1577214 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ふ た こ ぶ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

樹 音

樹 音

フリーページ

カテゴリ

購入履歴

お気に入りブログ

5月テーマは New! mamadocterさん

2006.10.07
XML
カテゴリ:自宅出産記録
(その1~6が読みたい人はこちら から)

さて、体温もさっくり揃い、その後パソコンや本を見ない生活も2ヶ月守り、パッと見うまく行ったかのような俺の整体出産。でも正直なところ、あの産後の過ごし方が「成功か失敗か」で判断するなら、私は「失敗でしたーっ!!!」と土下座して謝りたい感じなのです。(誰に?)まあ成功とか失敗とか言うのもおかしな話だし、初めてなんだからしょうがないよね~とも思うけどさ。今となっては完璧に「やるべきことを取り違えてた」のが分かるのですよ。整体出産いいよ~とか言ってるくせに、意外?いや整体出産自体は面白いしオススメしたいんだよ、ほんとに。

「その6」でも少し書いたけど、あの時の私は、出産に気合が入りすぎてた。とにかく「骨盤!俺の骨盤!」そこにこだわってたんだよね。そもそも外見のコンプレックスが数多いわたくし、自分の体で気に入ってる部分って本当に少なくて、その数少ない中のトップが「くびれ!」だったのね。チビだし肩幅は男子並みだし乳は超垂れてるしマッチョだし・・・(無限に続く)・・・でもでもこの「くびれ」だけは結構いけてるじゃん!みたいな。もうそこだけに希望を託しちゃってる感じ。だからこそベリーダンスにもはまったわけですよ、このくびれ生かさにゃ勿体ねー、ってことで。まあ他にも気に入ってる部分はあるけど「左目と左眉が」とか「足の甲のこのカーブが」とか微妙すぎるとこばっかりでね~。だからこそ、出産でくびれが崩れてしまったら死んでも死にきれないし、あわよくば前よりステキなくびれを作ってやろうじゃないの、とそりゃあもう、鼻息荒かったわけですよ。

しかし・・・しかしだな。産後に目や頭を使っちゃいけない、というのは充分理解していた私。そして守っていた私。でもね、いくら目を使わなくても、難しいこととか考えなくても、この「こだわって、緊張している」状態こそが何よりも良くないのよ~~~!!!もうホントにね、何で気付かなかったんだろうって感じだけど、俺はそこんとこを完全に取り違えてた。で、これ、多分「整体出産をやってみよう」と思うタイプの人が、同じように陥りがちな罠なんじゃないかと思うんだ。

実はこのことに気付いたのは、産後6ヶ月の時点だった。もうこれはこのブログで散々書いたけどね、あの時点で俺の人生180度変わったと言っても過言ではない、大きなポイントだったと思う。もうね、何度も書いてしつこいけど、また書いていい?読み飽きた人は飛ばしちゃってくださーい。「悪い母ちゃん」の話よ。


* * *



生まれてすぐから、とにかく寝ない子だったモモ。も~とにかくマジで寝なくて、24時間抱っこ生活に、かなり地獄のどん底を味わっていた俺。母親が目や頭を使っていると赤子が寝ない、という知識はあったんだ。でも産後2ヶ月、パソコンも本も完全に断っていたのに、モモは寝なかった。その後パソコンなどを解禁しても状況は特に変わらず。だからうちの場合それとは関係ないな、やっぱりモモの個性と思うしかないんだな、と思っていた。

そんな地獄の日々を見事に打ち破ってくれたのが、産後6ヶ月の時のホメオパスの一言、「悪いお母さんを目指さないとダメです」だった。「いい母を目指すな」じゃなくて「悪い母を目指せ」なの、この見事な言い方!彼自身は別に意識して言ったわけじゃないらしいんだけど、俺の目を覚ますにはこの言い方じゃないとダメだったんだよね。

