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2003.10.06
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カテゴリ:テレビ


33回転EPNHK BS2で『世紀を刻む歌・花はどこへいった』を再放送した際の日録です。
「例の33回転4曲入りEP」というのは説明が必要でしょうか。

私が中学1年生の時に初めて買ったレコードが、
ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」
元フォークルの北山修&加藤和彦による佳曲です。
もちろん45回転/分のシングル盤です。
たぶん400円。
大きいLP盤は普通1800円でした。

安いと思われるかもしれませんが、ちょっと待っていただきたい。
1969年でこの価格は、今のCDよりずっと高いのです。
とても中学生の分際で毎月LPは買えません。

したがって、この後はシングル盤のサイズなのに33回転で4曲~6曲詰め込んであるミニアルバムのようなものを買うようになります。
これだとお値段は600円から1000円ぐらい。
ジャケットがちゃんとLPと同じような作りがしてあって、お買い得感がありました。
(当時からオバさん体質)

Peter Paul & Mary, Simon & Garfunkel, Bob Dylanあたりはそういうレコードで聴いたのです。
画像のレコードはどれも4曲入りで600円でした。
まあ珍盤なので、今は中古屋さんでかえって高値を呼びます。
Bob Dylanの『ワイト島フェスティバル』にいたっては、アルバム出てませんから、レアものです。(たぶん)

でも、1$=360円という時代なのに、輸入盤はやっぱり安かったんです。
だから高校生のころは輸入盤のJAZZなどをよく聴くようになります。
(1971年末~1973年のスミソニアン体制では1$=308円)
今も日本のCDやDVDは高すぎるね。



(2003年4月7日 記)
NHK BS2『世紀を刻む歌・花はどこへいった』

以前放映した時、途中からしか観ることができなかった番組。
直前になってリピート放送に気づき、あわてて録画する。
同じ時間帯に地上波でNHKアーカイブス『夢であいましょう』を観ていたので、まだ録画しただけ。
それほどテレビを見ないのに、どうしてこう重なるかなあ。
おお、黒柳徹子さん、両方に出てる、すごいなあ。

『夢であいましょう』は1965年放映回、なんとなくおばあちゃんのイメージだった越路吹雪さんが若い。
ジャニーズ「僕の手袋破れてる」が泣かせる。
そして、坂本九。
私は小学校の低学年でした。

小林信彦さんが『テレビの黄金時代』で描いた、まさにその時代、バラエティが本当におもしろかった時代である。

小学生の時、五つ年上の親戚のお姉ちゃんが一緒に暮らしていた。
サブカルチャーはそのお姉ちゃん経由で入ってきた。
だから私はビートルズやフォーク・クルセダーズではなくて、ジャニーズやモンキーズの洗礼を受けてしまったのである。
九つ年上の従姉が下宿していた時期もあるので、長男坊的体質よりも、お姉ちゃんがいる末っ子的体質が色濃い。
他人からも言われるし、自分でも確かにそう思う。
「アイス買っておいで」とか言われて、パシったもんだぜ。

で、お姉ちゃんたちが家を出ていって中学生になり、やっと自分の世界にたどり着いた。
「花はどこへいった」を歌うのである。

 ♪ Where have all the flowers gone?

例の33回転4曲入りEPを買って、歌詞を読みながらレコードに合わせて歌う。
まず、Peter, Paul & Maryでしたね。
中学校へ入って英語を習い始めて、意味が少しわかるのが嬉しかったということもあります。
およそ学習塾なんぞへ行くつもりはなかったので、こういうサブカルチャーで英語に親しみました。
まだ過去形も習っていなかったけれど、「have gone」という言い回しが「行ってしまった」という意味だということはよくわかりました。

そのうちに、レコードに合わせて歌っているだけではなくて、ギターを弾きながら歌いたくなったのです。
サイモン&ガーファンクルやボブ・ディランのEPも買ったのですが、なんといってもPP&Mの真似をしたかった。
これ、実は当時としては少し遅れてると思います。
数年前のヒット曲だったんで。

