使わないと冷えるかもね。しかしあんなでっかいものを出して、血もだくだく出て、俺の股はどうなっちゃってるの~?という恐怖感は結構あった。何せ初めての経験だし。見たくない考えたくない、もちろん当分触る気にもならない、アンタッチャブルな感じ。あ、出血が多かった私だけど、本当に血の海な状態だったのは当日だけで、その後2日ぐらいは「生理?」ぐらいの出血、あとはピンクのおりものが日に日に薄くなる・・・という感じでした。ただ、このピンクおりもの期間が長かった。通常、悪露は1ヶ月ぐらいでおさまると言われてるけど、私の場合完全になくなるまで2ヶ月かかりました。胎盤が大きかったから傷口も大きかった、ということなのかね?

・そうそう、かなり驚いたこと。産後の腹はどんな具合になっているだろう?と寝たまま触ってみると・・・もちろん全体的にまだダルダルなんだけど、下腹部に大きな硬いカタマリが。こ、これは子宮・・・?しかも真ん中ではなく、右か左か忘れたんだけど(たぶん左?)極端に片方に寄ったところにボコーンと鎮座しているカタマリ。触った感じだけでなく、目で見ても明らかにそこだけ盛り上がって、異様な形の腹になっている。「何これ!?マジで何これ!?」と本気で動揺しました・・・。この盛り上がりっぷり、子宮の中にまだ何か残ってるんじゃ?とか思ったし。出産経験者の話を聞いても今までそんな内容は出てきたことなかったからさー。だいたい俺は出産マニアなので半端じゃない数の出産話を聞いたり読んだりしてるのだ、なのに一回も聞いたことない~。で、翌日やってきた助産師さんたちに(産後5日間は通ってきてくれる)「これ!これ何?子宮?」と勢い込んで聞いたところ、あっさり「あ、うん、子宮だよ~」とのことでした。しかも「そうそう、こうやっていったん左(かな?)に寄りながら収縮してくのよね~。教科書通りだよ」だそうで。何でみんなこんな衝撃的なこと一言も言わないの~!?俺かなりびっくりしましたよ。エイリアンがいるかと思った。

・あとねー、痔。臨月ちょい手前あたりだったかな、電車の中で立っていたら「なんか肛門が変・・・内側から圧力がかかってるような・・・ぐいぐい押し出されてるような」ってな感触がして、帰って見てみたら立派なイボさんが登場してたんだよね。で、そのイボを抱えたまま出産に至ったんだけど、産んだ後これがどうなったかと言うと・・・イボから「小指3本」に成長してました。小指の第一関節から先、みたいのが3本生えてるの、ケツから!かなりショッキングだよね・・・。臨月で既に骨盤底筋らへん?が相当ゆるんでたんだと思う。そして出産の時のあの「股もケツもぐいぐい広がる感じ」を思い出すと、そりゃー小指の2本や3本出ちゃっても不思議じゃない感じはするんだよね。この小指たちの顛末については後ほど。

・こうして寝て過ごしてる間、赤子はどうしてたかと言うと、これがまたほとんど記憶にない。寝てるか泣いてるか授乳してるか、ぐらいだったんだと思うけど。(授乳と言ってもまだこの頃は黄色っぽい汁が多少出るぐらい)赤子の泣き声も猫がみーみー鳴いてるぐらいのかわいいもんで、ああ今思えば平和だった。まあとにかくこの期間は「ヒマ」の一言に尽きるかな。赤子はすんごくかわいいと同時に「どちらさんでしたっけ?」みたいな違和感も若干。何せ今まで腹の中で一緒に暮らしてたとはいえ、顔を見るのは初めてなもので、へーこんな人が入ってたんだ~みたいなね。顔を知らないネット友達と初めて会った時、の感じにすごく似てる。想像してたイメージと現物の印象を、統合するのに少し時間がかかるの。俺の場合3日ぐらいだったかな。

・いよいよ体温が揃って正座も終わり、その後の一眠りも終わり、さあ起きていいぞ~となった時のヨロコビは本当に鮮明に覚えている。人間ってやっぱり動いていたい生き物なのね・・・とかしみじみ思ってしまうぐらい、動けることの幸せを腹の底から噛み締めまくり。で、まずは布団の上にしばらく座り、そろりそろりと立ち上がってみると・・・体に力が全然入らず、本当にびっくりした。たぶん大量出血で貧血状態だったのと、長時間横になってから急に立ったので、血流の具合が「立った姿勢」に対応しきれなかったせいだと思うんだけど、すぐそばのソファーに移動するのが精一杯。ソファーに座って自分の足の爪を見たら、見たこともないような真っ白で、一瞬「俺、死んじゃうの・・・?」とさえ思った。で、せっかく動けるというのに、すぐに布団に戻り、しばし休憩。いやマジでびっくりしました。横になってる分にはピンピンしてたから、まさか立った途端にこんな瀕死の病人みたいなヨレヨレ状態になるとは思っておらず。