私は、いい母を目指してるつもりなんか微塵もなかった。むしろ自分は超テケトーな母だと思ってた。それどころか世間の「いい母を目指してる系の人」を見ては「バッカじゃね~?」なんて鼻くそほじりながら見下してました、ごめんなさい!だから周囲の人に「いい母を目指さないようにね」なんてよく言われたけど「うんうん、目指さない目指さない」と軽~く聞き流してたんだよね、もう自分にゃ全然関係ないと思って。ところが「悪い母を目指せ」と言われてみて、えーと悪い母を目指すってどんな感じかな~とリアルに想像してみたら、初めて分かったんだ、それまでの自分が超無意識に「いい母」をやってたことが!しかもかなり全力・全開で!

具体的にどのへんが「目指してた」か。例えば「泣いたら必ず抱っこ」「イライラしても子供には当たらない」「ネガティブな言葉をかけない」「常に可能な限りの関心を注ぐ」「要求には最大限応える」などなど・・・他にもたくさん・・・。これをね、私は意識的に努力してやってたわけじゃないの。このへんは人として最低ラインでしょ、と思ってやってた。子供のために努力、なんてのはもっとレベルの高い話で、自分がやってるのは「絶対クリアしなきゃいけないレベル」だと思ってた、努力してる自覚が全然なかったの。いわゆる理想が高いってやつ?

あまりにも知識がありすぎたんだと思う、育児に関して。自分の精神的問題から脱出したくて各種セラピーを渡り歩き、たくさん本も読んできた経験から、「親のこういう言動が、子供にこんな影響を与える」という情報が頭の中に超たくさんあった。で、可能な限りそういう言動は控えるべし!という考えが相当深いところに染み付いちゃってたんだよね。(と同時に、トラウマもトラウマで子供が乗り越えて成長していく人生の課題なんだから、それでいいじゃん、という気持ちもあって、どういう立場を取るべきか葛藤もしてた。あーほんとにめんどくさい奴だなー)

あのね、今なら分かる、育児は「結果」なんだ。それまでの自分の生き方がそのまま出る、逃げも隠れもできないぶっつけ本番の舞台。それまでに相当人間できてたら、あくまで結果としてイライラしなかったり、ネガティブな言葉をかけなかったり、要求にたくさん応える余裕もあるだろう。でも本当に「あくまで結果」なの。自然にやっててそうなるなら最高だけど、そうすることが辛いんだったら・・・残念ながらそれは「分不相応な理想」と言うしかない。小手先の努力でいい育児をしようなんて所詮不可能なんだよね。なのに私はダメな自分を何とかコントロールして、いい育児(いや自分の中では最低限のまともな育児)をしようとしてた。まったく無意識に。その無意識の努力が、どれだけ自分に無理を強いていたことか。どれだけ緊張していたことか。ほんっとーに自覚がなかったけど、今思い返すとかわいそうなぐらい、よく分かる。ありゃひどいもんだった。

「いい母を目指すな」なんていう使い古された言葉ではビクともしなかった俺に、「悪い母」という言葉は本当にものすごい効果をもたらした。もう、一気にベクトル真逆だもんね。力を抜くことができないおバカさんには、敢えて「逆方向に力を入れろ」というアドバイスが効果的だったというわけ。そしてその日から・・・モモはウソのように寝るようになりました。マジマジ。今までの苦労は何だったの~!?ってぐらい、ぐ~ぐ~ですよ。


* * *



はい、またしつこい話が長くなってしまいました。でもね、育児に関してだけじゃなく、産後の体についても全く同じアヤマチをやらかしてたんだよね、俺。どんだけ目~使わなくても、頭使わなくても、「いい骨盤になったるで~!」というその力みこそが、何よりも骨盤を緊張させてたと思う・・・。矛盾してるようだけど、いい骨盤になろうと力んでたら、いい骨盤にはなれないの。いい育児をしようと力んでたら、いい育児はできないの。何であれ力むということ、こだわるということは不健全な状態であって、良い結果は生まない。「まいっか、ダメな骨盤になっても」とか「まいっか、ヤバイ子に育っちゃっても」と思えるようにならないと、逆にうまく行かないの。人生って難しいっすねー!

