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2013年12月13日
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テーマ:お勧めの本(7264)
カテゴリ:読書
「フランシス・イェイツとヘルメス的伝統」という本を
読み始めました。これは「ジョルダーノ・ブルーノとヘル
メス的伝統」という本を読むための準備として一緒に購入
したのですが、この本だけでもかなり値段も高くて分厚く
読み応えがあります。

フランシス・イェイツは女性の歴史学者で、大学の研究室
に属さずに独自に論文を発表し60歳過ぎに出版された
「ジェルダーノ・ブルーノとヘルメス主義の伝統」で一躍
歴史学会の注目を浴びることになります。その彼女の評伝
にあたるこの本を書いたのも女性です。著者マージョリー
G・ジョーンズも45歳の時に大学院に入って歴史研究を
始めた人です。書かれた人と書いた人がどちらも女性、しか
も順調にキャリアを積み重ねたのではなくかなりの年齢に
なってから研究を始めたり注目されたということにすごく
励まされました。またどちらも女性であること、フェミニズ
ムを主張しているわけではないけど、女性ならではの読書の
幅の広さや細やかさを研究に生かしているということもうれ
しくなりました。マージョリーさんはこの本を書くために調
べていた10年間は自分と夫とフランシス3人の三角関係の
ような気持だったと書いてあり、また研究を大いに助けられ
た数名の女性の名をあげ、定期的に会って意見を交換し、お茶
を飲むのがとても楽しかったと書いてありました。研究対象の
人に夢中になって夫が嫉妬するのではと心配したり、研究を
支えてくれる人とのお茶会を楽しんだり、こういう感性は男の
人にはあまりないだろうなと思いました。

フランシスは裕福な家の4人兄弟の末っ子として生まれますが
ちょうど第一次世界大戦の頃思春期を過ごしたため一貫した教育
を受けてなく、また唯一の男の子だった兄が戦死するという不幸
を若い時に体験します。そしてちょうど結婚するのが難しい年代
にいたため(同世代の男性が多数戦死した)否応なく自立を要求
され、しかも年老いた両親、特にただ1人の男の子を失って悲嘆に
くれている母と同居しなければならない状況でした。幅広い読書
をしていたので、興味のままに研究し論文を発表する、正統な学会
にいなかったため違った視点から歴史研究を勧め、ついには世界中
の歴史学者が驚き、今までの歴史観を変えるような本を書くに至っ
たのです。彼女の生涯それ自体とてもドラマチックです。

彼女の愛読書にはバイロンの詩集もありました。正直言って私は
バイロンは先に巻末の生涯の方(昼ドラも真っ青な放蕩と不倫を
繰り返すドロドロの人生)を読んでしまったので、詩は確かにう
まいけど共感はできなかったのですが(笑)同じイギリス人が読む
と言葉がすっと入ってきて感動の深さが全然違うのかもしれません。
シェイクスピアも有名な作品はほとんど読んでいます。その中である
イタリア人、エリザベス朝の時代に生きた人がある作品のモデルでは
ないかと考えて詳しく調べている時に、同じころイギリス在中のフラ
ンス大使の屋敷に居候していたジョルダーノ・ブルーノのことを知り
(運命の出会いであったのか)後に自分を世界のひのき舞台に押し上
げてくれる本を書くのです。いろいろな偶然が重なって、さらに彼女
の根気強さと情熱の結果、奇蹟のような本が生まれたようです。







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Last updated  2013年12月13日 21時35分53秒
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