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ホビットの家

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2012年08月19日
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テーマ:お勧めの本(7264)
カテゴリ:読書


「天使のゲーム」上巻と下巻の76ページまで読みました。すごくおもしろくて
どんどん先を読みたいのですが、読み終えてしまうと8月の楽しみがなくなり
そうなので、先延ばしすることにしました。

この先内容に触れています。

主人公のダビッドは謎の編集人アンドレア・コレッリの依頼で10万フランという
莫大な(どれくらいかよくわからないが銀行に行った時驚かれて最高の敬意を
示されるのだから相当な金額だと思う)報酬と引き換えに彼の望む小説を書く
約束をします。その夜彼の家に泊まったダビッド、その時には頭痛と吐き気に
苦しみ医者に余命宣告をされていたのに、すっかり元気になり健康を取り戻し
ます。

でも彼が依頼者に会った日の夜、契約していた出版社で火事があり経営者が
亡くなるという事件がありました。刑事は契約に縛られこき使われていたダビッド
が放火の犯人ではと疑います。陰惨な事件が描かれているのだけど、出版社
の受け付けが「毒女」、刑事のボディーガイド2人組が「トカゲ怪獣コンビ」という
ようなあだ名のつけ方が抜群にうまく笑ってしまいました。もとの小説はもちろん
のこと、これは翻訳もかなり工夫してうまい言葉をあてはめています。

アンドレア・コレッリの依頼、人々がそれに従うような新しい宗教を作るという話
と彼の宗教に関する考え方は理解しにくく、同じところを何回も読みましたがよ
くわからなかったです。20世紀の初め、それまでカトリックが圧倒的な力を持っ
ていたスペインでもいろいろな考えが入ってきて信仰が揺らぎ混乱した時代だ
ったのだろうと想像しました。小説によって新しい宗教を作る、今は無理でも混乱
した時代なら可能かもしれません。

ダビッドはまた自分が住む「塔の館」に前に住んでいたディエゴ・マルラスカにつ
いていろいろ調べます。愛する息子の死、愛人との関係、そして悲惨な死を知り
不審な死に方をしたにも関わらずその事件はうやむやにされ自殺とされていまし
た。

依頼人の難しい話とディエゴ・マルラスカの不幸な人生は思いっきり暗いので
すが、家出して強引にダビッドのアシスタントになった17歳のイサベッラとの会話
とセンペーレと息子書店の内気な息子に恋人を作ってあげようとあれこれ作戦を
練るダビッドの言葉に笑いさわやかな気持ちになりました。イサベッラには最初
強気でいるもののどうも相手のペースに巻き込まれてしまいには女王陛下にたと
えて従っているのです。その途中にはロチェスターとジェーン・エアの話題も出て
きて、知っている名前が出るとうれしくなります。センペーレがたとえた罪深い枢機
卿というのはチェーザレ・ボルジアのことでしょうか(笑)何よりハンサムだけど内気
で女の子と話もできないセンペーレの息子にアレコレ言ってそそのかす(父に孫の
顔を見せてくれと懇願されていた)ダビッドがよかったです。

陰惨な事件の起きるミステリーだけどほっとして思わず笑ってしまう場面もたく
さんあるのがこの小説の魅力です。特に下巻の最初の方のダビッドとイサベッラ
そしてセンペーレの息子の3人がすごくいい、この小説映画化してくれたらいいの
になあと思いました。とびっきりハンサムで内気、純情なセンペーレの息子はどの
俳優さんがいいか、想像するだけでも楽しいです。





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Last updated  2012年08月19日 14時49分22秒
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