中学生の時にガットギターを買ってもらって、NHKの『ギター講座』でクラシック・ギターを少し練習して。
それから雑誌を買ってコードを鳴らしながら歌うことを覚えて。
高校生になって、掲示板に飾ってあるフォーク・ギターを買いました。
他人様の前でギターを弾いて歌ったのは、高校の3年間です。
毎年文化祭のステージでいろいろな曲をやりました。
もちろんPP&Mも。
TV CMで「There is a ship」という曲が流れてますが、PP&Mがやっていたので、私もステージで歌ったのですよ。
おお、天使の歌声でありました、いや、ホント。

世紀を刻む歌・花はどこへいったそれで「花はどこへいった」ですが、これは明らかに反戦歌なんです。
1994年リレハンメル冬季オリンピックで、ドイツのカタリーナ・ビット選手はボスニア内戦に抗議して、この曲でフィギュア・フリーの演技を行ないました。
これは1955年にできた歌なので、半世紀の間ずっと反戦の意思表示として歌われ、演奏されてきたことになります。
お、私より少し年上。

中学生の時に買ったレコードの解説には、ショーロホフの「静かなるドン」に着想を得てピート・シーガーが作ったと書かれていた。
花→少女→青年→墓場→花
易しい言葉で若者たちの愛と死を、静かな曲調で歌う。
確かに名曲ですな。

最初にヒットしたのはキングストン・トリオ。
これが1964年。
次にPeter, Paul & Mary。
それでベトナム反戦を象徴する歌となります。
1965年北爆開始。
しかし、短期で決着するはずの戦争は予想をはるかに超えて長引き、泥沼化する。
侵略者は、市民に支持されたゲリラには絶対に勝てないのである。
1968年テト攻勢。
殺人の映像が氾濫するようになり、アメリカの世論は反戦・厭戦に向かう。
ケサン海兵隊基地で米軍兵士がギターを弾きながら、「花はどこへいった」を歌う。
ベトナム戦争末期の兵士たちは、既に戦いの意味を見失っていた。

ベトナム戦争によって不思議な命を与えられた歌なのだが、日本では少し別の事情が入る。
六文銭以前の小室等さんは「PPMフォロワーズ」というグループで活動をしていた。
ただ、このようなカレッジ・フォークと呼ばれる曲に批判が生まれる。
お坊ちゃんたちの猿真似といった文脈である。
これは日本ポップス史の話なので、またの機会に。

さて、ベトナム反戦だが、昔はこんなことがあったんだよ、ではない。
もちろん、今の戦争をどう考えるかが問題なのだ。
評論家よろしく国家意志や戦略意図なんぞを訳知り顔に語る者どもよ。
若者に殺し合いをさせることを、私は許せないのだ。

ピート・シーガーがこの曲を作ったのは、アメリカで赤刈りが吹き荒れた時期。
まったく活動できなくなり、失意の中で生まれたものだそうな。
そういえば、前回の放送の後、ピート・シーガーのトリビュート・アルバムを買ったのであった。

Where Have All The Flowers Gone: The Songs of Pete Seeger
The Songs of Pete Seeger
Disc 1
1. Where Have All the Flowers Gone?
2. Kisses Sweeter Than Wine
3. Water Is Wide
4. Of Time and Rivers Flowing
5. My Name Is Liza Kalvelage
6. Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is a Season)
7. Festival of Flowers
8. Step by Step
9. Blessed Be the Nation
10. My Father’s Mansion
11. Sailing Down My Golden River
12. Goofing off Suite
13. Those Three Are on My Mind
14. How Can I Keep from Singing?
15. All Mixed Up
16. Empty Pocket Blues
17. Get Up and Go
18. Old Riley
19. If I Had a Hammer
20. Wimoweh

Disc 2
1. We Shall Overcome
2. Bells of Rymney
3. Oh, Had I a Golden Thread
4. False from True
5. Letter to Eve
6. Waist Deep in the Big Muddy
7. All My Children of the Sun
8. Living in the Country
9. One Grain of Sand
10. Old Father Hudson-Sailing Down Dirty Stream
11. Torn Flag
12. Doublin’
13. To Everyone in the World
14. Over the Hills
15. I Come and Stand at Every Door
16. My Rainbow Race
17. Quiet Early Morning
18. Oh, Sacred World
19. And Still I Am Searching


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Last updated  2005.02.08 04:34:43
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