・が、しばらくするとあっさり慣れ、元気にトイレや洗面所にも行けるように。で、ここでまた驚いたのが、洗面所の鏡で見た自分の顔。陣痛中最後に見た顔とは、まるで別人なのですよ。そもそも妊娠中、骨盤が開いていくに従って、顔の骨格もゆる~くなり、凹凸のないフヌケた表情になってくる。目と目の間も離れて、良く言えば優しい顔になるんだよね。私の場合元がゴツい男顔だから、妊娠中は女っぽくなって結構良かったような気がする。(他人にも「いい顔になった」と言われることが多かった)臨月あたりには気付いたら「頬骨がない!」状態で、本気で真っ平らになった自分の横顔に笑った記憶がある。それが産後起き上がって鏡で見たら、びっくりするぐらい凹凸の激しい引き締まった顔。まあ骨盤が閉じたんだから当然っちゃ当然なんだけど、長い妊娠期間ゴブサタしていたゴツイ顔、なんつーか濃すぎて気持ち悪くて、笑いました。オカマかと思った・・・。それにしても産後2日弱でこれだけ顔が変化するって、つくづく面白い。

・洗面所の鏡を見られるようになって、顔の次に観察したのは胴体。これがまた見たこともないようなシロモノに変身してて、面白かった。まずヘソから上の部分が「誰?」ってぐらい細く貧弱になっている。普段の私はここがすごくがっちりしてるんだけど(骨格が西洋人寄りなので、肋骨の厚みが日本人とだいぶ違う)肉がごっそりそげ落ちたようにほっそり。で、その代わり下腹はドデーンと膨らんでるんだよね。何じゃこりゃ~と思ったら、どうも産後すぐって、巨大だった子宮が急に収縮するので、今まで押し上げられてた内臓がその「余った空間」にドサドサ落ちて、まあいわゆる胃下垂の人みたいな状態になるらしい。これは引き伸ばされた腹筋が元通りに回復するに従って元の位置に戻っていくんだけど、実際戻るまでの数日間は食べても食べてもすぐに腹が減って(しかも大変気持ちのいい空腹っぷり)ああ胃下垂で大食いの人ってこんな感じ~?と思いましたですよ。授乳中だから腹が減るってのも大いにあるんだけど、胃下垂期間の空腹はマジで特別だった。

・で、そのたるんだ下腹が元に戻らなかったら本気で嫌だな~と思ったんだけど、おきらくかんさんが「回復を促す股締め運動」を教えてくれたので、数日マジメにそれをやってたら、下腹は本当にすぐ元通り。前述の小指3本もソッコーで引っ込みましたとさ。腹も股も無事復活。そんなわけで、オラの場合体重も体型も難なく「だいたい元通り」に戻りました。体重は産後1ヶ月の時点で妊娠前プラス1キロ、その後マイナス2キロぐらいになって数ヶ月平行線、授乳やめたら普段通りにおさまった感じ。厳密に言えばいろんな部分が変わってるんだろうけど、まあ元が全然ナイスバデーじゃなかったので、それなりにいつも通りのナイスじゃないバデーに戻ったという感じですかね~。そんなに良くも悪くも変わった感じがしないのよ。これについては「その7」で詳しく述べてみようと思いまーす。

・あとねー尻、尻のシルエットはかなり気にしてしょっちゅう鏡に映してました。で「なんか今日は垂れてる気がする・・・」とか超~~~神経質になってた。で、寝る体勢や座る体勢ひとつひとつ「骨盤が歪むんじゃないか?」と気になってね~。産後の不安定な時期って骨格が簡単にどんなふうにも変わっちゃいそうな感じがして、気が気じゃなかった。それは実際、ある程度事実でもあるんだろうけど・・・あの気にしすぎは本当に良くなかったな~と思う。その当時も「こんなに神経質になってるのってマズイよな~」と自覚はしつつ、どうにも止められない感じだったんだけど、今になって思うと「何をそんなに心配してたんだ?」って感じ。これについても詳しくは「その7」に続きまーす。



「その7」へ→





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.10.06 22:43:45
コメント(11) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.