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テーマ:心の病(7246)
カテゴリ:トラウマ 心
7月2日のトラウマワークで、
胸にグッとくる場面がありました。 それは、誰か一人が「イヤ」という言葉を発し、 全員が集まってその人を囲んで守る体制をとる。 次に、「助けて」のひとことを誰かが発したら、 その人の体にふれて、助けの手と意志を伝える というワーク。 みんなが自分のもとに集まってくれてできる空間が、 すごくあたたかいんです。 「イヤ」と「助けて」は順番にではなく、 自由に、言い出した人のもとにサッと全員が集まります。 そのとき、言う側も、ちょっとドキドキします。 初めてだと、案外なかなか口に出せないものです。 だけど、その人は・・・ ぽろぽろぽろぽろと 大粒の涙がこぼれました。 それは止まることなく、 次々と、Tシャツのむねに落ちていきます。 私たちは待ちました。 小さな「いや」という、その言葉を発することも 練習になるから。 リアルな生活の場面でなかなか言えなくても、 ここは100%お互いを受け止める場だから。 しかし、それでもその方は言えなくて、 「(心の声が)聞こえたよ」と、 私たちはその人のまわりに集まりました。 ちいさな、ちいさな、言葉です。 だけど、それが言えないのは、 言えない環境があったり、 拒否された思い出があったり、 ついがんばってしまったり、 がまんしてしまう気質があるのかもしれせん。 ちょっと古い話になりますが、 電車男を覚えてらっしゃるでしょうか。 エルメスと名づけた、美人でお金持ちの女性に恋した、 オタクの電車男の物語。 そのテレビ版のファンでよく見ていました。 シリーズの終盤、ふたりの思いが通じて、 電車男がエルメスに「好き」だと伝えるシーン。 「す、す、好きです」といった具合に つっかえた演技ではなく、 電車男役の伊藤淳史さんは本当になかなか言えなかった。 これ、エルメスだったら・・・すごく楽に相手に「好き」と言える。 それは、拒否されない自信があるから。 きっと相手に受入れられるだろうこと、 もしタイプが違っていても、傷つかない自信。 だから、気軽に言える。 だけど、電車男にとっては、 これまでのやりとりで、エルメスが受入れてくれていることがわかっていても、 それでも言えない。 自分のなかに、その言葉を言ってはいけないかのような 迷いや躊躇があるんですね。 ワークのときも、 その時間を共有するメンバーは、 全員がお互いを受け止める場です。 だから、必ず受け止めてもらえるとわかっているけれど、 言えない。 そうなんです、言えない言葉は、誰にだってあります。 これまで生きて来た過去の日々のなかで 感じて来たたくさんのことや思いが、 あなたを作っている。 「いや」や「好き」っていう ちいさな、たった2文字の言葉が、それを教えてくれます。 これまで抱えてきたものを。 大丈夫。 自分の思いに気づいてあげる、見つめなおすことが最初のステップ。 次に、仲間うちで言えるでしょう。 その次に、生活の場で言えるといい。 そのまた次に、ここぞと思える場でもきっと言えるようになる。 ひとつずつ、閉ざしていた殻が壊れて、 その下に隠れていた大切なものが出てきます。 いいんです。ぜんぶ、それがあなたなんですから。 ========= 次回のトラウマワークは、8月9日(日)16~18時です。 お時間、あけておいてくださいね。詳細は後日に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/07/26 10:39:55 AM
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