よくさ、精神世界とか自己啓発系の本に「願望を一度思い描いたら、あとは手放して生活すること。こだわりすぎると願望は叶わない」みたいな話が出てくるじゃない?あの意味が、今はすっごいよく分かる。腹の底から理解しました~!って感じ。もうゲップ出そうだよ。

まーこんだけ俺が力説したところで、整体出産に気合入れて挑もうって人の気が変わる可能性はだいぶ低いと思うんだけどさ。私だって体を張って地獄生活を体験してみてやっと分かったことだもん。人間、痛い目見ないとなかなか学習しないもんよね・・・。でも失敗したらそこで終わりじゃないからいいんです、こだわりすぎて骨盤ガチガチになっちゃっても、それで人生終わるわけじゃない。気付いて変わればいいだけのことだもん、いくらでも取り返しはつくからね~。

とゆーわけで、幸いにもひどいことにはならなかったものの、特に素晴らしい変化があったわけでもない俺の体。多分ね、整体出産しなくても、産後ふつうにゆっくり休めば、この程度の回復はすると思う。だから残念ながら「整体出産でこ~んな素晴らしい効果がありました!」みたいな話は何もないの。まあ、でも産後すごく元気だったのは確かだな、体にしんどいところは全然なかったよ。母乳もたんまり出て、乳腺炎とかのトラブルも全くなかったしね。悪露が長引いたのを除けば、産後の回復はすんごい早かった方じゃないかな。

はー、しかし次回の出産はどうなるかしらねー。もう前回みたいな妙なこだわりは9割方消え失せたものの、今度は新たな大問題、そう「育児のストレス」ってやつがオバケのように覆いかぶさっているのです。重いよ~コワイよ~。やっぱねー、どんだけ力を抜いたところで、毎日毎日子供と一緒にいるのはしんどいですよ。一人で気ままに過ごしてた前回の妊娠中みたいに、好きなだけボケ~っとは、全然できない。そりゃまあ仕方ないよね、母親が本気でボケッとしてたら子供死んじゃうもん、小さい子がいる母親って、常にどこか「スイッチON」状態になってるもんだと思う。そんでもって、超ワガママで単独行動派のオラには、このスイッチON状態がめちゃくちゃしんどいんだぁ~!まだヒトサマのお世話をするようなレベルまで成長してないのよ、自分のしたいことだけしてたいお年頃なの・・・。産後1ヶ月の頃から毎晩のようにゲロゲロ吐いてるもんな、日中いかに緊張してるかっていう。妊婦なのに全然ゆるゆるしてませーん。緊張という点で言えば前回の妊婦生活より断然ダメと言い切る自信がある!

で、この状況を打破するためにはモモを保育園に預けるしかないと思うんだけど、とりあえず先月の選考では落ちました・・・。だいたい書類出す時点で「今は全く空きがないので、フルタイム100点だろうと入れません」と断言されたしね。のみならず、産前産後それぞれ2ヶ月、計4ヶ月間限定で預かってもらえるという制度に関しても「そっちも無理です、だって空きがゼロですから」だってさ・・・。あのさー、保育園増やそうよ?

しんどいしんどい言いながらも子供産むのをやめるつもりはない俺、だって楽しいんだもん。子供産むより楽しいことって他に全然思いつかないよ。だって自分の体から、自分とは全然違う人が出てくるんだよ?こないだまで存在しなかった人間が家にいるんだよ、すごいよねー。

一難去ってまた一難・・・という感じで新たな課題に呑み込まれ続けておりますが、次回の出産も無事に済んだら多分レポートすると思いまーす。たぶんね。











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.10.07 22:47:16
コメント(46) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.